【試合後コメント】霜田 正浩監督 第25節 富山戦 ※無料配信

――試合の総括をお願いします。

1,000人を超えるサポーターに来てもらって、その目の前でこういう情けない試合をして本当に申し訳ないと思っています。内容も、結果も、姿勢も全て、こういう試合になった原因は僕だと思っています。準備の段階から、本当にもっとやればよかったと思っていますし、自滅で3失点なので、自分たちのミスから勝ち星を失ってしまいました。せっかく前節ああいう劇的な勝ち方をして勢いを繋げたかったんですけれども、それができず、なおかつゼロにこだわる、失点をしないようにこだわろうと言ったところが、自分たちのミスから失点を重ねてしまいました。非常に悔しいし、情けないし、申し訳なく思っています。

それでも試合が続きますので、こういう試合の後にどうやってもう一回ファイティングポーズを取るか。次の岐阜戦に向けて戦う姿勢、それから僕らのサッカーをもう一度見つめていきます。それができる選手たちだと思うし、まだ僕は信じている。最後の最後まで選手たちを信じてやりたいと思います。

――内容、結果、姿勢というお話がありました。今日は特にまず姿勢の部分で、走る、拾う、繋ぐ、戦うという戦術うんぬん以前のところでゲームにならず、それで自分たちから流れを失ってしまいました。それでもゴール前がタイトであればよかったのでしょうが、ルーズになってしまいました。その要因は全て、先ほど話をされた「今週の準備」に起因するものなのか、どのように考えていますか?

全ての原因を一つにするのは難しいし、全部が全部悪かったわけではないとは思っていますけれども、結果がこういう結果だったので、手を抜いてる選手は誰もいなかったと思いますが、それでも戦う姿勢をもっとアピールしなければいけないし、もっと走らなければいけない。やはりロングボールを蹴られて、跳ね返しても拾えない。拾われて、後ろ向きに走らせられる。それでまた行けなくなる…。それの繰り返しでした。

それでもゼロに抑えていれば後半のように自分たちがボールを動かす時間帯ができると思いますが、その前に失点をしてしまう。あるいは2点目のように完全な自分たちのミスから失点をしてしまう。どんどん元気がなくなる。一番流れがこちらに来そうなときにミスで失点をしてしまうという、負けパターンの典型でした。それを何とか途中で食い止めたかったし、選手交代であるいはシステムチェンジで自分たちの流れにしたかったんですけど、なかなかそれがうまくいきませんでした。采配も含めて僕の責任だと思っています。

――選手交代についてもうかがいます。今日は前半からボランチのところでミスが続いて攻撃にならないシーンも多くありました。それでもベンチには山本康裕選手がいなかったり、住田選手がいなかったり。ボランチのカードを切りづらかった部分も、後手に回った要因の一つだったのではないでしょうか。

それも含めてのチーム力なので、選手がどうこうとは言いたくないです。今いる選手たちを信じてここに連れてきてるし、彼らが良いプレーをしてくれると信じてピッチに送り出して、そこでいいプレーができるときもできないときも両方ありますけれど、できなくても、失点をしないとか、勝ち点を取るとか、そういうたくましさが今日は足りなかったと思います。

―そうした中で苦労してアタッキングサードまでボールを運んでも、サイドバックが縦に仕掛けたところで相手の対面のアプローチが早かったりタイトだったりして、普段なら上がるクロスが上がらなかったです。中もしっかり準備をされていたようにおもいます。当然織り込み済みであったと思いますが、そこはどう振り返りますか?

いろんなところでマッチアップするのはシステム上わかっていたので、そのマッチアップする相手に負けてしまうというのがまずその原因なので、やっぱりそこで1対1で仕掛ける、あるいは2対1を作る。そういう仕組みをずっとやってきたので、今日はそれがなかなか出せなかったのかと思います。

―こういうゲームの後だからこそ、選手たちにかける言葉は重要になってくると思います。ゲーム後はどんな言葉を選手たちにかけられましたか?

まずは、こんなゲームになってしまったことを自分は反省しているし、それでも一緒に戦っていきたいと思っているし、もっともっとうまくなってほしい。勝つことが一番なので、勝てれば何でもいいんですけれど、勝つために僕らはどういう手段をとっていくのかをずっと突き詰めてやってきているので、それを出せる選手なのに今日出せなかったのは、出させてあげられなかったのは僕の責任だと思っています。それでもやはり自分に矢印を向けてもっとうまくなってほしいと思っています。

僕らはボールを繋げるチームだし、もっとアタッキングサードに入ったときにきちんと仕組みで崩せるチームだし、そうやってずっとたくさん点を取ってきたチームです。そういう意味では今日は出せなかったですけど、それを次の試合に出せるようにまた1週間準備したいと思っています。

もう明日、帰って練習試合もあります。今日の悔しさを絶対に忘れないこと。もっともっと僕らがサッカーがうまかったら違う試合になっていた。やはり選手がうまくなって選手が成長すること。今いる選手たちを伸ばさなければいけないし、今いる選手たちが戦える仕組みをきちんと作らなければいけない。明日の練習試合もそうですけど、今日できなかったことは明日やってほしいし、もっと高いレベルでレギュラー争いをしなければいけないという話をしました。