【キャンプレポート】ボールを狩って前へ 強風下でカウンター練習

第1次串本キャンプ第3日は24日、午前と午後の2部練習を和歌山県串本町のサン・ナンタンランドで行った。全国的な大寒波の影響を受けて悪天候となったものの、風雪に負けずトレーニングを敢行。前日に引き続き、プレスのかけ方やカウンターなどをテーマに据えながら汗を流した。

午前練習は晴れ間ものぞく中でのトレーニングだったが、グラウンドには前日よりもさらに強い風が吹きすさぶタフなコンディション。だが、それは積み上げのプロセスを妨げるものではない。しっかりと時間をかけて身体を温めながら、メインのセッションに移行していく。

この日はボールを奪った後のカウンターに主眼を置いた。前日から引き続き、まず奪うフェーズから確認。守備側が意思を統一してスイッチを入れ、一気にスピードアップして狩りに行く。構えてミスを待つのではなく、アグレッシブにミスを誘発していく。

奪ったらすぐに切り替え、長い距離をスプリント。ゴール前に3〜4人がなだれ込み、次々とネットを揺らしていく。ポジションにかかわらず上下動が求められる、強度の高いトレーニング。さらにシンプルに裏へと蹴り込むのではなく、奪取後の狙いどころやボールが経由するポジションなども提示されていた。

午後は空一面が雲に覆われ、細かな雪が風とともに吹き付ける。午前中よりもさらに厳しい気象条件だ。それでも引き続き、プレスのスイッチや奪いにいく意識の共有を図る。霜田監督からは「前でボールを取られたら前で取り返せ」などと強いメッセージが発せられていた。最後はフルコート11対11を3本消化して現状での浸透度などを確認した。

またこの日は午前練習の前に、串本町による歓迎セレモニーが行われた。平井治司副町長は、町内に完成したばかりの日本初となる民間ロケット射場「スペースポート紀伊」を紹介しながら「ロケットの打ち上げと同じように、松本山雅も必ずJ2に上がれるように頑張ってください」とあいさつした。

チームには串本町から、特産の温州みかん「天」計19kg(5kg3箱、2kg2箱)と、「なんたん水」500ml24本×10ケースが寄贈された。チームからは記念として、2023シーズンのユニフォームを町に贈った。

この日のトレーニングの狙いや手応えなどはどうか。霜田監督と選手3人に話を聞いた。

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