【試合後コメント】霜田 正浩監督 第33節 相模原戦 ※無料配信
――まずは試合の総括をお願いします。
前節と同じようにたくさんのサポーターが松本から来てくれました。この人たちを悲しませて松本に帰らせるわけにはいかない。前節の反省から気持ちが入っていたと思います。ただ、気持ちだけではサッカーは勝てないので、どうやって点を取るか、どうやって守るか、どうやって奪うか。そこは思ったほど僕らができたわけではないんですけど、欲しかった先制点が取れて相手に点を許すことなく(失点)ゼロで抑えられたことは次に繋がると思っています。
――GKはビクトル選手が22試合ぶりの出場となりましたが、その起用の狙いと、従来よりも早いタイミングだった菊井選手の交代についてお聞かせください。
ビクトルに関してはこの1週間の練習で調子が非常に良かったです。村山とビクトルは非常に高いレベルで競争してくれています。前節がどうこうと言うよりは今週1週間で練習の内容を見て、どっちで行ったらいいか勝つ確率が高くなるかという判断のもとで今日はビクトルにしました。決定的だった前半開始早々のシュートを止めてくれたり、高さの安定感があったり。それぞれストロングとウイークはありますけども、今日は本当に頑張って古巣ということもあり、ストロングポイントを出してくれたと思っています。
菊井は単純にイエロー(カード)をもらってしまったので。そのイエローが本当にイエローだったのかは確認をしてもらっています。彼は異議を言ったり文句を言ったわけではなく、キャプテンとしてチームを代表して「誰がオフサイドだったのか」を副審に確認しに行きました。ちゃんと敬語を使って確認をしに行ったと聞いているので、そのイエローは異議ではないと僕らは思っています。ただ、試合中にイエローをもらってしまったのは確実なので、今日のこのゲームで1人少なくなるわけにはいかないと思ったので早めに決断しました。
――総括の中にも「思ったほどあまりちゃんとできなかった」とありましたけど、後半おそらく3点目を取りに行った中で、思っていた部分と出せなかった部分を教えてください。
流れの中の延長線上でセットプレーが取れるので、セットプレーで点が取れたことに関してはすごく喜ばしいとおもいます。練習もずっとやっていますし、セットプレーで点がたくさん取れているので。ただ、セットプレーになる前にやっぱり仕留めたい。やっぱり崩して裏を取って決定的なシーンを沢山作りたかったと思っています。
――最近は「2点目を取ること」に対する重要性を口にしていました。実際に先制した後にセットプレーの形から2点目が取れたことにより、非常にゲームの展開的にも心理的にも大きかったのではないでしょうか?
2点目を取れた試合というのはセットプレーがたくさん取れていて、セットプレーを取れているということは僕らが仕掛けている。だからCKもFKも取れます。そこで今日の2点目の小松の得点はデザインして、練習の中でも必ずあそこが空いてくるし、そこに必ず蹴れば(小松)蓮が必ずフリーになるという確信のもとでやったCKでした。ちゃんとそこに蹴れた菊井のキック力、それから小松の決定力。本当に狙い通り得点が取れたので非常に良いシーンだったなと思います。
――山口一真選手に加入後初ゴールが生まれました。どんどんコンディションが上がってきた中で、ようやく初めてゴールが取れた意義についてはいかがでしょうか?
だんだんと尻上がりにチームとして調子を上げていきたいとずっと思っています。夏に加入した選手が野澤にしても安永にしても山口一真にしても、そうやって数字を残してチームの勝利に貢献してくれたということはチームにとってプラスになると思っています。