【試合後コメント】早川 知伸監督 第27節 沼津戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

2-0で勝利できて本当に良かったです。選手たちが本当にハードワークして戦えたのが一番だと思っています。後半に少し押し込まれた時、守備の時間が長くなりましたけれども、そこで7,000人を超えるサポーターの方々の声援によって力をもらえたと思いますし、その中で(失点を)ゼロで抑えたところは本当に良かった部分だと思っています。

前節の敗戦からしっかりとメンタル的にも回復してこのゲームに臨んで、それを試合の中で表現してくれたことはすごく評価したいと思います。久しぶりの先発で起用した選手たちも本当に躍動してくれて頑張ってくれました。チームとしての競争力も含めて良かった部分だと思っています。

――ハードワークというところで沼津も球際に強く来る中でも、競り勝って自分たちの攻撃に繋げるケースが非常に多かったと思います。評価はいかがでしょうか?

やはりそのベースの部分を大事にして伝えている中ではありますし、今シーズンも終盤になってきている段階ではあります。そこがチームとしても必要な部分だというのは十分選手たちも理解できていると思っていますし、それを大事にしていかなければならない。続けてやっていく形にはなると思っています。

――滝選手や山本龍平選手など、久しぶりに先発に入った選手たちも非常に躍動していました。なかなか出番がない中で、しかも人数が多くて競争が激しい中で、くさらずにやり続けてきたからこそだと思います。彼らの今日のパフォーマンス、あるいはその裏にある日々の積み重ねはどのように評価されますか?

練習から辛抱強く取り組んでくれていましたし、それをピッチの中でしっかりと表現してくれました。すごく良かった部分だと思っています。もちろんチーム内の競争もありますけども、その中でも勝ち取ってもらいたいと思っていますし、そこの基準がみんな上がっていければもっと競争力も出てくると思っています。

「全員にチャンスはある」と、先ほど試合が終わった後に選手全員の前で伝えもしました。そういう部分でチーム内競争を活性化させていきたいと思っています。

――得点は長いボールからセカンドを拾う形ではありましたが、特に1点目は狙っていた部分もあるように感じました。狙いと成果はいかがでしょうか?

だいぶ向かい風にはなっていましたけども、その中で自分たちが優位になる両サイドのワイドのところは、相手の4バックの特にサイドバックに対して2対1を作れるし、(高橋)祥平からのダイアゴナルのパスも意図を持っていました。樋口と(村越)凱光の関係も含め、ミーティングで伝えた形を表現できたことは素晴らしかったと思っています。

――特に前半は山本龍平選手と樋口選手の両ウイングバックの推進力があり、クロスを入れたりして流れをつかめた側面もあるように感じました。山本龍平選手を起用した狙いと効果も含めて振り返りはいかがでしょうか?

両ウイングバックの樋口と(山本)龍平はやはり攻撃的に行きたい部分がある中でのチョイスにはなっています。それをしっかりと周りの選手たちも理解していますし、本人たちもそこで高い位置を取って有利になりたいところを出せました。

それは特に前半で感じられた部分だし、できた部分でもあると思っています。相手によって自分たちがどこで優位になれるかを含めて伝えている中ではありますけれども、選手たちがしっかりとチョイスして表現できたのはすごく評価したいと思っています。

――試合前の話に戻りますが、今節は最下位が相手の中でメンタル面も簡単ではないという見立てがあったと思います。実際今日の試合に入るにあたっては、そこに関してどのように伝えましたか?

選手たちは自分たちの置かれている現状は理解していると思っています。やはりここで連敗してはならないし、ホームで勝たなければならない。相手は関係なく自分たちがアグレッシブに前からやっていく部分は出してくれた思っています。「自分たち次第」という部分を伝えるところでもありました。

前節は悔しい敗戦で自分たちが自滅という形になったので、そういう意味では「自分たちがやるべき事をしっかりやろう」というところ、「しっかり主体的に動いてやっていこう」と伝えた中での表現だと思っています。しっかり選手たちが考えて、行動して…という形でやってくれたと思っています。

――前節の3失点から今日クリーンシートというところの結果を生むにあたって、この1週間選手たちにとりわけ働き掛けてきた部分はありますか?

起きた現象を自分たちがしっかりと見つめ直す時間を作ったということです。前節のフィードバックの部分では自滅での失点になっていたので、「いつ起きているのか」「どこで起きているのか」「どうなっているのか」を伝えました。

事細かく「これが良い」「これがダメ」「これがこう」とロボット的に動かすつもりはないんですけれども、やっぱり自分たちがサッカーをしている中で、「時間帯はどうなのか」「場所はどこなのか」という判断材料をしっかり持ちながら、その中で主体的にプレーしてほしいということを伝えている中ではありました。

なので、前節の悔しさを十分に痛みとして感じてもらって、それを気づきとして、今日の試合に臨んでくれたと思っています。こっちが伝えた意図をしっかり汲み取って、取り組んでくれたゲームだったと思っています。

――改めて5試合ぶりの勝点3、その受け止めはいかがでしょうか?

ずっと足踏みしていた部分があり、勝点3を取っていかなければ上に上がっていけない状況で、辛抱強くやってたとこではあります。これをステップに、次からどんどん勝点3を積み重ねていかないと上に上がっていけないのはつくづく感じているところです。ハードワークをベースにして、しっかりとここから上回っていけるように努力していきたいと思っています。