【新加入選手紹介 vol.2】ハン スンヒョン選手

( はん・すんひょん ) 【 生年月日 】1993年11月10日 【 出身 】韓国 【 身長/体重 】191cm/83kg 【 所属歴 】慶熙中—慶熙高—尙志大

高さとスピード 兼備する有望株

Jリーグでプレーすることが数年来の目標だった。自身が1トップを務めた昨季は大学の全国大会で3位に入るなど実績を残し、昨秋には母国・Kリーグのクラブと契約する寸前の段階まで話が進んでいたという。だが、そのタイミングで山雅に練習参加して契約。191センチの高さを生かした空中戦の強さはもちろん、スピードも併せ持つ点などが評価された。本来は右利きだが幼少時から左を使っており、実質的には両利き。肝心のキック精度は「左脚の方が右脚より正確だと思う」と自己分析する。 山雅に練習参加した際は、右脚骨折の影響がまだ残っている状態だった。万全ではない中で国外に出ての練習参加に不安も抱えていたというが、「高校時代からJリーグでプレーしたいと思っていたので、何としてでも行きたかった」と強行。その熱意が実った格好で、初となる国外でのプレーにも「ケガ以外での不安はない」と前向きに受け止める。ただ、特にディフェンス面ではチームのやり方になじんでいる最中。反町監督から連日檄を飛ばされており、「今までに守備はあまりやってこなかった。2、3回と連続して(ボール保持者を)追って、監督の要求に応えられるよう努力したい」と意識改革を急いでいる。 han-1

日本食もマンガも好き 新天地を満喫

昨秋に練習参加した際、当時山雅に所属していた元韓国代表MFキム・ボギョンと一緒に食事をする機会があった。「松本はサポーターが熱狂的。責任を持ってやらなければいけない」とアドバイスを受け、身の引き締まる思いがしたという。このほかピッチ外の側面では順調に適応している様子。キャンプ中で心身とも疲弊しているため、持ってきた日本語の教本をひも解くだけの余裕はまだない。それでも御殿場キャンプでは同部屋の石原、柴田ら同年代の選手たちと積極的にコミュニケーションを取り合っている。「不自由は特になく楽しい。日本の食事もすごく口に合う」。さらには日本のマンガ「ONE PIECE」も大好きだといい、目標だった新天地での生活を満喫しているようだ。 とはいえプロサッカー選手として来日した以上、FWのし烈なポジション争いに加わらなければならない。自身ももちろんそのつもりで、「チームに慣れるのが第一。あとは自分の持っている特徴を活かせば競争できると思う」と自信を示す。2002年の日韓ワールドカップを機にサッカーを始めた22歳。山雅でそのポテンシャルを開花させ、J1昇格への力になりたいところだ。

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