【キャンプレポート】スタイル浸透を示した一日 仕上げへ視界良好 ※一部無料

第2次鹿児島キャンプ第16日は23日、午前練習を鹿児島県立鴨池補助競技場で行った。この日も、ゲーム形式などのトレーニングを通じて攻守の細部を確認。実戦さながらのインテンシティで火花を散らしつつ、戦術やコンビネーションのさらなる浸透を図った。

この日の鹿児島は一面の雲に覆われ、どんよりとした空模様。キャンプも終わりが見えてきたタイミングで、心身の疲労はピークに近い状態となっている。それでも、歩みは止めてはいけない。一日一日、1分1秒、ワンプレーワンプレー。地道なその積み重ねだけが、未来を切り開く。

國保フィジカルコーチのセッションはこの日、瞬間的に爆発力を出すパワー系の動作がメイン。細かくターンしたり、チューブの負荷を使ったり。サッカーは90分間の中で認知-判断-操作を間断なく迫られるスポーツで、中でも強い動きはギャップを生み出すために大きな意味を持つ。

戦術練習では守備などを確認。トレーニングマッチなどで現象が確認された特定の状況を、どのように打破していくか――に焦点が当てられた。最終セッションも11対11のランダムな組み合わせとし、これまで落とし込んできた攻守の戦術を磨き上げていた。

組み合わせがランダムでも「仕組み」が機能すれば、組織として出力するパフォーマンスに大きな違いはない。高強度かつ連係もスムーズで、互いに一進一退。長丁場のキャンプを通じて積み上げてきた新たなスタイルが浸透している様子がうかがえた。最後のホイッスルが鳴ると、倒れ込む選手の姿も見られた。

下川、パウリーニョ、村越のコメントを紹介する。

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