【キャンプレポート】浮沈のカギを握る クロスの攻防をシビアに ※一部無料

第2次鹿児島キャンプ第7日の6日、鹿児島県立サッカー・ラグビー場で午前練習を行った。前日はリカバリーに充てたものの、連戦の疲労は確実に蓄積しているコンディション。強度は一定水準にコントロールしながら、クロスからの守備と攻撃などを確認した。

7日目にして初めて天候に恵まれ、噴煙立ち上る桜島を遠く望みながらすがすがしく汗を流した。ハーフコートに近いサイズのフィールドで3対4のクロス対応。霜田監督は「クロスの守り方は仕組みがあるが、それで絶対に守れるわけではない。逆説的に言うと、それができなくても守れる個の力が欲しい」と話す。

優勝と昇格を目指すためには失点減が必須。そのためのアプローチの一つとして、被シュート数を減らすことをミッションとしている。その中でもクロスからのシュートは、ボールと人を同一視野に入れにくいため守備側の難度が高く、大きな比重を占める要素となっている。

ゴール方向に戻りながらスタート。この日は応用編として中央で2対3と数的不利のシチュエーションが意図的に生み出されており、守備側は早めに首を振りながら相手を確認する。人を捕まえたり、最後の局面で身体を投げ出したりしてゴールを守っていた。

攻撃側は時にはマイナスも使いながらこじ開けを図った。クロスはセットプレーと並んで得点に絡む大きなファクター。昨季のJ3だと201点(平均10.05)がクロスからで、全930得点のうち21.6%を占める。山雅は愛媛(18点)、富山(16点)、鹿児島、鳥取、八戸(12点)に次ぐ11点で、本数を考慮すると底上げが必須だ。

今季はその中でもトレーニングマッチで生まれた得点の多くはクロスから。クロッサーは馬渡ら新加入の選手がクオリティを発揮しているほか、藤谷も工夫して精度向上を狙っており、藤枝戦でアシストするなど競争が高まっている。

7日は鹿児島キャンプで3回目のトレーニングマッチとなり、JFLのミネベアミツミFCと対戦する。前身のホンダロックSCでキャリアを始めた安藤は「退社して以来だけど、まさかここで対戦できるとは思っていなかった。成長した姿を見せられたら」との意気込みも胸に抱いて臨む。

霜田監督と選手2人(國分、樋口)のコメントは以下の通り。


霜田 正浩監督

――試合をこなしていく中で、どんな改善点が見つかっていますか?

僕らがやろうとしていることができていれば十分通用します。あとはそれができないときに、どうやってリカバーをするか。そこがリーグ戦においては一番大事です。

例えば藤枝戦の1本目は、ほとんど相手にシュートチャンスを作らせずに2本くらいしか打たれませんでした。奈良戦から「被シュート数を増やさない」というテーマがあります。相手にシュートを10本も15本も打たれたら、1本や2本は入ってしまうことがあります。奈良戦の1本目と2本目は被シュート数がゼロだったし、藤枝戦も前進させていない。1本目から2本目の20分までは、自分たちの意図した守備ができていました。ただ、人が代わったり疲労が増したりするとなかなか意図した守備ができなくなって、(ペナルティ)ボックスの中に入られてしまう。シュートを打たれてしまいます。それはある意味想定内です。

僕らは100点満点を目指して頑張るし、それが80点のときはすごくいいですが、60点や40 点になるときもあります。でも逆に言うと、それは印象の問題です。最後の20分だけ40〜50点だと、全部そうだったように見えてしまいます。あとで振り返って映像を見るとまた見方は変わりますが、40点、50点、60点が普通なんです。その中で80点のプレーをやる。その回数を増やすのが大事になります。

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