【試合後コメント】早川 知伸監督 第3節 奈良戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

まず敗戦になってしまったことを本当に残念に思っています。これだけ多くのサポーターがわざわざ奈良まで来てくれて応援してくれてるにもかかわらず、逆転負けという情けない試合になってしまいました。

内容的にもなかなか自分たちが攻撃の手も出せない部分もありましたが、前半は我慢しながら得点できたところは良かったと思いますし、狙いではあったところです。

後半の20〜25分過ぎから、急に自分たちがペースをつかめない展開になってしまったのはやはり修正箇所ではあると思っております。どうしても(最終)ラインを越えられたり、セカンド(ボール)を拾われたりとすごく後手後手に進んでしまいました。そこの部分は早く修正しなければならないところです。

ここまで2戦始まったばかりなので、もう一度切り替えてしっかりとやり直していく必要があると思っております。

――前半早い時間から安藤選手が負傷交代でプラン変更を余儀なくされたところもあると思います。カウンターで1点は取りましたが、どこで起点を作るのかという部分で難しさがあったようにも感じます。そこは何か修正を加えたり、あるいはそれを踏まえた後半の戦い方をどのように考えていましたか?

(安藤)翼がいなくなったことも一つもちろんあるものの、相手のプレッシャーがそこまで来ているわけではありませんでした。それでもグラウンドのピッチ状況も含めてなかなかパスが繋がらなかったり、選択肢がなかったりしました。

それで相手の1〜2列目を超えることがなかなかできずに起点ができなかったことは、もちろん修正の箇所だと思います。ただラインを越えていくところのサイドの局面では、相手のウイングバックの背中のスペースに1回持っていくことを伝えて、修正した部分ではあります。

ただ、なかなかそこまでボールを進められなかったことが、後半になっても続いていました。1−0で勝っている状況でもあったので、自分たちが守備からしっかりと入って、そこからカウンターも含めての狙いではありました。

――ディフェンスでは、アラートであるようにキャンプから準備をしてきましたが、逆転負けとなりました。

しっかりと最終ライン、中盤のライン、FWのラインとしっかり3ラインを作らなければならないところでは絶対あったと思います。ライン間を横切られて入っていかれたり、相手のウイングバックに持っていかれたり、裏返されて入ってこられたりしたところは現実あって、押し込まれてしまっていました。

前はある程度規制をかけているものの、なかなかライン間を狭くコンパクトにできなかったところは、もう一度修正しなければならない部分だと思っております。

――運動量の部分でも、時間が進むごとに相手ボランチをフリーにして前を向かせるシーンが増えました。本来であればもう少し自由を与えたくなかったようにも感じますが、いかがでしょうか?

ボランチを経由されたことで(守備の)方向が定まらなかったことはあると思います。前半のように少しボランチのところをぼかしながらできる部分もある…という認識ではあったのですが、少しラインが下がったことによってミドルゾーンにボールが入ってしまったというのが現実だったと思います。

ただ方向付けも含め、やはり自分たちがコンパクトにできなかったところに問題があったと思っています。それは最終ラインも含めてです。

――ウォーミングアップ中に(控えのGK)西村選手におそらくアクシデントがありました。大内選手に試合中の負傷があった場合に西村選手が動ける状況だったのか、それとも何か他のセーフティネットを考えて試合に入っていったのか。その部分はいかがでしょうか?

ウォーミングアップでケガをしましたが、それがどの程度かは現状だと正直まだわかりません。ただ試合に出れたかどうか…と言えば、多分あの状態であれば試合には出られないところだったと思います。その準備も最悪の事態を踏まえて自分の中では考えてはいました。

――コンパクトさを保てなかったという話がありましたが、その要因はどこにあると思いますか?

やはり守備は特に自分たちが方向付けできないから共有できない部分が多く、イレギュラーなことが起こったり、食い付いてしまって背後を取られたり、入れ替わられちゃいけないところ入れ替わられたり。起きてはいけないことが多々連続して起きることで、簡単に破綻してしまっていたのは間違いないと思います。