【キャンプレポート】今季初の紅白戦 怒涛のゴールラッシュ ※一部無料
第1次串本キャンプ第5日は26日、午前と午後の2部練習を和歌山県串本町のサン・ナンタンランドで行った。午後には初の紅白戦があり、これまでの落とし込みの成果などを確認。実戦形式となってエラーも多発はした半面、1時間余で計8ゴールが生まれるなど可能性も感じさせた。
この日の串本町は終日、晴天に恵まれた。空気の冷たさは残るものの、トレーニングにはうってつけの日和。選手たちは普段通り、ウオーミングアップを入念にしながら身体を起こしていく。長めにこの時間を確保している成果もあってか、故障者が非常に少ないのも今季の特徴だ。
セットプレーは、得点数に大きく関わる根幹の要素。1試合2得点以上を狙うのであれば、セットプレーからの得点も欠かせない。吉本哲朗GKコーチらスタッフ陣がディスカッションを重ねてシステムなどを決めてきており、立ち位置や対応などを細かく指導。キッカーは監督との面談やこれまでのプレーなどを通じて6人の候補をピックアップした。
午後は紅白戦。16分を4本行い、現状での戦術浸透度などを確かめた。霜田監督がキックオフイベントのトークショーで明言していた通り、両チームとも4バック。最初の2本はアタッキングサードまでのエリアで2タッチ以下とする制限を設けた。
前線からのプレスがハマって奪取に成功し、そこからゴールが生まれるシーンも。大外を追い越すサイドバックを効果的に使いながら厚みのある攻撃を見せたり、クロスからのヘディングでゴールを奪ったり。菊井が3点を挙げたのを筆頭に、渡邊、村越、田中、小松らアタッカー陣が次々とネットを揺らしていた。
セットプレー練習でも紅白戦でも合間に選手たちはこまめにコミュニケーションを取っており、すり合わせに余念がない様子がうかがえた。総じて攻撃的な表情は随所にのぞかせたものの、まだチーム構築は始まったばかり。トレーニングマッチも含めてトライアンドエラーを繰り返し、完成度を右肩上がりに高めていく。
この日のトレーニングの狙いや手応えなどはどうか。霜田監督と選手3人に話を聞いた。