【ご報告】鹿児島キャンプ 終了に際して ※無料配信
2月16日からスタートした鹿児島キャンプは、3月6日を以って19日間に及ぶ全日程が終了しました。
キャンプ6日目の2月21日に新型コロナウイルスの陽性判定者が出たため、3月1日までの期間中に選手・スタッフ合計10名が陽性判定を受けたことで、ファン・サポーターの皆さんには、たいへんご心配をおかけいたしました。
陽性判定者や濃厚接触者は、無症状や発熱や喉の痛み程度の軽症ということもあり、徐々に療養・隔離期間を終え、チーム合流に向けてトレーニングを実施できるようになっておりますので、ご安心ください。
またトップチームは、感染症対策のさらなる強化と検査を重ねながら、段階的に練習を再開しています。キャンプ最終日の3月6日には、テゲバジャーロ宮崎とのトレーニングマッチでキャンプを締めくくることができました。
10年目を迎えた鹿児島キャンプでは鹿児島県、鹿児島市、鹿児島市サッカー協会、滞在先のホテルをはじめ、コロナ対応においても地元の医療機関、所轄保健所、療養施設の皆様には本当にお世話になりました。
この場を借りて改めて御礼申し上げます。
2月21日から3月8日までのトレーニングについては、メディア非公開とさせていただいており、鹿児島キャンプにご取材に来られていた報道関係者にも一度お戻りいただきました。毎年キャンプの様子をテレビや新聞でお楽しみいただいていた方々にも情報がお届けできませんでしたし、さらにヤマガプレミアムや公式HPのレポート、SNSでの情報発信も休止させていただきましたので、現地の様子を全くレポートできませんでした。
本来でしたら例年よりも情報発信をさらに強化していくべき状況にありながらも、このような対応をせざるを得なかったことについて、非常にもどかしい思いがありました。ただ、そのような期間中もSNSなどで様々な励ましのコメントをご投稿いただいており、本当に多くの方々にご心配いただいていますことをありがたく受け止めております。
今回は、キャンプレポートの休止期間中がどのような感じだったかを少しお届けしたいと思います。
21日に陽性判定者が出た際には、ホテルの自室での待機を余儀なくされました。
その後、検査で陰性が確認されるとグラウンドでのトレーニングも可能になり、感染症予防対策をさらに強化しながら、少人数グループに分けての練習を続けてきました。
もちろん練習時にグラウンドとの往復以外は、部屋から出ることを制限しましたので、しばらく練習に帯同できなかった私・広報担当は、結果的に6日間ホテルの部屋に閉じこもっていました。
選手たちも1日中自室待機することが数日ありましたが、それぞれが部屋で筋トレや体幹のトレーニングを行ったりしてコンディションを落とさないよう努めていたとのことです。久々にグラウンドで元気な顔を見せてくれた際は、サッカーができることを心の底からうれしく感じていることがひしひしと伝わってきました。
さまざまな制限で窮屈な生活を過ごしていましたが、そのようなチームを支えていただいているのが、滞在先のホテルの皆様です。コロナ禍においては、ホテル業界もただでさえ厳しい日々をお過ごしの中にも関わらず、本当にさまざまなリクエストに応えていただきました。
部屋を出ることを制限したため、3度の食事もそれぞれの部屋で1人で食べるお弁当に急きょ変更。いろいろと柔軟にご対応してくれただけでなく、飽きが来ないようにメニューに工夫を凝らしていただいたり、鹿児島県や鹿児島市、鹿児島市議会、クラブスポンサーよりいただいた激励品をタイミング良くご提供してくれたりと、常に選手のコンディションやストレスを気にかけていただきました。心温まるホスピタリティには感謝しきれません。
突然の雨に遭った練習後には、入口にタオルをご用意いただいたり。
ホテルとグラウンドの往復に際しては、一般宿泊客と交わらないよう動線を分けていただいているのですが、手指消毒や検温後には毎回守衛の方が「いってらっしゃい」「おかえり」と優しい声をかけてくれます。部屋とグラウンドを往復するだけの生活が続く毎日でしたが、従業員の皆様の何気ない心遣いに助けられています。
グラウンドでのトレーニングはここ数日、温かい気候に恵まれました。トレーニングマッチの際には、鹿児島市、鹿児島市サッカー協会の皆様にご協力いただきました。レフェリーの派遣、会場設営、芝生への散水、ボールボーイなど、サポートスタッフだけでは手が回り切らない部分まで色々とサポートしていただき、おかげさまで日々の練習が実施できています。
プライバシーの配慮や行動制限もあり、皆様のご期待に沿えるようなレポートではないかもしれませんが、いかがでしたでしょうか。このあとトップチームは引き続き鹿児島に滞在。開幕まで残り1週間のトレーニングに取り組み、13日にアウェイの讃岐でJ3開幕を迎えます。3月9日からは、報道陣への練習公開も再開を予定しています。開幕までの残り4日間をメディア関係者にもお力を借りて、開幕に臨む現場の雰囲気や監督・選手の声をお伝えしていきたいと思います。
昨シーズンの最終節から、ちょうど3カ月が経ちました。本当に長かったキャンプ生活がもう少しで終わって家に帰れるという期待と、「山雅ロス」の時期を終えてようやくスタジアムで皆さんにお会いできるという待ち遠しさが胸中に入り交じっております。
最後に、鹿児島には、8月14日(日)の鹿児島ユナイテッドFC戦で戻ってきます。
お世話になった皆様に、5カ月後に再会できることを楽しみにしております!