【試合後コメント】早川 知伸監督 第35節 高知戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

1―0で勝利できたこと本当にうれしく思いますし、ホッとしているところです。選手たちは本当によく頑張ってくれて、見えないプレッシャーの中で、最後まで集中力を保ってくれたので勝ち切ることができたと思っています。

それをまた後押ししてくれる形で、高知まで450人を超えるサポーターが来てくれました。そのことやはり自分たちの後押しになったので、本当に感謝したいと思います。

なかなか自分たちの思うようなプレーというか自分たちがボールを持つ時間も含めてできなかった中ではありましたけども、その中でも選手たちはよく耐えてワンチャンスをものにできたと思っています。残り3試合も全員で戦っていきたいと思います。

――3連戦の最後で、しかも非常に遠隔地アウェイが続く中だったのに加えてこの暑さでした。その中で最後まで走り負けなかったというところも、一つ評価できるポイントなのかなと思います。受け止めはいかがでしょうか?

本当にその通りです。自分たちが3連戦なおかつ、ホーム(サンプロ)アルウィンが使えない形になったことで、甲府に行ったり鹿児島に行ったり、そして高知へ来たり。すごく遠隔地が多い中での試合ががあったものの、選手たちは3連戦目のここで本当に耐えてくれた部分も、そのメンタル的なところもフィジカル的なところもすごく成長できた部分だと思っています。最後は本当に死ぬ気で、それくらいの覚悟でやってくれたと思っています。

――なかなか攻撃の時間が少なかったというお話もありましたけれども、点の取り方は5バックの相手にも関わらず村越選手のサイドチェンジからしっかりサイドを崩す形でした。試行回数は少なかったけれども、やりたかった形が出せてゴールに繋がった部分もあったのではないでしょうか?

やはり最終ラインをいかに越えていくか――という部分にフォーカスしてトレーニングしていく中で、そこを越えてしっかりと取れた得点だと思っています。その回数をより増やしていけることができるかどうかを、自分たちがこれから求めていく必要があります。

――ボランチの安永選手が背後に飛び出してクロスを入れました。そこの狙いや評価はいかがでしょうか?

スカウティングを含めて相手の最終ラインを越えていく中で、5バックにギャップができた瞬間に2列目から走っていくと、付いてくるのが少しウイークになるという部分を感じていました。その狙いを伝える中でしっかり安永が飛び出してくれて、そこを目指すだけじゃなくてしっかりとクロスを上げ切る部分も決めることができた部分も、本当に素晴らしかったと思います。

――クリーンシートでした。前節までクロスからの失点が続いていた中で、前半に一つポストを叩いた危ないシーンもありましたけれども、それ以外のところでしっかりゾーンで守るところは守るし、最後は人につくところで応用を含めてできたところがゼロに繋がったようにも感じました。

前節までのクロスに対する守備は特に課題だとしっかりと伝えてきた中ではありました。選手たちがそれをしっかりまっとうしてくれてできた部分だと思いますが、これを続けていかなければ意味がないと思います。

――後半途中で山本康裕選手をシャドーに入れました。どのような意図だったのでしょうか?

一つは自分たちが攻撃していく中で攻撃の時間を作る選手がなかなかいませんでした。前線でもミチ(林)が潰されたりとか(安藤)翼のところも潰されているところがあったので、何とか時間を作るところ。サイドもしくは少し落ちる中で(山本)康裕がボールを引き出して時間を作れるところがあればと思っていました。

ただ正直なかなか1人替えただけでそうはならない部分ももちろん織り込み済みではあるんですけれども、ただそこの意図は少しあったというところです。 また、守備でも自分たちが「取りに行く」「行かない」といったところをコントロールできる部分でもあると思っていますので、そこも期待して康裕に入ってもらいました。

――J3残留は確保できました。その中で、残りの3試合はどんな姿を見せたいでしょうか。

(小澤修一)社長の方からも、「自分たちがどんな姿勢で残りの試合を進めるか」という話を選手たちにしてくれていた中でした。やはり最後まで諦めずに戦うのが松本山雅であり、その戦う姿勢というところを最後までしっかり出していかなければならないと思っています。残りの3試合も全力で最後まで戦う姿勢を見せたいと思っています。