【試合後コメント】霜田 正浩監督 YBCルヴァンカップ1stステージ1回戦 山口戦 ※無料配信

――今日の試合の総括をお願いします。

連日の雪で開催できるかどうかわからなかったですけども、雪かきをしてくれたボランティア、クラブスタッフ、それから今日寒い中遅くまで来てくださったサポーターの皆さん。いつも感謝しているんですけど、感謝を口だけではなくて結果で伝えたいと思っています。勝てて次のステージに進めるという結果で皆さんに感謝を伝えられるのが一番うれしいと思っています。

試合の内容は3ー1になったところで本当は終わらせなければいけなかったですし、久しぶりに出場した選手たちが90分やるのも不安だった中で120分どうしても引っ張らざるを得なくなっていたので、非常に苦しい時間になりました。それでも最後のPKは本当に昨日の練習通り、みんな落ち着いて決めてくれました。本当に気持ちが伝わるゲームになって、それで勝ち上がることができたのが大きな収穫だったと思います。

――総力戦で勝って自信を得られた部分もありますか?

うちはターンオーバーという考え方をしてなくて、役割が最初から出るか途中から出るかの違いだけです。今日は最初から出た選手たちがゲームを作ってくれましたし、ディビジョンが上の相手だというのも関係なく、僕らはずっと積み上げてきたものをもう一回やってみよう、誰が出てもそれができるようにしようということで、そういう形がたくさん出ました。それは本当によかったと思っています。

――前半は自分たちのペースで試合を進めましたが、後半は入り方から相手に主導権を握られる形になりました。後半のゲームマネジメントや評価はいかがでしょうか?

もちろん選手たちはみんな気持ちも入っていたし、後半フワッと入ったわけではないんですけれども、ちょっとしたこぼれ球が相手に転がってしまうのが何回か続いた中で、少し押し込まれてしまったと思っています。追い付かれた後が今年の僕らのテーマなので、追い付かれても気持ちを切らさず下を向くことなく、そこからズルズルと連続失点をしないということができて、常に今日は先手を取り続けることができました。相手のペースになっても相手の時間になっても、例えば点を取られたとしても、そこからもう一度切り替えて相手を突き放しに行く試合ができたので、それはすごく良かったと思います。

――リーグ戦との違いはあると思いますが、ホームで勝てたという意味はいかがでしょうか?

この間のYS戦も終わった後に僕はああいうコメントをしましたけれども、データやスタッツや内容だけを見ればとてもいいゲームだったので、そういういい流れはメンバーが変わっても途切れさせたくなかったと思います。

ルヴァンカップで一つでも上のチームとやれるように、一つでも多くの試合をやるように――ということだけでなく、こういう試合に出場するチャンスを自分の力で得た選手たちが自分の力をアピールして、今年のリーグ優勝に向けて「僕はこれぐらいできる」というところを見せてほしい、気持ちを込めて戦ってほしい。それをしっかりみんながやってくれたので、それが一番の収穫です。

――今シーズン4試合あって全試合失点していますが、その部分についてはどうみていますか?

いろんなところでポジティブ・ネガティブ両方あって、また今日も失点をしてしまいました。失点をしないということに関しては、チームの仕組みの部分と個人の質を上げていきながら解決していかなければいけないと思っています。1点目もGKのところで解決しておけばよかったというのもありますし、2点目はクロスの対応がまだまだ個人としてできない選手が何人かいたというのもあります。3点目はロングボール放り込まれてこぼれ球を拾われました。

失点の原因がしっかり組織を崩されて失点をするというよりは、まだまだ個人のところでやられてしまうところも多かったので、失点をしないということに関してはそちらのアプローチを引き続き続けていかなければいけないと思っています。とはいえ必ず複数得点ができる、これだけのJ2の相手に対してシュートを22本も打っているということも含めれば、ネガティブなことだけではなくてポジティブな面もあると思っています。

――「ホームで勝ってこそ」という話を常々しています。その意味では今日ホームで勝てたことは大きな意味を持ちますか?

リーグ戦だろうがカップ戦だろうが「この(サンプロ)アルウィンでやる以上は絶対に負けたくない」という思いがあります。前節も負けなかったんですけど勝てませんでした。今日はPK戦とはいえ結果を出して勝てたということに関しては、すごくうれしいし、やっと松本に帰ってきたと思っています。ここからがスタートだと思います。