
【試合後コメント】早川 知伸監督 第15節 福島戦 ※無料配信
――本日の試合の総括をお願いします。
1-2という敗戦になったことに対し、自分が一番大きな責任を感じています。最初に自分が考えたプランニングも含め、相手の福島さんをリスペクトしすぎた部分が出てしまったと自分では感じています。そこに大きな責任を感じているところです。選手たちは最後までよく頑張ってくれたと思っています。
ただ結果が伴っていなければ、それが頑張っていないという形になる世界でもあることも十分にわかっています。8,000人弱のサポーターが来てくれている中で、最後に挨拶回りしている時も「もっともっと頑張れ」と言われたのは、まさにその通りだと思います。勝っていないということで、やはりもっともっと頑張らなきゃいけないということを選手たちにも伝えたところでもありました。
どちらにしても敗戦に対して大きな問題があるところも含めて次に繋げていきたいと思います。天皇杯もありますし連戦にもなるので、そこも含めてマネジメントして次に進んでいきたいと思っています。
――「リスペクトしすぎた」という言及がありました。具体的にはどんな部分になりますか?
福島さんは繋ぐのもうまいですし、ボールを持たれるという状況に対して自分たちの守備のやり方を合わせてしまった部分がありました。人を人に合わせていくことにトライしましたが、それで崩されたわけじゃないにせよ、自分たちが今までやってきたものを少し変える形になって、受ける形になってしまったのかなと感じます。
ただ前半の30分ぐらいから修正して、いつも通りの配置からプレッシングをかけて何度か狙えた形もありました。特に後半の立ち上がりのところでは、だいぶ自分たちが優位になっていたと思います。そこを最初から出せればまた違った形にはなったと感じています。
――2失点目は相手が真ん中を使いたがることはわかっていながらやられてしまいました。反応しづらくなる時間帯ではあったかもしれないですけど、そこに対しての反省点はいかがでしょうか。
最終的にはああいう形で中央突破で入ってくるところも織り込み済みではあったんですけども、言われた通り身体がキツい状況で、そこでどれぐらい自分たちが最後に身体を張って守れるかというところにはなってきます。誰が出ていくのか誰が出ていかないのかという連係のところに大きく問題があったと思っています。
変に食い付いてしまって杉田が出ていったことが本当に必要だったかどうか、その後の対応も含めてチャレンジ&カバーとか、当たり前ですけどやるべきところをゴール前のところでしっかりやるということで、もう少し改善できた部分ではあったと思っています。
ただ、自分たちは攻撃的にゴールを奪って逆転していくというところではあったので、裏返しにされたりカウンターを受けたりする形はもちろん想定内ではありました。それでも改善していかなければならないと思っています。
――今季初の連敗になりました。天皇杯も含めた連戦を挟む中で、どのようにもう一回顔を上げていかせたいでしょうかあ?
連敗してしまって(勝点が)上から離される形にはなったものの、それをあまりネガティブに捉えているということはないです。いま選手たちにも言いましたけども、やはり自分たちがトライしたものに対してしっかりと認められる部分もありました。
今日のゲームに関しては、結果ももちろんやられた部分とか問題は多少あったものの、非常にポジティブに捉えている部分は自分にもありますし、選手たちも今日の試合で切れてしまう形にはなっていない。それは最後に話をしていて思っていたことです。なので本当に、切り替えて次に進むだけだと思っています。
――総括の中で「大きな問題があった」という話がありました。その問題はどのような中身を捉えてのものだったでしょうか?
セットプレーからの失点が大きなものになっています。失点の中でもセットプレーからの失点が多くなっていて、セカンドクロスも含めたところでの5プレー以内に失点があるところはやはり改善していかなければなとならないと思っています。
ただ今日はあれぐらい素晴らしいボールが来て、あれぐらいタイミングよく触られたらなかなか太刀打ちできない部分ももちろん考慮しなければいけないものです。
ただ、結果的に自分たちがセットプレーを与えてしまったところにフォーカスして、キックオフから樋口がファウルをしたところから始まっているわけで、自分たちがやるべき場所でやるべきプレーは何かという判断も含めてやっていく必要があります。
立ち上がりの時間帯とか最後の時間帯とか、もっともっと試合巧者になっていかなきゃいけない。そこはもう少し経験も含めてやっていかなければならない部分だと感じているところであります。
――クロスが入ったり3バックの両脇が追い越す動きを見せたりと、躍動感は特に前節よりは間違いなく改善していた部分かなと思います。ポジティブな部分を拾い上げるとどんな部分になりますか?
今言われた通りだと思っています。前節の八戸戦でシュートまでなかなか行かなかったというフィードバックから、自分たちは攻撃的にもっともっと(ペナルティ)ボックスに入ってシュートを打つというトライをしてきたところです。そこが少し見えて出せたのはポジティブだと思います。
たらればの話になりますけども、チャンスはこちらもあったわけで、安永のポストもそうですし、(田中)想来の抜け出しも含めて最後に決め切るクオリティを持っていくところに改善・修正していけばと思っています。
――馬渡選手が長期離脱から戻ってピッチに立ちました。今後どんな期待をしていきたいですか?
8カ月ぐらい離れての復帰になっていますが、やはりクオリティを持っている選手です。それをよりこのチームに還元してほしいと思っています。出場してチャンスという形にはなかなかならなかったですけども、よりコンディションが良くなっていけば、必ずチームのプラスに働いてくれると思っています。そこは期待したいところです。