【かりがね通信】Step by step② 濱名真央 克服すべき高い壁 ※一部無料
華やかなピッチにはまだ届かずとも、人知れずトレーニングに汗を流している選手たちがいる。心・技・体を磨いて、まずは公式戦初出場を目指す。今日から3日間は練習場レポート・かりがね通信に「Step by step」と副題をつけ、今季これまで出場機会のなかった選手をピックアップ。その成長ぶりや現在地、決意などを語ってもらう。
第2回は大卒ルーキーの濱名真央。昨季に特別指定選手となってJ3デビューを果たしたものの、ケガなどの影響で第6節岐阜戦を最後にピッチから遠ざかった。オンザボールのプレーは目を見張るものがあるが、プロ1年目の今季は戦術理解などに四苦八苦。トレーニング中は霜田監督などから「真央!」とたびたび指摘の声が飛ぶ。それでも、プロサッカー選手は自分で決めた道。歯を食いしばって苦手を克服し、ピッチで輝くときに備えている。
――キャンプからいろいろ新しいことを学びながら現在に至りますが、現状はどうですか?
ちょっとずつ慣れてきたかなと思ったんですけど、まだやっぱり良い時と悪い時の波があって、なかなか安定しないな…という感じです。少し疲労が溜まっている時は「キツいな」と感じることもありますが、逆にリフレッシュできた時はやっぱり心が明るいと身体もついてきます。とはいえキツいけど、その中でも自分を出していかないといけません。
――安定すればするほど成長できそうです。そのマインドセットなどについてはどう意識していますか?
自分が自分でなりたくてなったサッカー選手。そこでいちいちメンバーに入っていないからと言って気持ちが落ちていても時間がもったいないだけだと思うので、そこは毎日、より意識して気持ちを作って練習に挑むようにしています。
――それ以外にもプレー面で壁にも当たっているのではないでしょうか?
考えすぎるとダメなんだけど、でも考えないといけない。そこがなかなかクリアにできていません。それは監督にも言われています。頭を使って、頭を柔らかくしていくしかありません。本当に「今、ここ」が大事。多分どこのチームに行っても、いつかはぶつかっていた壁だと思います。それが今きているということだから、「今で良かった」と思います。できるだけ早く乗り越えて、早く試合に出たいです。(大卒ルーキーで同期の)國分選手が試合に出始めているのも、本当にいい刺激になっています。