【試合後コメント】霜田 正浩監督 第28節 今治戦 ※無料配信

――試合の総括をお願いします。

本当に欲しいのは勝点3なので勝点1では全然満足できません。ボールをしっかり動かしていく、守備もはめにいく。大宮戦も今節もそういうところができる試合が続いています。ただその中でもセットプレーのセカンドボールでフリーにしてしまいました。たった1回。この間も言いましたが、その1回にもっともっとこだわらなければいけない。2点目を取るチャンスもあったので、2点目を取らなければいけない。それが僕らが逆転昇格のために絶対やらなければいけないことだと思います。

（前節の）首位の大宮と2位の今治と本当にいい試合ができました。「いい試合」だけではダメですが、この間は勝点ゼロで今日は勝点1を取れたので、次からはずっと勝点3を取れるように気持ちを込めて戦いたいと思います。

――課題に挙げられた2点目を奪いに行く中で、崩しの段階でミスも出ました。後半は4－3－3に変えた部分も含め、どのような狙いがあったのでしょうか。

なかなか前線のタメが作れず、後ろから追い越す人数はいたけれど少し時間が作れませんでした。ただ、相手陣地に押し込んだ時は非常に良いローテーションでの攻撃が何回か出ていましたので、それをきちんとシュートで終わる、あるいはクロスで終わる、そこでCKをもっと多く取る…というのが僕らのコンセプトですが、そこを少しやり切れなかったと思います。

後半から4－3－3にしました。選手たちといろいろ話した結果、相手のインサイドハーフが外に張ってきたので、（山本）康裕とヨネ（米原）の前になかなか人がいなかった。（中盤を）3枚にすることでセカンドボールも拾えるし、前は気持ちよく後ろを気にすることなくプレッシャーをかけられるようになります。そういう意味では、後半はピンチらしいピンチはなかったと思います。1回（大内）一生がしっかりセーブしてくれましたけれども、そういう意味では守備も組織的にできたと思います。

今治さんは個の能力が高いので、なるべく1対1を作らないようにしようという話をしました。概ね守備は狙った形がきちんとできて、攻撃のところで2点目が足りなかったと思います。

――「たった1回」という話がありました。前節の大宮戦も含め、そこに上位との差があることもあらためて突き付けられた2試合であったようにも感じます。残り試合でそこを埋めていくアプローチ、日々の取り組みについてどのように考えていますか。

サッカーは相対的なスポーツです。自分たちが頑張っても、それ以上に相手がいいプレーをしたりクオリティが高かったり。そういう相手が絶対にいますから、自分たちだけが頑張っているだけでも、クオリティの高い相手には一発でやられてしまいます。相手がどんな選手であれ、同じJ3ですから、しっかり一瞬の隙も見逃さない、水も漏らさない守備がきちんとできれば、今日は97分でしたがしっかりとした守備ができると思っています。良い守備からボールを動かして攻撃していく、その両方をやりたいと思います。

――馬渡選手が15試合ぶりに出場しました。ずっと離脱していて久しぶりに戻ってきた意義と、プレーの振り返りをお願いします。

3カ月以上戦列から離れていて、負傷の具合がなかなか癒えずコンディションが上がらず、やっと帰ってきたと思っています。ここから先に僕らが勝ち続けていくために必要なピースが帰ってきてくれたと思います。時間が経つにつれてコンビネーションも戦う姿勢も変わってくると思います。まず他の選手との競争になりますが、試合に出たら良いプレーをしてほしいと思います。