【キャンプレポート】鹿児島キャンプがスタート 初日からタフに ※一部無料

第2次鹿児島キャンプが8日、スタートした。温暖な南九州の地へと移り、25日まで18日間のスケジュールで新たなスタイルの習熟度を高めていく。初日は鹿児島県立鴨池補助競技場で、午前と午後の2部練習とみっちりトレーニング。2日間のオフと長距離移動を挟んだ心身を、再び「キャンプモード」へと再起動させていった。

この日の鹿児島市は最高気温18.8度。雲ひとつない快晴の空に、桜島が映える。今年も鹿児島キャンプがスタート。まずは40分ほどのミーティングで、神戸戦のフィードバック。改善点とポジティブだった点を整理したほか、スタイルの理解を助ける新たなキーワードなどが説明された。

グラウンドに出ると、ペース走やボール回しなどで身体に刺激を与えていく。フィジカルメニューも挟みながら、45分ほどかけて入念にウォーミングアップ。和歌山でのキャンプと同様、大きなケガは可能な限り回避したい考え。できるだけ多くの人数がグラウンドに立ち、同じ俯瞰図を描ける土台を築くのが目的の一つだからだ。

午前は攻撃にフォーカス。ハーフコートの10対10でサイドバックの上下動を促しながら、中央での収縮とサイドへの拡散を浸透させていく。その前のセッションで意識付けられていたワンタッチやツータッチを多用しながらボールを前進させ、しかるべきタイミングでサイドを使いながら攻略を図る。

最終セッションも戦術的な要素の確認。ビルドアップの局面でセンターバック、サイドバック、ボランチで狙った状況を生み出し、縦パスを刺し込んでスピードアップする。攻略すべきスペースを使いながらクロスを入れ、もちろんゴール前にも人数をかける。従来通りのコンセプトを再確認した。

午後はディフェンスに焦点を当てた。自陣の左右サイドに侵入された局面を切り取り、4バック+中盤1人で同数を相手にどう守るか。空けてはいけない最も危険な位置をケアしながら、ボールの位置に応じて4バックがこまめに上げ下げ。マークの円滑な受け渡しなどについても指示が飛んでいた。

最後は筋トレに汗を流し、日が傾いた午後6時ごろに終了。午前と午後を合わせて4時間弱にわたって頭と身体を動かす、濃密なスタートとなった。今後もまずは全体のベースアップと概念の共有に主眼を置きつつ、トレーニングマッチなどを通じて習熟度を確認していく。

長丁場となる鹿児島キャンプの初日。これまでの収穫と課題、開幕までの展望などについて、霜田監督と選手2人に話を聞いた。

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