【試合後コメント】第19節 長野戦 ※無料配信

常田 克人(DF)

――試合の結果と内容についての振り返りと、現時点での受け止めをお願いします。

ホームでこれだけの雰囲気を作ってもらって、ピッチに立つ僕らが結果を出せなかったのが恥ずかしいです。先制しながら引き分ける試合ももちろんありますけど、今日の試合はいつも以上に特別な試合です。それは僕自身もわかっていましたけど、結果として勝ち逃げできなかった。今日(サンプロ)アルウィンに見に来てくれた人に勝ちを届けられなかったのは、恥ずかしい結果だと思います。

――当初予想は12,000人でしたが、14,000人が入りました。ダービーも3年目になってきているし成績もふるわない中、まだ期待を持ってもらえているということも言えると思います。これを踏まえて、後半戦はどのような姿勢で戦っていきたいですか?

僕らがJ3に落ちて、それでもここまで足を運んでくれる方だったり、結果を気にしてくれる方がいます。もちろん(観客数は)減ったと思いますけど、それでもここまでいるというのは、松本山雅への期待とか長野県のサッカーへの期待がまだあるということ。それはすごく光栄だし、だからこそそこに甘えず結果を出し続けないと、足を運んでくれる方も絶対に減ってしまいます。

今日ダービーが終わって、また来週から後半戦が始まります。「松本の代表で戦っている」ということは、なにもダービーだけではなくて忘れてはいけない。そういう気持ちを持ち続けて、後半戦はさらにやっていかないといけないと思います。

勝点差や順位がだんだんちらつく状況にはなってくると思いますけど、その中でも1試合1試合にフォーカスすること。今日の勝点1をムダにしないためにも、しっかり次に勝点3を取ること。それだけが必要になってくると思います。


菊井 悠介(MF)

――1-1という結果に終わりました。どのように受け止めていますか?

悔しいです。天皇杯(見選手権)の決勝で負けたので、ホームでやり返したかったですけど、自分たちの弱さが出たと思います。相手はほぼノーチャンスで、失点シーンだけだったと思います。情けないです。

相手にほとんど何もさせていなかったので、自分は2点目を取ることを考えていました。勝ちにふさわしい内容だったので、この勝点1はすごく悔しいです。

――得点シーンを振り返ってください。

相手がニアに人数が多かったので、ニアの背後を狙っていこうと思って蹴ったボールでした。トキくん(常田)が届かなくても樋口が後ろにいると思って、ニアには引っ掛けないようにだけ意識して蹴りました。樋口がいいところにいてくれて、よく決めてくれたと思います。

――失点の前後の時間帯は難しさもあったように思います。

あの前のプレーを振り返ってみれば、自分たちがカウンターに行けそうな場面でした。(山本)康裕くんからのスルーパスが通っていれば、もしかしたらビッグチャンスになっていたかもしれないです。

そのカウンターで自分たちからやられてしまったので紙一重でした。そこをいかに守り切れるかだと思うし、あのカウンターをいかに仕留められるかも含めて、両方にこだわらないと優勝するチームにはなれません。ああいう時間帯はつきものだと思うので、その中で一人一人がどういうプレー、判断が正しいのか。時間帯だったり相手の状況、自分たちの状況を把握した中で判断していくことが大事だと思います。

――14,000人を超える観衆の前で、どんなことを感じましたか?

幸せでした。サッカー選手としてこういう舞台でやれることはなかなかないと思うし、ましてやダービーというところで、気持ちも自然と入る中で14,000人を超える方々に入っていただきました。

相手のサポーターも含めて、最高の雰囲気を作ってくれたと思うので、そこは感謝したいです。松本のサポーターには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――後半戦に向けて意気込みをお願いします。

間違いなく自分たちのサッカーは積み上がってきていると思います。今季の始めから見ていただいている方にはわかると思いますけど、間違いなくよくなっています。ただ最後の勝負強さというところで、こういうゲームは1-0で勝ち切らないといけないし、もっと言えば2点目を取るところ。攻撃力はまだまだ足りないし、守備力もまだまだ足りないと思わされました。

前節の相模原戦で逆転負けもしましたけど、ああいうところはメンタルだと思います。サッカーに必要なメンタル、ハードワーク、技術のところは、まだまだ自分たちは足りていない。だから今の順位にいると、今日の試合で全員わかったと思います。

ただ今日のような内容のゲームをやって、細かいところをこだわれば、大宮を抜けるチャンスはあると思います。後半戦最初の試合で勢いに乗っていけば、自分たちの理想の順位にいけると思います。また一週間準備したいです。


山本 康裕(MF)

――相手が4-4-2で戦ってきた中で、入りの部分はいかがでしたか?

悪くはなかったと思いますけど、とびきりよかったかと言われたらわからないです。

――先制後はどのようにゲームを進めるイメージでしたか?

堅くいきたかったと思いますけど、1点を取りにいく中で追いつかれるリスクも当然あります。しっかりブロックを作って、相手が前がかりになったところをカウンターで仕留められればという感じではあったと思います。別に引こうとは思っていなかったですけど、うちの悪い癖で前が止まることが多いです。

そうすると高い選手がいるわけでもないのに、長いボールを相手に拾われる。そこで1点取った後に間延びではないですけど、少しそういう展開が続きました。1-0で終われればよかったですけど、セカンドボールを拾われて押し込まれたと思います。

僕らは繋いでいくことを練習からやっているので、それをやっていかないといけないと思います。長いボールを蹴ったところで高い選手がいるわけではないし、蹴ったら蹴ったでセカンドボールを拾えればいいですけど、今日はそういう展開にはならなかったです。

――勝点1という結果はどのように受け止めていますか?

ダービーという面では勝ちたかったですけど、それ以上に前節の負けの後に勝ちたかったところはあります。その中で向こうのほうがやりたいサッカーができていたとは思います。僕らも良い形は作れていましたけど、長いボールで相手がセカンドボールを拾うのは、向こうのスタイルだと思います。

後半は特にそこで拾われるシーンが多くて、そういう意味では相手がやりたいことをやらせていたと思います。セカンドボールを拾えていたら別の展開になっていたと思うし、それがこの結果に繋がったと思います。

――後半戦に向けて意気込みをお願いします。

優勝を目指して勝ち続けないといけません。勝つだけだと思います。


樋口 大輝(DF)

――1-1という結果に終わりました。どのように受け止めていますか?

勝ちがすべてだったので、本当に悔しいです。これで終わったわけではないですけど、半分が終わりました。次から連勝して昇格・優勝できるように、良い準備をしていきたいです。

――ご自身の得点もありましたが、どう振り返りますか?

このダービーに対する思いというのは、アカデミー出身としてもそうだし、いろんな思いがありました。たくさんのサポーターに来ていただいて、その中でゴールを決めることができたのは幸せだし、本当にうれしく思います。そこで勝ちきれなかったのが本当に悔しいです。

キク(菊井)くんには練習からああいうボールを要求しています。いつも良いボールをくれるので、自分は得意な形で合わせることだけを意識していました。

――これで3試合連続ゴールとなりました。

ゴールを決め切れているところはいいですけど、守備の選手として失点してしまっています。まずはクリーンシートというところを意識しながら、またどんどん得点もアシストも重ねていけたらと思います。

――失点シーンについてはいかがですか?

自分の寄せが甘かったし、一瞬の寄せの距離のところで失点が生まれてしまいました。これからも最後までこだわってやっていきたいし、絶対にああいう失点はなくしていきたいと思います。

――14,000人を超える観衆の前で、どんなことを感じましたか?

アカデミーから(サンプロ)アルウィンを見てきて、今はサポーターの皆さんが少なくなってしまいましたけど、こうやって14,000人の方に来ていただけて、その中でサッカーができたことは本当に幸せです。今までは見る立場でしたけど、ピッチに立ったときに本当に心強いというか、一緒に戦ってくれているのがどこを見ても伝わりました。幸せだなと感じました。

――後半戦に向けて意気込みをお願いします。

まだ昇格するチャンスもあるし、優勝するチャンスもあります。ここから連勝すれば全然可能性はあるので、また良い準備をして後半戦も頑張りたいです。