【試合後コメント】名波 浩監督 第27節 沼津戦 ※無料配信
――まずは試合の総括をお願いします。
前節(YS横浜戦)の敗戦の嫌なイメージを払拭するという意味と、もう一度自分たちが挑戦者だと認識するゲームにしようと。そして自信を取り戻そうという形で戦前に選手たちに伝えました。
90分を通してそんなに難しいゲームではなかったと思います。(沼津は)思いのほか我々の背後を突いてくるロングボールが多かったと思いますが、ほぼパーフェクトに処理していたと思います。危険なシーンは(ペナルティ)ボックス脇で起点を作られてからというところが1度か2度あったと思いますが、それも中で人数を揃えていたので、そんなにやられる形ではなかったです。あとは前半、後半と決定的な場面が我々にあった中で、あれを決めきれないところでゲーム強度、それから選手たちがメンタル的に少し落ちたところが気になりますし、今後の課題になると思います。
前節は点が取れなくて、「自分たちでこういう形を構築しよう」というトレーニング、それからもしビハインドもしくは0-0で拮抗したらパワープレーも必要という中で、その形にしました。思いのほかボールが出てこなかったり、それ(パワープレー)をやらない選択をしてしまった選手が何人かいたので、今週のトレーニングがあまり意味をなくしてしまったと思います。
いわきがきょう勝ったので首位通過はだいぶ難しいと思いますが、まずは2位に食らいついていかないといけないと思います。これだけたくさんのサポーターが沼津、それから恐らく次節の藤枝にも来ていただけると思うので、サポーターを悲しませないためにもここでしっかりと悪い流れを断ち切って、残り7戦全勝する気持ちでいきたいです。
――前半は後半ほどシュートにいく機会が少なかったように思いますが、その要因はどう考えていますか?
ボックス脇に行って完結するプレーが最初の15分くらいから少しなくなってきて、マイボールで終わらずにオフサイドやゴールキックがほとんどになってしまって、アタッカー陣が意気消沈したところがありました。コーナーキックなどが取れていれば違った展開になったかもしれないですが、そこが相手に圧力をかけきれなかった原因だと思います。
逆に後半はコーナーキックを取れたりフィニッシュで終わるシーンも増えて、枠内シュートもだいぶみんなが意識していたと思うので、クロスバー(を叩いたシーン)も含めて何回かチャンスがあったと思います。ああいうところで決め切りたいですし、分厚い攻撃という意味ではセカンドボールを拾うのを何回も繰り返すシーンはなかったですが、沼津のボランチエリアは非常に強度をもってくる中で、そのわりにセカンドボールは拾えたと思うので、前節の反省が生きたのではないかと思います。
――前節の敗戦のダメージが残る中で、それを払拭しきれなかったでしょうか?
前節の敗戦というのは相当なショックがチーム内にあったのは間違いないですし、きょうは30度くらいの熱暑の中で、ピッチがだいぶ短い芝生かつハードだったので、バウンドで苦労したなと思います。これはお互いだと思いますが、相手はホームチームなので慣れていると思います。そこは選手たちがウォーミングアップから帰ってきて盛んに言っていたところでしたが、そういうアジャストも含めて最後のパワープレーを生かしてほしかったのが正直な感想です。
――ロッカールームではどのようなことを話しましたか?
いわきが4-1で勝ったという話をして、下を向かずにこれで文字通り挑戦者なので、そういう気持ちを持つということです。あとはトレーニングしてきたことをしっかりとやり切ろうということです。
――残り7試合を全勝するために、来週はどのようなことを強調したいですか?
今の今はなかなかその判断は難しいですが、こういう経験を選手たちはみんなしていると思うので、経験則に基づいた日頃の過ごし方やトレーニング前後の姿勢を促しながらというところ。それから(次節は)藤枝に対して勝てば順位がひっくり返るというモチベーションが生まれたので、そういう強い気持ちを持ってやれれば良いと思います。