【試合後コメント】第16節 愛媛戦 ※無料配信
下川 陽太（MF）
――試合を終えての率直な感想はいかがですか？
素直な気持ちを言うと、もちろん負けより勝点1を取れたということはポジティブに捉えていいと思うんですが、それでも僕はもっと勝ちに執着したかったです。後半の最後はチャンスもあったし、「引き分けでよかった」というチームでは終わりたくない。ここで勝ち切りたかったので、すごく悔しいです。
――サイドの選手としてはきょうはかなりサイドがキーポイントでした。その部分ではどんなことを意識していましたか？
僕の逆サイドの方からクロスが上がってくることが多かったです。練習からそれを意識していたし、ベンダンカン選手と松田力選手に入ってくるのはわかっていました。それをやらせないというところで、前半から5〜6回はファーの対応がありましたけど、それに関してはほぼパーフェクトだったんじゃないかと思っています。
――退場に関して思うところはありますか？
僕も退場してしまったことがあります。一瞬カッとなってしまう部分ではやっぱり未熟さもあると思うし、チームとしてもっと早く止めて試合に集中したかったというのもあります。結果的に1人欠けてしまうと苦しい展開になってしまうから、そこは（村越）凱光だけじゃなく、チームとして反省すべき点でもあると思いました。
――苦しい中で先に失点して、メンタル的にかなり大変だったと思いますが、それでもイーブンに戻しました。
たとえ1点やられたとしても「そこで折れないでどんどん前に行こう」という気持ちがみんなにあったし、愛媛は後半から（運動量が）落ちてくるというのがわかっていた部分もあります。カウンターにしても、繋がりはしなかったけど僕が出ていったりとかみんなが上がっていくところを見ても（愛媛の）後ろは戻ってきていませんでした。
たとえ10人だろうとカウンターでは優位もあったしチャンスはあったから、だからこそ、そこでもう1点取って2－1で勝てればよかったです。そこはうまくいかなかったんですけど、それでも負けるよりは1－1で終われたということは本当にポジティブなことだと思います。
次の琉球はまた天候も違うし、松本よりはすごい暑い中で戦うけどそんなこと関係なくも走り切って、勝点3を取って帰ってきたいと思います。
喜山 康平（MF）
――12試合ぶりのスタメンでしたが、終わってみれば大変な試合になりました。
（1人少なくなってからも）時間はいっぱいありました。10人になって難しい部分はもちろんありますけど、今までの経験上、逆の立場で考えると相手にも難しさがあります。そこはみんなでそういう声掛けをして、「俺らだけが難しい状況じゃない」というのはハーフタイムとかで修正できました。試合運び的には守備だけじゃなく、攻撃にも10人でいけることができました。もちろん11人で戦いたかったのがベストではあります。
でも退場のところは僕らの責任でもあると感じています。異議だったり相手に余計なプレーをしたりするのは、勝つためにも優勝するためにも絶対にいらないこと。そういうことをやらせてしまっているのは僕ら年上の責任だとも思っています。
そこは試合が終わってからみんなで話し合いました。異議だったりで自分たちの首を絞めることは今後絶対ないようにしなければいけないし、去年も大事な試合の大事な局面で退場しているという話もありました。やっぱりそこは自分たちにちゃんとベクトルを向けていく必要があると思います。もちろん、本人もわかっていると思います。チームもそうだしクラブとしての問題でもあると思うので、そこはきちんとしないといけないと思います。
――ボランチとしては、愛媛の4－4－2のブロックをどう崩すかという繋ぎの部分も意識してプレーしていたのではないでしょうか？
いい距離感を保ちながら自分たちが受けて、サイドだけじゃなくて中を使いながら攻撃したいというのは練習からやっていました。もっと出したかった部分もありますけど、1人退場してなかなか出せない部分もありました。でも、久しぶりに先発して、もっと試合に出たい気持ちになりました。
小松 蓮（FW）
――苦しい展開から勝点1を取った試合になりました。振り返っての感想はいかがですか？
まずは厳しい人数にならないようにしなければいけないし、全員冷静に戦うべきだという部分がまず大前提。とはいえそういう試合もある中ではチームとしてすごく全員頑張ったと思うし、身体を張っていました。攻めるときは少ない中でもパワーを持っていけていて、ラスト10分ぐらいで見たら最後はこっちが勝てるんじゃないかという内容でもありました。
そういう意味ではシーズンを通して優勝を狙う中ですごくいい試合だったと思うし、いい意味で本当に経験になって、これが多分今後に繋がっていく試合になるだろうと思いました。あとはその試合を勝ちにできたシーンはあったので、それが引き分けで勝てなかったのは完全に僕の責任です。
――気持ちの部分を監督も強調して伝えていました。そこは選手として振り返ってみていかがですか？
（人数が）少なくなってしまったのはあるんですけど、見ている人には伝わる部分かなと思います。こういう内容で引き分けだったけど、最後にピッチを1周するときはサポーターの皆さんがすごく声援を送ってくれて、拍手してくれて、「よくやったぞ」という声の方が多かったです。それはやっぱりそういう姿勢が見えたからなのかなと思いますけど、僕自身としてはやっぱり1人少なくても、チャンスがあるのであれば勝たなければいけないと思います。
――最後に、雨の中で応援してくださったサポーターの皆さんへのメッセージと、次の試合に向けた意気込みをお願いします。
ここから先の夏は対戦相手や気候を含めてすごく難しいゲームが多くなりますけど、僕らはもう前しか見ていないし、僕自身としてもまだまだ取らなきゃいけないし、やらなきゃいけないという自覚はあります。その背中を押してくれるような後押し、声援をお願いできればありがたいです。
榎本 樹（FW）
――1点リードされて難しい状況での出場でした。どんな思いで入りましたか？
勝たなければいけない試合だったので、「絶対に逆転する」と思いながらプレーしていました。前提として1対1で負けちゃいけないし、そこは自分の強みでもあるので絶対に負けないこと。あと1点取られたらゲームは終わってしまっていたと思うので、絶対に失点しないことを意識していました。
きょうもすごくたくさんの人が応援に来てくれていました。勝ちを届けたかったんですけど、悔しい結果になってしまいました。
――10人になって以降はセットプレーが鍵になる部分もあったと思います。
うちは身長の高い選手が結構そろっているのでセットプレーがチャンスになるのはまずわかっていますし、普段の練習からやっていることを出せば必ず点が取れることもわかっていました。でもその中で1点は取りましたけどもう1点がなかなか取れず、まだまだだと思いました。
（自分のチャンスは）絶対に決めなきゃいけなかったし、自分の甘さが出てしまったゲームだと思います。しっかり反省して次の試合で見せられればと思います。
――苦しい状況の中でも勝点1を取れた試合だったと思います。どんな捉え方をしていますか？
チームとしてはプラスになると思うんですけど、個人としては非常に残念な試合でした。勝てましたし、絶対に勝たなきゃいけない試合だったので、その悔しさを忘れずに今後もやっていきたいと思います。
自分のゴールでサポーターと一緒に喜びたかったんですけど、それができずにすごく悔しいです。次のアウェイ琉球戦もちょっと遠いですけど、来週もいいトレーニングをしてやっていきたいと思います。次の試合はすぐ来るから絶対に切り替えなきゃいけないし、しっかり反省するところは反省して、次の試合に向けてやっていきます。
