【試合後コメント】霜田 正浩監督 第19節 長野戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

今日スタジアムに来てくれた、うちのサポーターそれから長野のサポーターも含めて、とてもいい雰囲気を作ってくれたことに心から感謝したいと思います。ダービーとはいえ、J3でこれだけの雰囲気を作ってくれるサポーターに対して、しっかり勝点3を届けることができなかった。悔しいの一言だけです。本当に申し訳なく思っています。

今日は絶対に(勝点)3を取らなければいけない試合だったし、3を取れるチャンスがありました。とにかく全力を出して3を取りに行く。結果にこだわって、サポーターに感謝の気持ちを勝利で届けようと思っていたので、それができなくて非常に残念です。本当に申し訳なく思います。

まだまだ力が足りないので、もっとうまくならなければいけないし、2点目を取れるチームにしなければいけないし、1点を守り切れるチームにならなければいけないし、追い付かれても突き離せるチームにならなければいけない。まだまだやることはたくさんありますけど、この前半戦でできたこととできなかったことを振り返って、後半戦は違う顔のチームにしたいと思います。

――相手は4-4-2に変えて試合に入ってきました。その中でも浮き足立つことなく試合に入れていたように感じましたが、その部分はどのように振り返りますか?

4バックで来たときは最初は驚きましたけれども、相手が何をやってきたとしても、僕らはいつもと変わらず自分たちに矢印を持って、相対的なプレーではなく主体的なプレーをしようと言っていたので、そんなに大きな混乱はなくプレーに入れたと思っています。

――結果が伴わずに終わりましたが、できた部分もあるとは思います。内容に関してはどのように振り返りますか?

勝点3を取れなかったことが全てなので、良かった部分に関してはまだフォーカスしたくないです。

――失点の場面はパスをはね返されてから一気にゴール前まで運ばれましたが、そのシーン以外では守れていた部分もあったのではないでしょうか?

それがサッカーです。パスを通せなかったのが直接失点の原因になったわけではないし、その後に何回もリカバリーするチャンスがありました。パスを通せなかったとしても、その後失点に繋げてはいけないと思っています。

――失点シーンの前から、後半は中盤にスペースが生まれてボランチの西村(恭史)選手などに前を向かれているシーンがありました。疲れてくる時間帯でどうしても中盤にスペースが生まれがちになって使われることはあるでしょうし、切り替えの部分でも上回られたように感じます。後半戦に向けてその部分はどのようにアプローチしていきますか?

中が空いてしまう時間帯をどうやって締めていくか、それをどうやって選手交代あるいはシステム変更や、いろんな策を使ってそうならないようにしていくか。そのための努力は今後、失点してもしなくても必要になってくると思います。90分通してずっとダメだった時間帯が多くあったわけではないので、そういう時間帯のときにきちんとそこを感じて弾き返したりかき出したり、そういう部分をもっともっとやっていかなければいけないと思っています。

――セットプレーで先制して以降の試合運びについてうかがいます。相手は当然圧力を強めてきますが、その中でのゲームプラン、あるいはピッチの選手たちのリアクションも含めて、どう振り返りますか?

まだ1-0で逃げ切ろうという選手の顔ではなかったし、2点目を取りに行く姿勢は、例えば少しラインが下がったとしても、カウンターで行けるチャンスがたくさんあったので、そこを決め切りたかったというのが正直なところです。「取れなかったけど取られない」というように時間を進めていくのは本当に難しくて、それがサッカーの一番難しいところですが、それをやれるチームにしていきたいと思っています。2点目を常に虎視眈眈と狙いながら絶対に失点をしない戦い方をしていくためには、やはりもっとボールを握らなければいけないし、カウンターに行けなかったときにすぐ取られてしまうのではなくて、やり直してもう一回自分たちでボールを保持することができるようになれば、今日のような1-0の展開でも余裕を持って、時計の針を進められるようになるのではないかと思っています。

――これで前半戦が終わりました。試合後はどのような声をかけましたか?

「このままじゃダメだ」と言いました。いいプレーやポジティブな面を探せばいくらでもありますけれども、これだけのサポーターが来てくれて、これだけの雰囲気を作ってくれて勝点3を取れなかった。それでもサポーターは拍手をしてくれますが、それに甘えてはいけない。このサポーターにふさわしい試合を結果で示さなければいけない。山雅でプレーをして、こういうプレーで勝点3を取れなくてもみんなに応援してもらって拍手をもらう。「今日は良かったよ」と言ってもらう。そこでニコニコして手を振っているようじゃ絶対ダメだと思っています。やはりこのサポーターにふさわしい、本当に強いチームになっていかなければいけない。僕らもサッカー人生を懸けてここにいるので、その懸け方をもっともっとシビアにやらなければいけないし、こういう試合でちゃんと勝点3を取れるチームにしていかなければいけないと思っています。