【試合後コメント】霜田 正浩監督 第25節 FC大阪戦 ※無料配信

――まずは試合の総括をお願いします。

彼ら(FC大阪)は彼らのサッカーをやり、そこに僕らはのみ込まれてしまった…というのが一番です。暑さもピッチコンディションも向こうの戦術も最初から分かっていて、それでやられてしまったので言い訳はできません。まだまだ、気持ちも身体も弱いんだなと思っています。ピッチの中でちゃんと戦う。セカンドボールを拾う、競る。そういうところをずっと突き詰めてやってきたつもりですけど、まだまだ足りなかったと思います。それはもう、僕のアプローチがまだまだ甘かったのだと反省しています。1週間いろいろな準備をしてきましたけれど、それでも今日結果を出せなくとても悔しいし、サポーターに本当に申し訳ないです。また明日から気持ちを入れ替えて次の試合に向かって準備したいと思います。

――前半は球際で戦ったりセカンドボールを拾ったりする部分で後手を踏みました。後半は改善できていたことを踏まえると、本来ならやればできたはずだとも感じられますが、その部分の受け止めはいかがでしょうか?

なぜやれなかったのかはわかりませんけれども、できる選手たちだと思っています。そこの部分に関してはこだわりを持ってやってきたつもりなので、非常に入りが悪かった。でも90分を通して見ればそこの時間帯だけだったので、逆にそれ以外のところではしっかりこういうピッチコンディションでもボールを動かして、ゴールに迫るチャンスを作るところまで行っています。全体的には僕らも一生懸命自分たちのやれることをやってきましたが、その時間帯で失点をしてしまったことが全てだったと思っています。

――これでシーズン10敗目となりました。この試合の意味と、残り13試合でどのように戦っていきたいかという部分についてはいかがでしょうか?

こういう負け方は相手の土俵で押し出された感じです。もう一回自分たちの土俵に返って、僕らは僕らのサッカーをやって、残りの試合で相手がこういうサッカーをやってきたとしても、こういうピッチコンディションだったとしても、それでも上回れる力をつけないといけないと思っています。もう一回目を覚まして、残り試合で全部勝点を取れるように、ちゃんとした準備をしたいと思っています。

――セットプレーに関しては非常に入念な準備をされてきました。にもかかわらずセットプレーでやられてしまったという部分で、特に2失点目をしてからの選手のリアクションはどうご覧になりましたか?

逆に0-2になってからの方が選手たちにスイッチが入ったと思います。PKを取り、1点取って必ずひっくり返す。後半はそういうゲームがほぼできたと思います。足りなかったのはゴールであり、最後の3失点目は本当に余計なカウンターを食らってしまったので、ああいうところは絶対に避けなければいけないと思っています。ただ単にパワープレーをするだけでなくちゃんと仕組みでゴールに向かっていくという部分で、少し時間とともにどんどんグラウンドが荒れてきてしまっていたので、その荒れ具合とやりたいとのギャップが時間とともに出てきてしまったのが非常に悔やまれるところです。それでもクロスを工夫したり、クロスの入り方や質などの部分はずっと今シーズン突き詰めて来たので、そこから決定機をなかなか作れなかったのは非常に悔しい思いでいっぱいです。

――相手が長いボールを蹴ってくる中で、後半は2センターバックを中心にしっかり対応し、味方にきっちり落として攻撃に入りました。ロストしてもこぼれ球を拾ったり奪い返したりして2次攻撃につなげていて、それが一方的な展開に持ち込めた要因でもあると思いますが、後半の修正についてはどのように見ていましたか?

後半は修正してくれて良いゲームができたと思います。本当に足りなかったのはゴールだけで、相手のカウンターをちゃんと止める、しっかり2次攻撃に繋げる、ほぼほとんどの時間を相手陣地でサッカーができましたが、そうすると「攻める方」「守る方」とハッキリしてしまうので逆に難しくなってしまった部分がありますけれど、それでもやっぱりこじ開けないといけないし、こじ開けられると最後まで思っていたので非常に悔しいです。

――最後の円陣では、普段以上に長い時間をかけて選手たちに話をしていたように感じました。

時としてサッカーの結果は残酷なものであって、信じて送り出した選手たちが万全の準備をしたにも関わらず、良い結果を出せない。頑張って戦った選手たちを怒るだけではなくて、次にどうやって顔を上げさせるかというのが必要だと思っているので、ただ「負けた」だけではなくて、こういう試合でも勝てるようになりたい。こういう戦い方でもしっかり点が取れて失点をしないチームにしたい。そういう思いは時間が経って冷静に伝えるよりも、あの場所で伝えた方がいいと思ったので選手たちには伝えました。