【試合後コメント】霜田 正浩監督 第21節 鳥取戦 ※無料配信
――まずは試合の総括をお願いします。
本当に多くのサポーターが来てくれて、前日は松田直樹選手の命日でもあって、そういう意味ではどうしても今日は勝点3をサポーターに届けたかったんですが、自分たちの力不足、自分の力不足で勝点3を届けられなくて本当に申し訳なく思います。
あまりレフェリーのことは言いたくないんですけど、本当にそういう微妙なレフェリングが失点に結び付いてしまう。前節もそうですけど、その中でも本当に選手たちはストレスと戦いながらちゃんと戦ってくれています。ただ、そこに関係なく、やっぱり2点目を取りに行くこと。取れなかった自分たちに矢印を向けて反省をしなければいけないなと思っています。ボールは持ちますけれども、クロス一辺倒になって攻撃が単調になってコンビネーションがなかなかできませんでした。暑さもありますけれども、変な失い方をしてカウンターを食らってしまう。それの繰り返しを90分やってしまったような試合です。
まだまだ僕らはもっともっと走れるように強くならなければいけないと思っています。何も諦める必要はないと思ってますけれども、この暑さの中、暑さを乗り越えるような、しっかりとした走れる選手、走れるチームにしていかなきゃいけないな思っています。
――前半は常田選手と野々村選手の2センターバックが競り合いなどで相手に勝てず、ビルドアップの局面ではボランチにつけられなかったように感じます。
それはずっと言ってきていることです。できている試合できていない試合で、こうなってしまう。自分たちがボールを持ってリズムをつくるチームである以上、後ろのセンターバック2枚とボランチとサイドバックでしっかりGKも含めてテンポ良くビルドアップができれば、自分たちのリズムが取り戻せるはずだったんですけども、相手に蹴らせてマイボールにした後もなかなかボールを運べず、前線にうまくつけられなかったのは本当に反省です。
――先ほどの総括でも言及がありましたけど、今日は「走れていなかった」という評価でしょうか?
もっと走らなければいけませんでした。後半はずっと相手コートでサッカーをできましたけども、相手の裏を取るランニングだとか、ただクロスを上げるだけではなくて、出して走る、出して受けるという連続したプレーをしてもっともっと走らなければいけません。走れない選手はなかなか使えないと思っています。
――前半は2ボランチにボールが入らず、ここ2試合できていた攻撃ができなかった印象があります。ただ後半はどんどん入るようになってきてそこから押し込める要因になったと思うんですけど、前半は意図的に「入れなかった」のか「入れられなかった」のか。いかがでしょうか?
両方ですね。パスを出す方もそうですし受ける方もそうですし。今日はちゃんとした立ち位置が取れませんでした。距離が遠かったりとか入った後に前を向けなかったりとか、いつもの僕らのボール回しができませんでした。
――3回目の交代で篠原選手と渡邉選手を入れて3-1-4-2の形にして、早い段階でカードを使い切りました。一か八かではないにせよ勝負に出て実際に押し込むことができたと思いますが、そこの組み替えと狙いはいかがでしょうか?
どうしても3点取りたかったので、菊井のゴールで1点取れましたけどもあと2点必要でした。だからある程度リスクをかけながら守備のカウンターリスクを3バックで担保しながら、非常に押し込んで狙い通りのゲームはできました。ただ、最後の最後のクロスの質だとか突破のためのアクションだとか、そういうところのアイデアだったりが少し足りなかったと思っています。
ーー足元で受けて、そこからなかなか攻撃のテンポが上がらなかったのはなぜでしょうか?
相手のあるスポーツなので、相手が(プレスに)来てくれるとテンポよく回りますけど、相手が来ない時には引かれて構えられると自分たちがボールを持つ時間が長くなります。そうすると受けるところで動き出しも少し遅れる。そういう予想はしていたのでテンポよくボールを回そうとしてたんですが、始まってみるとなかなか自分たちのテンポ、リズムでボールを回せなかったと思います。一番の反省です。