編集長キャンプレポート 2016.2.9 @清水キャンプ

取材日:2016年2月9日

2部練習 ひたすら「反復」

camp0209_2 第2次清水キャンプ第9日は9日、午後と午後の2部練習を清水ナショナルトレーニングセンターJ—STEPで行った。午前中はキャンプ通算5回目となるインターバル走に取り組むと、午後は前日同様にビルドアップ(攻撃の組み立て)の練習。「午前は陸上、午後はサッカー」「リピテーション(反復)が重要」と反町監督が前日に話していた通りの1日となった。 camp0209_1 午前9時からの練習ではボールは使わずにインターバル走へ突入。今回は25メートル区間をひたすら往復する内容とした。100、200、300の計600メートルを1セットとして計4回 。合計2.4キロ、規定時速18キロは前回までと同様だが、ターン数が1セットあたり21回で過去最多となった。スタッフ陣の励ます声が響く中、選手たちは体にムチを打ってひたすらターンを繰り返していた。 最年長33歳の田中が先頭を走り続けるなど相変わらずの貫禄を披露。これまでのインターバル走では涼しい顔でトップを走っていた高卒ルーキーの前田もさすがに苦しげで、規定タイムに入らない選手も散見された。フィジカルコーチ・エルシオは「志知や前田など若い選手はもともと走れるし、(田中)隼磨や(飯尾)竜太朗は回復が早い。それでも(チーム全体として)まだ持っていきたい期待値まできていないし、体の回復がついてきていない選手もいる」と現状に満足していない様子だった。 camp0209_4 午後は3時からグラウンドに出てビルドアップの練習に取り組んだ。まずは御殿場キャンプで1度行ったのと同様、ペナルティーエリアを縦に3分割して両端にGK1人ずつを置いた5対5。それぞれのエリアごとに均等に選手を配置するようにし、狭いエリアの中でGKから丁寧にボールをつなぐ意識などを植え付けた。その後はほぼフルサイズのピッチで10対10。ここでもやはりGKから最終ラインを経て相手ゴールに向かうやり方を徹底させた。 camp0209_3 前線へ一気に長いボールを出すのが主だったこれまでの山雅の攻撃とは一線を画す新たな手法となるだけに、反復がより重要性を帯びる。横浜FM、名古屋などでプレーしてきた田中は「自分にとっては今までのチームで当たり前のようにやってきたこと。慣れていない選手や初めてやる選手に伝えていくのも自分の役割だと思う」と話していた。 camp0209_5 そのほかこの日は、選手の食事風景とスタッフルームが報道陣に公開された。食事はバイキング形式。選手たちは思い思いに料理を取って和やかにテーブルを囲んでいた。午後8時すぎにはミーティング後のスタッフルームを公開。反町監督らコーチ陣が翌日の練習などについて議論していた。 camp0209_6

文・写真/大枝 令

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