
【試合後コメント】早川 知伸監督 第16節 琉球戦 ※無料配信
――本日の試合の総括をお願いします。
まず3-0で勝利できたことをうれしく思います。選手は素晴らしく、最後までファイトしてくれたと思いますし、この難しい環境下でも最後までハードワークができて、集中してゼロで抑えられました。チームにとってすごく大きな勝利になったと思います。
そしてアウェイの沖縄の地にも関わらず、200人ほどのサポーターが来てくれ、チームとしても後押しになりました。本当に助かりました。
内容的には最初にうまく先制できたことが一番大きかったです。琉球さんがテクニカルでショートパス中心に繋いでくるところで押し込まれたり苦しい時間帯があった中ですが、よくハーフタイムまで我慢して1-0で戻って来てくれました。そこで修正できる部分もあったのでよかったと思っています。
あとは自分たちが最終的に決めるべきところで決め切れたこともプラスでした。
リーグ戦では2連敗している中で、自分たちが課題となっている立ち上がりの失点だったりセットプレーの失点も改善できた部分が多少あるかと思っているので、引き続きやっていきたいと思っています。
――最近の試合で目立っていたような隙が見える部分や自分たちでジャッジしてしまうようなところも少ない試合でした。そういったパフォーマンスがこの環境下でできて、それをベースにしていきたい部分もあるかと思います。その辺りの評価はいかがですか?
そこもミーティングでしつこく言ったところではあります。
結果的にゼロに収めることができたものの、ハーフタイムで少し怒りましたが、プレーはまだまだ止まるし、ラインギリギリのところで出なかったボールに対して(プレーを)やめるとか、勝手にジャッジして自分で倒れていくとか、ファウルをもらいにいくように見えていた部分も正直あったので、そこは1回言ったところでもありますし、終わった後にも伝えました。
もっともっと基準も含めて求めていかなければならないし習慣にしていかなければいけないと思っています。ただ前回よりも改善できた部分はもちろんあると思っているので、続けていきたいです。
――最初に総括で言及もありましたが、中2日でアウェイ琉球という環境でこういったパフォーマンスが出せた要因としては、振り返ってどんな部分が良かったですか?
チームの積み上げを感じているところです。リーグ戦とカップ戦がある中でチーム全体で戦ってきました。3連戦をフル出場した選手はいないです。そういう意味では3連戦ではありましたが、選手は2連戦ぐらいでやれたという、チームとしての層の厚さは正直よかった部分だと思っています。
そこは日頃の練習からみんなが厳しくやれていて、積み上げが徐々にできていることでもあると思います。これからまた暑い夏になるので、コンディションも含めてやっていかなければいけないと思っています。
――田中想来選手が2得点でした。今日は特に相手センターバックと当たったときのフィジカルの強さが際立っていて、これもまた積み上げの一つかと思いますが、彼の成長や今後期待したいところはいかがですか?
成長をすごく感じます。その裏付けとしては自信というものが本人の中にも大きく出てきていると思っています。ここ数試合で彼のシュート数が多くなって、足を振る意識というのも出てきますし、その中で彼の特徴であるハードワークしながら攻守においてできるとか、今日みたいにシュート打った後にもう1回動くとかも含めて、最後までフルスロットルでずっと走ってくれることは本人の強みですし、素晴らしい選手になってきています。このまま満足せずに続けていってほしいと思っています。
――入りの部分の伝え方は今日の試合ではどういう形にしていましたか?
基本的には自分たちの課題になっている部分なので、入りのところをしっかりしようというところではありましたが、特に具体的に何をどうしようという話はしていません。
ただチームとして何をしなければならないかは十分わかって、自分たちで答えを見い出してやっていたと思っています。しっかりと球際も含めてボールをどこに進めていくかという部分もやってくれたと思っています。
特に先制した最初の背後のボールも、やはり背後へ走っていくところは間違いなく狙っていかなければいけないですし、立ち上がりで勢いをつけるためにもできた部分だと判断しています。
――先制点の場面ですが、大内選手のキック、村越選手のシュート含めての評価はいかがですか?
常に連係して話しながらやってくれている中で、大内がしっかりと狙えるところだし、(村越)凱光も相手のライン、ディフェンスを見ながら走り出したタイミングもバッチリだったと思っています。
そしてシュートも右足ではありましたが、落ち着いてシュートできたことは凱光の成長も含めてよかった部分だと思っています。凱光はどうしても慌ててしまうとか力が入ってしまう部分もあると思いますが、落ち着いてできたところで、先制点はチームにとっても大きなアドバンテージになったという評価です。
――3得点は今シーズン一番多かったですがそこの対しての思いはありますか?
いい形でボールを奪う、そこから出てカウンターという狙いも含めてしっかりと選手たちが相手をスカウティングしながら狙えた部分はすごくよかった部分です。
欲を言えばキク(菊井)もシュートを決めて4-0にもなったかもしれませんし、「プラス一つでも」と思っているところです。そういう意味ではより点を取りたいです。
ただやはり、失点がゼロだったことに評価したい部分は多くあると思っています。