【試合後コメント】第32節 金沢戦 ※無料配信

常田 克人(DF)

ーー試合全体を振り返っていかがですか?

まずは結果として勝てなかったというところです。内容としても僕らがやりたいサッカーがなかなか出せなかったと思います。

ーーご自身の得点を振り返ってください。

藤谷選手から良いクロスが入ったのと、あとは僕の前に入った野々村が相手を釣ってくれたので、しっかりフリーになってあの枠に通せたと思います。チームとして「ここに上げる」というところも共有されていますし、自分のストロングであるヘディングも生かせて良かったです。

ーー追いつかれたシーンについては、振り返っていかがですか?

まずはセットプレーになったシーン。セットプレーを与えないというのが大事だし、やはり人がゴールを決めるので、そこにチャレンジしなければいけないです。僕らの間に相手がちょうど入ってきて決められてしまいましたけど、誰かしら相手を好き勝手にさせないようなチャレンジも必要だったと思います。そこも含めて、今の僕らが勝てていないところだと思います。

「引き分けで終わってしまう」でズルズルと残り6試合になりましたけど、このままズルズルいくわけにもいかないです。ああいうピンチもあるので、試合終了の笛が鳴るまで、全員が集中切れたわけではないですけど、まだまだやっていかないといけない部分だと思います。

ーー残り6試合をどんなマインドで戦いたいと考えていますか?

僕は後ろの選手なので、やっぱり無失点で終わることに強いこだわりを持たないといけないです。今日の試合で言えば、セットプレーのチャンスもありました。そこで前の選手が取れないんだったら後ろの選手が、取り切るところ。チームとして攻撃の選手も守備の選手も助け合っていかないといけないと思います。 

ーー熾烈なJ2昇格プレーオフ争いをしている中で、今日積み上げた勝点1はどのような意味を持ちますか?

これから6試合の結果で、ここまでの勝点の重要性が生きてくると思います。まずは次の試合でしっかり勝点3を取る準備をすること。そこに尽きると思います。


安藤 翼(FW)

――浅川選手と2トップでの出場でした。試合を振り返っていかがですか?

僕が前半のチャンスで決めておけば、勝てるゲームだったと思います。チームとしてはビルドアップの部分でもっとボールを動かせたんじゃないかと思います。相手もそういう感じで、動かしたいけど動かせないという状態がお互いに続いていました。そういうときに自分とかがゴールを脅かせるプレーができれば、展開も変わったと思います。

――攻撃では繋ぐのか蹴るのか、どっちつかずの印象がありました。

最初は蹴って前で拾ってでもいいですけど、時間が経つにつれて蹴りすぎてしまったところはありました。蹴って、蹴ってというサッカーをしているチームではないし、やってきたのはプログレッションするという部分だと思います。それで何回か距離感が悪くて、奪われる場面もありました。蹴ろうという判断があった中で、それでもうまく流れをつかみきれなかったので、前の選手としては起点になるプレーをしないといけないと感じました。

チームとして繋ごうという意思統一を前半のうちにできればよかったです。しっかりプログレッションしてゴールに行く数は、どうしても少なかったと思います。自分たちがやってきた部分はそこが強いと思うので、どうゴールに迫っていくか。ミスは承知ではないですけど、リスクを負ってでもやらないとチャンスは作れないです。そこはもっとこだわってやっていきたいと思います。

個人としては本当に仕留めるところをもっと自分に課してやらないといけないです。フォワードのところで今日もチャンスは作れたので、そこでしっかり仕留めきるフォワードが試合に使われるし、チームに必要だし、勝利を呼び込むと思います。そこは次の試合に向けてやっていきたいです。


山本 康裕(MF)

――相手がロングボールを蹴ってくる印象もありましたが、それに対しての戦いぶりはどう見ていますか?

蹴ってくれる分には後ろも跳ね返してくれるし、全然楽でした。セカンドボールを拾えている間は自分たちのペースでできたと思いますけど、前半の中盤以降、少し拾えなくなったところはありました。後半の最後は少し拾われていたところもありますけど、拾えていたときはそんなに問題なかったと思います。

――攻撃ではよりボールを繋いでいきたかったところもあるのでしょうか?

はっきり言って、開始1分でも30秒でも僕は後ろから繋ぎたいです。多少のリスクを負いたくないという判断だったら仕方ないですけど、どこかで自分たちで成功体験を作っていかないと進んでいかないし、上手くなっていかないと思います。

一つのミスで「じゃあこれやめよう」というのが多かったかなと思います。うまくいかなかったときにどうするかというのが、あまり見えなかったです。ゴールキックを単純に蹴っても勝てないし、それはずっと言っていることですけど、伝わっていないのが残念です。

後ろは後ろの言い分があると思いますけど、こっちはセカンドボールを拾わないといけないところもあります。フォワードも上背のある選手がいるわけではないし、ましてや向こうは3枚が180cmを越えています。多少のリスクを取らないと点は入っていかないし、そこはすり合わせていきたいと思います。

――先制できた中でも、セットプレーで失点してしまいました。

少し気の早い審判だったので、そこは全体で統一しないといけなかったです。相手も含めてちょっと倒れればファウルとか、ちょっと手が出たらファウルというのが多かった中で、相手もフラストレーションが溜まっていそうな感じはありました。

あそこのファウルの部分で言えば、トキ(常田)と(山本)龍平のところでコミュニケ―ションが取れてなかったので、そこで返しておけば問題なかったです。自分たちが与えたファウルでやられてしまったので、仕方ないかなと思います。

――後半は深い位置に潜り込んでのシュートも見られました。

(前々節)奈良戦も含めて僕が決めていれば勝てた試合だったと思うし、それに尽きます。

――菊井選手がいない中でセットプレーのキッカーも担いましたが、感触としてはいかがでしたか?

いろいろ準備してきた中で、相手も上背が高い選手が多かったですけど、僕のキックの質も含めてどこかで1本は入れたかったです。やっぱり2点目が流れの中で欲しいところはあります。

セットプレーで取れれば一番いいですけど、1―0になったときにまだ15分くらい時間があって、どこかでうまく時間を使おうとか守ろうというのが僕も含めてあったかなと思いました。

――なかなか勝点3が取れない状況ですが、今後に向けてどう改善していきたいですか?

どんな戦術を用いようが、どんな監督がこようが、やるのは選手です。選手が状況の空気を感じ取ることも必要だし、思ったことを発言することでチームに浸透すると思います。まだそういうところが足りないかなと思います。

1―0になった時点で「守るなよ」と声は掛けましたけど、2点目が取れていない状況が続いているので、この1点を守りたいというのはあったのかもしれないです。


藤谷 壮(DF)

――久々の先発でしたが、振り返っていかがですか?

前半はなかなかうまくいっていなかったので、後半どう挽回できるかというのは考えていました。その流れの中でアシストという結果を残せたのはよかったですけど、それ以外のプレーではそこまで満足いっていないです。もう少しイージーなミスを減らしていかないといけないというのが、今の自己評価です。

――ボールをうまく引き出せなかったところもあったのでしょうか?

僕が受けたときに(浅川)隼人くんだったり(中村)仁郎だったりツバくん(安藤)を見ようとしていましたけど、僕から見たらなかなか空いていない印象でした。どうしようかなという部分もありました。

僕から仁郎につけたパスも、結局仁郎が悪い状態で受けてという感じでした。うまく仁郎を生かせていないと思いました。

――後半は相手の背後を取れるシーンも多くあって、得点をアシストすることもできました。

ここに入ってくれるというのは分かっていたので、なるべくディフェンダーに引っかからないように意識して蹴りました。最初は僕のところにマークがついていましたけど、ロングスローを投げる瞬間に下がっていったので、これはチャンスかなと思って受けました。良いボールがいったので、それはよかったと思います。

――最後にクロスが合わないシーンもありました。

(山本)康裕くんからいいボールが出て、間に速いボールを送ろうと思いましたけど、ディフェンダーに読まれたと思って少し前めに、緩めに出したらGKのところに行ってしまいました。ああいうところは「惜しい」で終わらせてはいけないと思うので、もう一回映像を見て、どこが空いてたかというのをしっかり見直したいです。

――残り6試合となりましたが、意気込みを聞かせてください。

引き分けも大事ですけど、やっぱり勝点3を取らないといけないという気持ちはすごく大きいです。失点だったり得点というところにこだわって、練習からやっていきたいと思います。