【試合後コメント】早川 知伸監督 第4節 宮崎戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

勝ちを求めてきたので、結果的に引き分けになったことを本当に残念に思っております。そして宮崎の遠い地にも関わらず多くのサポーターが来てくれて、後押ししてくれたことを本当に感謝しています。

その中で前半自分たちがボールを握る展開から、CKも多く取れているところではありましたけれども、フィニッシュまでなかなか行けない現状でもありました。

ただ、プラン的には自分たちがボールを握り敵陣に入っていくことも求めていたので、ある程度前半は想定内というところではありました。

後半は相手の勢いも増す中で、なかなか自分たちがボールを握れる時間がなくなり、ピンチがある中で大内のビッグセーブも含めて何とか耐えしのいだ形になりました。

システム変更も、自分たちが優位になれる状況を作るために、意図的なシステム変更ではあるんですけれども結果的にはなかなかそれが効果的な形にはなりませんでした。

ただ言い方を変えると、(後ろを)5枚にしたことで少し守りを重視できることで、ある程度守れる部分ももちろん考えてはいたので、その変更も含めてやったことではありました。

――71分の3枚替えから3バックにした狙いについて、「優位になれる状況」というお話がありました。具体的にどんな部分で優位性を持ちたかったのかを教えてください。

相手が4-4-2の形を絶対に崩してこないのはわかっている中で、自分たちがシステム的な優位、(ピッチの)幅を使える状況をしっかりと作っていきたいというところです。

そこの幅を使うために少し立ち位置を含めて変えることで、よりボールを細かく動かす形を望んでいたところではありました。

ただボールのテンポも遅くなってしまって、なかなかそこまでボールを運べない状況から、ボールロストからの危機、カウンターを受ける形が続いてしまいました。

――前節の試合を踏まえ、チームとしては「行く、行かない」の統一感を持つこと、コンパクトにすることなどをリマインドしていたと思います。その観点からすると最後までやり切れた部分もあり、キャンプから取り組んできた連続性を出すことも、非常にタフなシチュエーションの中でやり切れたのではないでしょうか?

そうですね。今言われた通り、しっかり最後まで続けてプレーする、連続したプレーを求めてやってきた中で、そこは最後までしっかり耐えしのいで(失点)ゼロで抑えたのは評価できると思います。

選手たちはよく走ってくれましたし、よくやってくれました。ただ今、話もしてきたんですけど、「まだまだだ」ということ。自分たちは勝ちに来たわけだから、もっともっとやらなきゃいけないという話をさせてもらってきたところです。

――前節で負傷した安藤選手がメンバー外で、浅川選手が先発して途中からルーカス選手が入りました。相手のやり方を踏まえ、自分たちがボールを握りながら最後の局面でどう仕留めていくイメージだったのでしょうか。

前半の浅川がいる時間帯は自分たちが優位にボールを運んで、ペナ(ルティー)のボックスに持っていける状況を作れると思っていました。なので浅川にフィッシャーとしての活躍を望んでいたところではありました。

途中からルーカスが入りましたけど、ルーカスはまだ合流して1週間足らず。まだまだコンディション不足ではあったんですけれど、FWのところで起点になれる、時間を作れるところに少し期待も含めてチャレンジしました。

限られた時間でしたし、もちろんまだまだではあるものの、積極的にやってくれたところは評価したいです。

――前節からセンターバックを2人替えました。その狙いについてはいかがでしょうか?

やっぱり自分たちがしっかりボールを握って敵陣に入っていきたい。そのメッセージも含めて替えたところではあります。もちろん高さはないんですけれど、それ以上に自分たちがメリットを持てる部分でもあるという計算も含めて替えました。杉田にしても宮部にしても、すごくよくやってくれたと思っています。

――勝ちに行きたい中で、勝点1となりました。そこに対する受け止めはいかがでしょうか?

勝点3を取りに来た中での勝点1にはなったんですけれども、開幕からアウェイ3連戦の環境下も含めて、なかなか自分たちが難しい状況の中で、よくやってくれたという評価はしています。

やはり松本でのトレーニング環境もなかなかない中で、山梨に移動しながらやってきたこの2週間でした。非常に大変なところで選手たちがやってきている中だったので、よく頑張ってくれていると思っています。

これで松本に帰れますし、ここから次の信州ダービーに向けてしっかりといい準備をしていきたいです。

――(信州)ダービーに向けの意気込みを聞かせてください。

やはり特別なものではあると思っています。もちろん準備が全てだとは思ってますけれども、ダービーでしっかり勝つことの意味を選手たちもよくわかっていると思います。

先ほど、サポーターの皆さんも「次の信州ダービーでは」という話してくれていましたけども、本当にその通りで、そこのダービーに勝つか負けるかというところで、本当に死にもの狂いで戦いたいと思っています。