【試合後コメント】早川 知伸監督 第30節 福島戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

300人を超えるサポーターが来てくれたにも関わらず不甲斐ない結果になってしまったことを、本当に申し訳なく思っています。本当にたくさんの方々が来てくれて、自分たちを後押ししてくれたサポーターには感謝しかありません。

終わって挨拶に行った際にも、「まだまだ次。諦めないよ、切り替えて」というポジティブな声掛けをいただいて、本当に感謝しかない…そんな思いです。選手たちにも同じように話しましたし、切り替えて次に進んでいくしかないと伝えました。

内容的にはなかなか自分たちのアグレッシブな部分が出せなかったと思っています。結果的に勝てなかったことももちろんそうですし、ゴールに向かっていけないところも、まだまだ課題の残る部分が多くあったゲームだったと思っています。

――アグレッシブさが出せなかった要因というのはどんなところが考えられますか?

やはり自分の伝え方の問題が一番だと思っています。

「守備から入る」と伝えているわけではないですが、勝たなければいけないゲームという中では、選手たちも理解してある程度ボールを持たれるだろうという予想だったり、そこから自分たちがどのように引っ掛けてゴールを奪えるかというマインドになったのはあると思っています。

少し守備で後ろに引っ張られた感は強いと思っていますが、あそこでショートカウンターが決まっていたり、良い形でゴールまで向かっていく形が出せればより前に進めたかもしれません。ただ、なかなかボールを取れない、自分たちが奪いどころをハッキリできないのはあったと思います。

ミーティングも含めて、伝え方には影響があったと思っています。

――真ん中の攻撃が流動的でテンポよくリズムを作られてしまっていましたが、中央のやられ方というのは許容範囲内だったのか。そこの評価はいかがですか?

許容範囲だと思っています。

ある程度入るものは入るだろうし、最終的にはピンチまで持っていかれないところは粘り強く対応してくれていたと思います。イレギュラーで入ってしまって1対1の対応からでしたが、それも織り込み済みで十分対応したと思っていますし、結果的にそこでやられたわけではないと感じています。

――後半、交代のところで1アンカーにしたと思います。山本康裕選手ではなく安永選手を残された意図はどんなところにありますか?

一番は機動力のところで、(安永は)モビリティのところは出せる選手。アンカーが1人になることによってスペースが広くなるので、そこの運動量とか強度は(安永)玲央の方が適任であると感じているので、そこの交代をしたのが一番の理由です。

――今日も林選手が相手を手で押し倒してイエローカードをもらってしまいました。これで2試合連続となります。その部分について監督からのアプローチは考えていますか?

考えているところです。選手交代も含めて検討していたのでその瞬間のシーンは見ていませんが、クラブとしてもそこに対しては反則ポイントも含めてネガティブに思っています。

クラブの方からも「そういうのは良くない」と言われていますし、自分もそれに対して「無駄なイエローはもらわないようにしよう」と言っている中でああいうふうになったこと自体が問題です。そこは自分の指導不足だと感じています。

――前半の早い段階で菊井選手が外れてしまい、前節の村越選手に続いて攻撃の大事なキーマンが欠けている状況はどのように受け止めていますか?

主力の選手がいなくなるのは残念な部分でもありますし、仕方ない部分でもあると思っています。

ただ他の選手が、今日の(前田)陸王にしても(滝)裕太にしても奮起してやってくれと思っていますので、そこはいる選手全員でやっていきたいと思っています。

――6位のJ2昇格プレーオフ圏内まで勝点の差が残り試合数を上回る状況になってしまいましたが、そこに対しての受け止めはいかがですか?

厳しいと思います。ただ自分たちが数字的に厳しいからと言って諦めるわけでもないですし、最後までしっかり続けてやっていくことに変わりはないと思っています。 昨年も最後5連勝して、そこから食い込んでいった部分もあります。その経験も含めて自分たちは最後まで諦めずに戦いたいと思っています。