【キャンプレポート】開幕まで3週間 キャプテン菊井が現状語る ※一部無料
第2次鹿児島キャンプ第6日の5日は、屋内トレーニングをホテル内で行った。前日のトレーニングマッチでほとんどの選手が80分ほどプレー。疲労の蓄積を考慮して軽めのメニュー。終了後は新キャプテンに任命された菊井が取材に応じ、キャンプの感触などを率直に語った。
MF 菊井 悠介
――加入して3回目のキャンプとなります。開幕戦から逆算して取り組む中で、現状はどう捉えていますか?
できていることと課題が徐々に明確になってきていることは、練習試合を重ねるたびに感じます。最初の奈良戦から昨日の藤枝戦まで、現象がどんどん起こっています。練習試合で出た課題をみんなで修正して、一つずつクリアできていると思います。ただ結果がなかなかついてきていないので、残りの練習試合ではそこを求めていきたいです。
――課題解決のスピード感は、昨年以上に早まっているのでしょうか?
去年に比べたら早いと思います。去年はシモさん(霜田監督)が来て1年目で、ゼロから作っていくような感覚でした。今年は土台がある上で積み上げているので、間違いなく修正は早いです。
――修正を必要としながらも、チームとしてコミュニケーションは取れていると感じますか?
去年よりもコミュニケーションは積極的に取れていると思います。「もっとこうしよう」という声も明らかに多いので、そこを続けながらどんどん合わせていきたいです。
――キャプテンとしても全体の目線や熱量をそろえていきたい思いもありますか?
そうなってくれればいいですけど、それがストレスになる選手もいるので、あまり価値観を押し付けないように意識はしています。ただ、ピッチに入ったらやらないといけないことは明白です。それをやっていない選手には、チームとして足りないということを言わないと、「このプレーでいいんだ」という基準になってしまいます。そこは避けたいと常々思っています。みんな100%の力で練習も試合もやっているので、いかにチームとして基準を上げていけるかが大事です。
特にマリノスとの試合では、20歳くらいの選手が出ていても、その強度は名の知れた選手と何ら変わりませんでした。チームとしての基準があることを感じたし、自分たちも内容としては良いゲームができて、途中までは勝ってもおかしくありませんでした。それでもチームとしての基準は明らかに相手のほうが上だと試合中に感じました。全ての面においてそう感じたので、攻撃と守備の両局面で水準を高くできれば、良い内容ではなくても勝てるチームになっていけると思います。
どんどんできる人が突き抜けていって、それに合わせていくしかないと思います。今で言えば上から来た選手たちの強度とかスピード感は、去年までの自分たちとは違うとみんな感じていると思います。そこに合わせていかないといけません。藤枝はJ3で対戦した当時と比べてレベルも上がっていたし、環境がすごく大事。一気にというのは難しいので、何人かが突き抜けた中でその基準に合わせていければいいと思います。わかっている人とわかっていない人の差がハッキリしてしまうかもしれないですけど、わかっている人にどんどん聞いて食らい付くしかありません。今年はそういうメンバーがそろって、いい循環ができていると思います。