【試合後コメント】第38節 奈良戦 ※無料配信
安東 輝(MF)
――まずはこの1年を振り返っていかがでしょうか?
悔しいというのが一番です。目標を達成できなかったこともそうだし、自分もまだまだやれることがあったと思っています。
――ケガが続いてもどかしい思いもあったのではないでしょうか?
キャプテンを打診されたときも、ピッチ上でチームを引っ張ってほしいと監督からも言われました。自分の実力不足ですけど、それができなかったことはもどかしい気持ちもありました。
――最終節にして4カ月ぶりのピッチに立ちました。
僕がケガをしているときも、チームメイトとかスタッフの皆さんがいつも励ましの言葉をくれました。応援してくださる方もそうだし、ドクターもそうです。いろんな方が関わってくれたので、その方々のためにプレーしようと思っていました。
――攻撃的なスタイルを敷いた中で、最後の3試合は無得点に終わりました。
自信を持ちきれなかったことが一番の要因だと思います。キャンプから練習を積み重ねてきて、ある程度の自信はあったかもしれません。結果というプレッシャーがかかってきた中で、それを発揮できるまでの実力はまだまだありませんでした。
成功体験はあったし、積み上がってきたものもたくさんありました。勝敗の責任が重くなる試合で、1年積み上げてきただけではまだまだ足りないものがあったと思います。
――この1年のチャレンジは、前向きなものだったと言えますか?
もちろんです。これから先の松本山雅を占う一年だったと思います。結果が出るのが一番良いことだし、それを目指して僕たちはやりました。ただ結果が出ないからと言って「これはなしだ」と全然違ったことをやるのではなくて、時間をかけて新しい山雅のスタイル、強かったときの山雅を越えられるチームを作るために、地道にやっていきたいです。
――このシーズンを来季にどう繋げていきたいですか?
僕自身、今年1年は山雅に何かを残せるように過ごしてきたつもりです。結果を来年に繋げたかったですけど、日々のみんなの細かい闘志だったり姿勢は、僕が山雅に来て一番じゃないかと思うくらいやっていたと思います。僕は今年のチームの一員だったことを誇りに思います。そのみんなのスピリットを来年に繋げていけば、もっと良いシーズンになると思います。
山口 一真(MF)
――シーズンを振り返っての思いはいかがですか?
やっぱり点が取れない試合が続いていて、実力不足としか言いようがないです。
――最終節も、今年を象徴するようなゲームになってしまいました。
この1年間で監督がやろうとしてるサッカーは選手全員が理解したと思います。そこから来年はプラスアルファの色付けというか、何が足りなかったのかを選手とか監督とかもいろいろ話し合って、プラスアルファまた新しい武器ができればもっと違うサッカーになってくるのかなと思っています。
――最後にサポーターへの思いを聞かせてください。
まずは1年間、松本山雅を応援してくださってありがとうございます。それをまず伝えたいのと、あとは声援に応えられずふがいない結果で終わってしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
それでも最終戦も7,000人以上も詰めかけてくれて、素晴らしいサポーターが後押しをしてくれました。選手はこういう試合をしても応援してくれるのが当たり前だと思ってはいけないし、もっともっとサポーターに応えられるように勝ち続けなければいけないと思っています。
パウリーニョ(MF)
――ホームで久々の出場となりました。
チームをサポートできなかったので悔しいです。スタジアムだったりサポーターだったり、このクラブに対する愛情はみんな感じていると思います。この(サンプロ)アルウィンでピッチに立つのは、自分にとって特別なことです。
――山雅への在籍も長いだけに、セレモニー後にピッチを一周しているときには、サポーターの数や雰囲気などを見て思うこともあったのではないでしょうか?
サッカーは結果がすべてなので、結果が出ていないとサポーターの数にも表れます。確実に言えるのは、霜田さんが今年チャレンジしたことは、相当な勇気がないとできないことです。こうやってチームのスタイルを変えるのは、そんな簡単なことではありません。こんな結果ですごく悔しいし悲しい気持ちはありますが、来年こそ上がると信じています。
小松 蓮(FW)
――まずはこの1年を振り返ってください。
個人的にいろんなことを変えて、やり始めて、昇格・優勝を目指して結果を残していきたいシーズンでした。周りから見れば「よく点を取った」と言われるシーズンですけど、すごく悔しいし、目標の数字にも達していません。チームを勝たせるゴールもなかなか取れませんでした。後半戦にチームが上にいけなかったのは、完全に僕の責任だと思います。
――今日はこのメンバーで臨む最後の試合でした。
このメンバーでやれるサッカーが大好きでした。みんながFWに点を取らせるために、見てくれているシーンもすごくありました。やりやすくのびのびプレーできる状態でした。だからこそ勝利を多くつかみ取りたかったし、昇格・優勝もつかみ取りたかったです。今日は最後でしたけど、自分が点を取って、応援している方を喜ばせたいという気持ちでやりました。
――20得点という大台は意識していましたか?
シーズン前に目標の数字として20ゴールを掲げて、シーズン中盤で上方修正して、30ゴールは行けると思って変えました。最初の目標の数字は行けそうだったのに、行けなかった。あと1点が遠かった。自分のメンタルの弱さが完全に出たと思います。今季は強くなっていると実感する部分もあれば、まだまだだなと思うところもあります。去年のオフシーズン以上に追い込まないといけないし、変えないといけません。
――PKが失敗に終わりました。どんな心境で蹴りましたか?
真ん中に蹴ろう、思い切り打ったら入ると思っていました。練習では技術的に問題ないとしても、緊張感がある中で決め切れないのはストライカーとして相当未熟です。前々節に引き続いてのPKで、仕方ないと言ってしまえばそれまでですけど、メンタルの弱さが出ていると感じます。
――新しいスタイルに挑戦した取り組みについてはいかがですか?
選手一人一人が成長したと思うところは多いし、見ていてそう感じた方も多いと思います。ただ結局、この世界は結果です。松本山雅の歴史の中で、J3にいることは考えられません。とはいえ現状の立ち位置は理解しないといけません。今年はやり方を変えようというところから始まって、「難しい」というのが正直な感想です。仕組みからすべてを変えて1年目からうまくいくチームはありません。
見ている方々はもどかしい、悔しい、情けない気持ちになると思いますが、乗り越えないとまた同じ歴史を繰り返すことになってしまいます。うまくいくために現場、フロント、すべての人たちが前を向いてやらないといけません。とにかくブレずにやり続けないといけないと思います。
――この1年を来季にどう繋げていきたいですか?
今年は個人に相当フォーカスしてやってきました。まだまだ結果が伴わなかったという意味では、もっとやらないといけないと思っています。チームとしても全く一緒で、もっとやらないといけないし、時間をかけないといけません。選手一人一人の意識も高く上げないと、そんな簡単にはJ2に上がれません。松本山雅に関わる全員がもう一回気持ちを入れ替えないと、J2昇格、J1昇格は成し遂げられないと思います。
――最後にサポーターへのメッセージをお願いします。
僕は小さい頃からこの舞台に憧れてきて、どれだけ時間が経とうが(サンプロ)アルウィンに入った瞬間は涙が出そうなくらい感動するし、勇気をもらいます。その中で結果が出せないことは、本当に不甲斐なく思っています。自分自身が本当に情けなくて、毎日結果を残せない自分が嫌になるくらいです。それでも背中を押し続けてくれるサポーターの方々には、本当に感謝しています。感謝してもしきれないくらい感謝しています。 それが松本山雅の誇りです。その方々の誇りになれるように、松本山雅は変わっていかないといけません。サポーターの方々は本当に悔しいと思いますけど、また来年も応援していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
山本 龍平(DF)
――自分たちの時間は作れていた中で、一発で仕留められてしまいました。
決める場面はいくつかありました。そこを決め切れたら勝てた試合だと思います。失点はビクトルとのコミュニケーションのところで反省もあります。まだまだ課題が残っていると感じました。
(ビクトルと交錯した失点シーンは)空中でボールを跳ね返すこともできました。裏を取られてからも対応はできていましたけど、ビクトルが出てくるところを見えていませんでした。そんなにピンチの場面でもなかったと思うので、もったいなかったです。
――左サイドを狙われた場面も少なくなかったように感じますが、ピッチ内での印象はいかがでしたか?
そんなに怖い印象はなかったです。ただ、試合早々に中に入られた場面は、常田選手に声をかけられなかった部分もありました。そこも反省点としてあります。
――今年1年は新しいことに挑戦してきました。その中での成長はいかがですか?
連戦を戦い抜くメンタルだったり身体づくり。メンタルはまだまだなところもありますけど、90分をしっかりやり切る身体は去年よりできています。そこは継続してやっていきたいです。
――左サイドバックとして出続けた中でも、見えたものはありますか?
ボールを受けてからの見る位置だったり、クロスの入れ方だったり。今年は教わることが多くて、自分のためになった一年だと思います。
――相手はクロスに対してアラートに対応していました。
ファウル覚悟で来ていました。クロッサーとしては(小松)蓮くんと(渡邉)千真さんに任せている部分はあったので、空間に放り込むことを意識していました。
渡邉 千真(FW)
――まずは今日の試合を振り返ってください。
僕が点を取るかどうかというよりは勝ちたかったです。本当に残り4試合で勝てなかったのが残念で、悔しくてたまらないです。
一言で「決定力がなかった」と言えばそれまでですけど、やっぱり横からのクロスばかりじゃなくて中央からの崩しも身に付けていかないと、相手も守りやすいと思っています。今日の前半もそういう狙いを何本か出せましたけど、そういう本数を増やして精度も上げてやらないと点は入らないと思います。
――前節と違い、背後の意識も出ていたように感じました。
今日みたいにボールを持てると相手もしっかり構えてきます。その中で相手の前だけでボールを動かすと守られやすいけど、中盤から前を向く選手が出てくると背後も取りやすくなります。結局はDFラインが持っている状態で背後を取っても、それは相手も読めてしまいます。中盤とかがいかに前を向いてボール運べるかがまず大事かなと思います。
――J3というリーグを体感して、その中で山雅がまた浮上していくために必要なことはなんでしょうか?
本当に簡単に勝てるリーグではないと思います。今日の試合で言うと自分たちの時間帯のところでああやって一つのカウンターというか、別に何もないところなんですけど、そういうところでやられたりする試合が今シーズンは多かったと思います。崩されているというよりは自分たちのミスというか、そういう失点が響いてくると思うので、それをまずなくさないとこのリーグでは勝てません。
このリーグは簡単にやらせてくれないリーグでもあると思います。結局は(攻撃と守備の)両方のゴール前での精度だったりが勝負を分けます。今日は相手が少ないチャンスを決めて、僕らが向こうよりは多分チャンスが多かったけれども決め切れませんでした。負ける時はそういうものだと思いますが、そういう部分が足りなかったです。