【キャンプレポート】急ピッチで土台固め 初日から内容濃く ※一部無料

シーズン移行に伴う「夏」のキャンプが29日、静岡県御殿場市と裾野市を拠点に12日間の日程で始まった。J2・J3百年構想リーグでの戦いを6月6日に終えたばかりだが、短いオフシーズンに複数の主力選手が移籍で抜け、この日まで9人の新戦力を迎えた。石﨑信弘監督は「冬の(キャンプ)のようにのんびりできない。どんどん上げていかないと」と強調。8月上旬に開幕する新シーズンに向けて、チームの土台固めを急ぐ考えだ。

練習会場となる時之栖スポーツセンター裾野グラウンドは雨が降ったり止んだりの天候。日差しによる暑さは感じなかったが、この時期の松本市では体感できないような蒸し暑さがあり、選手たちは軽く動いただけでぐっしょりと汗をかいた。

午後3時半に始まった練習には、コンディション不良の2選手を除く27選手(練習生1人を含む)が参加。J1横浜F・マリノスから育成型期限付き移籍で加入することになったDF村上慶も合流した。

体幹を意識した動きやペース走などで体を起こし、2人1組でパス交換をしながら長い距離を走るトレーニングに取り組んだ。

ハーフコートを半分ほどに区切ったエリアでの6対6では、ボールへのアプローチやチャレンジアンドカバー、プレスバックなど守備の約束事を共有しながら実戦形式の練習を実施。コーチ陣はもちろん、選手同士も大きな声で味方を動かしたり、ミスに対して厳しく指摘したりと白熱する展開となり、球際でバチバチとぶつかり合う内容の濃いトレーニングになった。

日付が変わって30日午前2時から、ワールドカップ北中米大会に臨んでいる日本代表がブラジル代表と決勝トーナメント1回戦で対戦する。石﨑監督は練習後の円陣で「夜は日本代表を応援しよう」と呼びかけ、30日午前に予定していた練習をキャンセル。日本代表の戦いから受けた刺激をプラスのエネルギーに変え、キャンプでの成果につなげていく考えだ。

初日のトレーニングを終えた石﨑監督とFW井上愛簾のコメントを紹介する。


石﨑 信弘監督

――キャンプの初日の練習を終えました。選手にどのようなことを強調しましたか? 

今シーズンは(開幕まで)間がなくて、今週末にはもうゲーム(対外試合)が入ってきます。先週から1対1、2対2、4対4とやってきて、今日は6対6。明日はまた違う数にして、どんどん上げていかないと、冬のときみたいにのんびりできません。 

――6対6の練習では、4-2の形からボールを奪いにいくことを意識させていました。 

4枚と2枚のバランスです。出すぎてしまうとギャップを突かれるので、まずはそこを意識してポジションを取りなさいと。その中でボールを奪いにいこうよというところです。 

――百年構想リーグでの戦いを踏まえて、このキャンプで落とし込みたいことはありますか? 

9人が新しく入ってきたので、早く自分たちのやり方に合わせてもらわないといけません。主力がいてそこに入ってきたなら余裕はありますが、主力がごっそり抜けて、新しく入ってきた選手がそこの代わりにやらないといけません。まずはディフェンスを新しい選手に落とし込むというところです。 

――新加入の選手たちも積極的に声を出していますが、そこは頼もしさもありますか? 

言うのはいいんですが、自分がしっかりしないといけないので。(蓑田)広大が声を出すことは知っていましたけどね。 

――アンカーの主力は深澤佑太選手がJ2湘南ベルマーレに移籍して抜けました。人にいくこととスペースを埋めることの両方が求められるポジションだと思いますが、どちらを強く求めたいですか? 

両方ですよね。スペースを空けすぎると使われるので、そこを消しながらどれだけ人に強くいけるか。片方だけでは(アンカーは)できません。攻撃はミスがなければいいです。 

――深澤選手はプレスをかけながらセカンドボールも拾えていました。どういった力があったのでしょうか?

頭が良かったのでしょう。 

それぞれの選手に特長があるので、それを出せばいいと思います。いない人を追いかけたって仕方がないですから。

――静岡県は松本とは違った蒸し暑さもあります。 

暑さに慣れていかなければいけません。でも、今日は涼しいですよね。 

――ワールドカップ北中米大会を戦っている日本代表で、直接指導したことがある選手はいますか?

いませんね。伊東純也選手が神大(神奈川大)の時に山形にテストに来ました。その時の山形はJ2で、甲府がJ1だったので、伊東選手は甲府に行きましたね。その当時からスピードがあって良い選手でした。 

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