【キャンプレポート】「戦術」と「気迫」の両輪で ゴールを死守せよ ※一部無料

第1次串本キャンプ第4日は25日、午前と午後の2部練習を和歌山県串本町のサン・ナンタンランドなどで行った。午前は室内での筋力トレーニングとし、午後は自陣での守備にフォーカスしたメニュー。ゴールを死守するために、戦術の徹底した遂行と強いメンタルが要求された。

日本列島を襲った大寒波の影響は、本州最南端の地にも例外なく及んだ。前日夜は冷え込んで雪も降った。翌朝には晴天に恵まれたものの、ピッチは薄く雪が積もって水分を多く含んだ状態。2月3日まで天然芝1面を大切に使っていく必要があることなどから、グラウンドに出ず筋トレに切り替えた。

午後はグラウンドに出てトレーニング。青空が広がり風もないが気温2度と冷え込んでおり、ウオーミングアップに時間をかけながら身体を温めていく。ボール回しをしたり、2人でボールを奪い合ったりしながらギアを上げていく。

この日のメインテーマは自陣でのディフェンス。奪いにいくプレスを突破された後の「2段構え」の部分に当たる。まずはコンパクトなフィールドを設定し、守備側が1人少ない4対5。自陣ゴール付近での局面となり、安易に飛び込まずに相手の攻撃を遅らせるよう意識しながらプレーしていた。

続いてハーフコートに広げて8対8。ゴール前に至る前の局面では、まず相手に走られるスペースを与えないよう連動したスライドが求められた。外に追いやって奪う原則も確認。連動したプレスで積極的に奪うフェーズとは異なり、隙を見せない網のかけ方が手ほどきされていた。

最後はハーフコートの8対10で、守備側が2人少ない設定とした。ゴール前の局面が増えるが、ここで戦術と同等に大切になるのは「スピリット」だ。従来から山雅が大切にしてきた伝統でもある要素。身体を張ること、1mmでも足を伸ばすこと、諦めないこと。霜田監督も「気合」「根性」というワードを使いながら泥くさいプレーを要求した。

この日のトレーニングの狙いや手応えなどはどうか。霜田監督と選手3人に話を聞いた。

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