【試合後コメント】霜田 正浩監督 第17節 琉球戦 ※無料配信

――まずは試合の総括をお願いします。

遠い沖縄の地まで来てくれたサポーターの皆さまに勝点3を届けられない悔しさでいっぱいです。そしてもう一つ悔しいのは、僕らがやろうとした事を相手にやられてしまった試合だということです。最後の1点は彼らの気持ちが乗り移ったゴールだと思います。1点目は綺麗に崩せましたけど、僕らがそれ以上にもっとボールを繋いで人もボールも繋がらないとサッカーができないと思っています。まだまだ私の力不足。もう少しこのようなコンディションでもできるチームを作ってきたつもりですが、まだまだ私の力が足りないと思っています。このような試合を続けてはいけないので、ホームに帰ってしっかり修正して、ちゃんと自分たちの時間が作れるようなサッカーをして勝点3を取りたいと思っています。
以上です。

――自分たちの時間を作れない試合でした。攻守ともどんな部分に要因があるでしょうか？

守備に関しては前半はプレッシャーがかからなかったので、相手のボランチに自由にサッカーをやられてしまって両サイドハーフが下がりすぎていました。後半は守備がちゃんと修正できたんですが、なかなかボールを動かすということで、中の人間がもっともっとボールを受けなければいけないし、つけなければいけない。「中があるから外がある」とずっと言ってきたんですが、簡単に外に逃げてしまうし中でボールを受けなかったので、しっかりボールを持つ時間が少なかったと思います。

――終盤のタイミングでセンターバックを野々村選手から橋内選手に交代しました。その狙いについて教えていただけますか？

非常に難しい状況で橋内が入りました。彼を責めることはしませんが、野々村が足をつって痙攣がおき、このまま相手がロングボールを放り込むことが予想できたので、足をつるだけならいいんですがそこから脱水症状になったり肉離れになることを避けたかったので、本人は頑張れると言っていたのですが、元気な橋内に替えました。結果的に失点に絡んでしまいましたが、あの時間帯でセンターバックが急遽戦術的な交代ではなくコンディション的な交代で入る難しさがあると思いますので、橋内の責任ではないと思っています。

――特別指定の樋口選手が途中出場しました。期待した部分とプレーについてはどうでしょうか？

1週間きちんとトレーニングをできましたし、先週のJ1クラブとの練習試合でも非常にいいプレーをしてくれました。こういうコンディションでもしっかり走れる戦える選手だと思い、藤谷も疲弊していたので替えました。
十分できる、もっとできる選手だと思います。

――守備の部分でウイークポイントが出ているように感じますが、いかがでしょうか？

僕らは中を締めようと始めているので、外から中に入ってきたら中でちゃんと捕まえる、外で時間をかけさせる。いろいろとクロス対応もやっていますけど、簡単に変えられてしまうと高い位置からクロスを上げられてしまうので、やっぱりボールのところにプレッシングをかけないと。相手が各駅停車で短いパスでサイドを変えてくれるのであれば十分間に合いますし中も取れるんですけど、なかなボールにプレッシャーをかけられずに長いボールを入れられて簡単にクロスを入れられてしまいます。それでも、中でしっかり2センターバックとダブルボランチの4枚で跳ね返している時もあるので、前節の試合もクロスを20本以上入れられましたけど、中で跳ね返していることもありました。それだけが悪いだけではなくて、ボールの所へのプレッシャーにもう少し行きたかったと思っています。

――もうすぐリーグ前半戦も終わって折り返しとなります。現状での完成度はどう見ていますか？

まだまだ完成されているチームではないし、しっかりボールを動かしていくチームだと思いますけど、こうやって色々な形でボールを動かせないと相手のペースになってしまう。相手が大きい外国籍選手を入れてどんどんパワープレーを仕掛けて行った時に、それを跳ね返す、拾う、そして拾ったボールを繫ぐ。今日もことごとく拾ったボールを繋げなかったので悪い時の僕らが出てしまったと思っています。

前節もちゃんと奪って10人で繋げましたので、できる時とできない時が混在しています。いつもいつもちゃんとボールを動かすセカンドボールを拾う、取ったボールちゃんと繋ぐ。そのことをキャンプからやってきましたので、できる試合とできない試合の中で、できる試合を増やしていかないといけないと思っています。