
【試合展望】第22節 岐阜戦
失意の底が抜けた一戦から、再起を示すべきゲームとなる。
前節、信州ダービーで屈辱的な敗戦を喫してから1週間。立ち直って再びファイティングポーズを取り、失地回復のための歩みを進めなければならない。その先には目標としているJ2昇格。まずは中断前の一戦で難敵・岐阜をサンプロ アルウィンで打ち破り、戦う姿勢を示したい。
悔しさを忘れずに切り替えて
反撃の狼煙をあげるべき一戦
悔しさは忘れず、さりとて引きずらずに次に向かう必要がある。「ショッキングな敗戦だったけれど、メンタル的なところはしっかり切り替えて今週はやろうと決めていた」と田中。杉田も「(練習は)インテンシティ高くやれていると思う。負けたけれど、そこまで悲観しすぎず、もうみんな切り替えられていると思う」と話す。

心身のダメージを回復できたのは不幸中の幸い。むしろトレーニングは活気やシビアさが出始め、全体練習の終了後にはベテランを中心としてピッチに座りながら話し込む様子も見られた。コミュニケーションは活発化している印象だ。

そうした中で迎えるのは岐阜。今季は4勝7分10敗(勝点19)の19位と下位に低迷しているものの、個々の能力を見れば十分な地力があるのは明らかだ。前節は4バックを採用し、トップ下には昨季山雅でプレーしたMF中村仁郎。アウェイでの前回対戦では最終盤に決定的なアシストパスを許した。

かつて山雅でプレーしたDF外山凌は累積警告で出場停止だが、MF泉澤仁、FW粟飯原尚平などは実績も実力も折り紙付き。監督交代を経て現在は石丸清隆監督が指揮を執る。山雅でコーチも歴任した指揮官が乗り込んでくる。2023年に愛媛をJ2昇格させた実績もあり、J3を勝ち抜く術を知っている。

就任1試合目の八戸戦は3-4-2-1としたものの、前節は4-2-3-1に切り替え。4バックでアグレッシブな戦いを好みそうだが、実際は蓋を開けてみるまでわからない。アウェイでの前回対戦時は退場者を出しつつ1-0で推移したものの、最終盤に同点弾を許して無念のドロー。岐阜も新体制初白星で反撃の狼煙をあげたいだろうが、そうは問屋が卸さない。