【キャンプレポート】攻守にアグレッシブなスタイル 体得に力注ぐ

第1次串本キャンプ第2日は23日、午前と午後の2部練習を和歌山県串本町のサン・ナンタンランドで行った。この日は終日あいにくの雨模様で、海沿いのグラウンドには寒風が吹き抜けるコンディション。しかし練習は熱を帯び、攻守ともポイントを絞って浸透が図られた。

午前中はクロスにフォーカスを当てた。まずはダミーを置いたパス&コントロールからスタート。実戦を意識するよう促されながら、テンポよくパスをつなぐ。縦パスに抜け出し、最後はクロスからシュートを打つ形。慣れるにしたがってパススピードを上げながら取り組んだ。

その後はともにハーフコート以下のフィールドで2パターンを消化。置かれたダミーの間を通して縦パスを打ち込み、裏に抜けてクロスからシュートを放つ。左右から上げられるクロスに対し、ゴール前の人数は3〜4人が入り込む形を徹底していた。

最後は対人で、さらにエリアを狭めた中でトレーニング。クロスへの入り方はもちろん、そこに至るまでのボールの動し方を確認した。ピッチ中央とサイドをどのタイミングで使い分けながら展開するのか、霜田監督が声を張り上げながら指導。強度は高く、互いに要求する声も自然と出ていた。

午後は連動したプレスに焦点が当てられた。基本的なコンセプトは、クラブとしても今季当初から掲げていた「ハイプレス」だ。どのようなシチューションでスイッチを入れるのかを共有したうえで、スイッチを入れたら積極的にハント。全員が連動して囲い込みながら奪い、そうでなくてもバックパスさせていく。

攻守ともアグレッシブそのものだ。霜田監督が掲げる新たなスタイルを体得していくためには、こうした日々の積み重ねが全て。まさにスローガンでもある「積小為大」の営みと言えるだろう。

この日のトレーニングの狙いや手応えなどはどうか。霜田監督と選手4人に話を聞いた。

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