【キャンプレポート】アラートに対応し クロスからの失点減を狙う ※一部無料

第2次鹿児島キャンプ第6日は8日、鹿児島県立鴨池補助競技場で午前練習を行った。前日午後に予定していたクロスディフェンスに加え、セットプレーの攻守も盛り込んだメニュー。ともにカギとなるのは「先に触ること」で、ゴール前でシビアな攻防が繰り広げられていた。

昨季の松本山雅はリーグ戦の総失点が45。このうちクロスからの失点が9(20%)、セットプレーからの失点が10(22.22%)となっている。これを合わせると全体の42.22%と一定の割合を占める。ゴールが生まれやすく、破られやすい2大要素と言える。

これらを可能な限り減らす。もちろん運ばせない/セットプレーを与えないことを第一義としながらも、対応せざるを得ない局面は必然的に出てくる。その際にどう対応するか――。ルール設定と忠実な遂行はもちろん、ボール状況を踏まえた対応が求められる。

トレーニングではゴール前で2対2の状況を作り出し、左右からさまざまなクロスを入れる。グラウンダー、浮き球、マイナス方向。守備側はボールとマークマンを同一視野に入れる基本を実行しつつ、先に触って防げるようチャレンジしていた。

90分弱とこの日のトレーニングはやや長め。終了後はそれぞれがシュートやコントロールなどの自主練習に取り組む姿も見られた。開幕を2週間後に控え、各自がフィーリングを実戦仕様に近付けるよう汗を流していた。

早川監督と選手2人(高橋、渡邊)のコメントをお届けする。


早川 知伸監督

――今日はクロスの練習を行いましたが、昨日の中止となった分も含めたのでしょうか?

サイドのところをもう少しやろうと思っていて、そこを今日はできたのでよかったです。回数を増やしていかないといけないので、続けてやろうと思っています。

――クロス対応の部分で言えば、昨季と大きくは変わらないでしょうか?

基本的に大きく変わることはないと思います。ただ役割というか、やることをスペースごとにしっかり管理して、優先順位を含めて話はしています。最終的には人にやられるので、そこをどうつかめるかが大事です。

――クロスからの失点は比率としてどのチームも一定以上を占めますが、それを減らすためのこだわりはありますか?

純粋に「相手よりも先に触れるか」が一番だと思います。それが形的にマンツーマンなのか、ゾーンなのかも簡単に区分けはできるものではありません。

もちろん片方にすることでわかりやすい部分はあるものの、逆にそれがウィークになることもあります。純粋に相手よりも先に触ることができればそれに越したことはないし、自分も現役でやっていたときは常にそんなことを考えていました。

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