【試合後コメント】霜田 正浩監督 第27節 大宮戦 ※無料配信
――試合の総括をお願いします。
11,000人と本当に多くのサポーター、大宮のサポーターもたくさん来てくれました。サッカー専用スタジアムで本当に最高の雰囲気の中で、試合をできたことにまず感謝したいと思います。両方のサポーターに感謝をしたいと思います。
勝点3を取れなかったのは本当に僕らの力が足りなかったということです。逆に言うと、(ペナルティ)ボックスの中でのクオリティ、ボックスの中での執念のような部分が、さすが大宮さんだと感じました。長澤(徹)監督に「おめでとう」と伝えたいと思います。
僕らができることは全部やりましたが、それでも足りなかった。もっともっとできることがあったと思います。普段から練習でやってきたことがもっとできれば得点を取るチャンスもできたし、失点も防げたと思います。1-0で勝点3を失ってしまったということは、普段の僕らの力がまだ足りていなかったし、僕の力が足りなかったと思っています。
こういう試合で勝点3をものにできるようなチームにしていかなければいけない。そのために何をするか、そこからスタートしたいと思います。「いい試合ができた」ではダメなので、次は必ず勝点3を取れるように頑張りますし、(今治とは)直接対決になりますから6ポイントマッチだと思って準備をしたいと思います。
――ボールを持てる時間もありましたし、決定機もありました。5バックを1タッチ2タッチで崩していくイメージはできていたと思います。
5-4でブロックを作って引かれるのは想定内だったので、それをどこから崩していくか。どこを起点にして、どこで受けたら、向こうの誰が出てきてその背中に誰が入っていくか。そこは練習でもやっていますし、最後のボールをゴールの中に入れるところまではちゃんとやってくれたと思います。これは続けていかなければいけないと思っています。
ただ最後のクロスからのシュート、決定機もありましたけど、そのボールをゴールの中に入れる最後の執念みたいなところが、まだまだ足りないと思います。
――相手のプレスバックが速く、考える猶予も少なかったのではないでしょうか?
思ったより前から(プレスに)来なかったので、非常に時間と選択肢がたくさんありすぎて少しテンポが上がらなかった部分もありました。でも後半は相手陣地に押し込もう、こうしようと決めてやっていたので、それはサイドからであり中であり、どこで2対1を作るのか。中でもそういう現象がたくさん起きていたので、それを勝点3に繋げられればよかったと思います。
――前回大宮に勝ちましたけれど、チーム全体をみれば勝点差は開いて行く中で今回の2試合目でした。大宮との差は今日試合をしてどんな部分だと感じましたか?
大きな差はないと思いますが、小さな差が大きな差になったなと思います。最後のシーンで宮部のシュートをかき出した。あれが全てだと思います。僕らはかき出せなかったし、彼らはかき出した。それで0-1です。それが全て。それがこの勝点差に繋がっていると思います。
――岐阜戦に際しても、準備してきた「意図」がどれだけ出せたか?ということを大切にしてきました。その観点での振り返りはいかがでしょうか?
4日間の準備を、ミーティング、トレーニングから具体的に大宮さんにどう勝つかを準備してきました。それのうちの8割はできていたので、選手たちは本当に頑張ってくれたと思います。どうやって崩すか、本当にこれだけ守備の堅い大宮さんですからそんな簡単には崩せないと思いましたけれど、そこに少しの勇気とアイデアと技術があれば、きちんと崩せるしチャンスは作れる。そういう部分でずっとやり続けてきたので、それを決められなかったのが本当に悔しいです。
あるいはセットプレー、ロングスローのセカンドプレーでヘディングでやられてしまう。せっかくかき出したのにまた詰められてしまう。サッカーの世界ではよくあることですけれど、それをこの試合で起こしてはいけないと思っていましたが、それが起きてしまったのは本当に悔しいです。選手たちが頑張ってくれた分、勝点に繋げられなかったのは申し訳ないです。