【キャンプレポート】トライアンドカバーの精神で 実戦見据え準備 ※一部無料

第2次鹿児島キャンプ第3日は10日、午後練習を鹿児島県立鴨池補助競技場で行った。セットプレーの攻守や実戦形式のメニューを消化。取り組みの成果を、実戦で発揮してこそ成功体験となり自信が生まれる。ミスが出るのは前提で、前向きに「トライアンドカバー」できるかどうかがポイントだ。

長野県を含む関東甲信地方などが大雪に見舞われたこの日。本土最南端の鹿児島も午前中にかけて強い風雨が吹き荒れたものの、トレーニングが始まる午後1時には止んで曇り空に。最高気温は19.2度まで上がり、半袖で練習する選手の姿も。普段と同じようにしっかりウオーミングアップをしてボールトレーニングに移る。

最初はコンパクトなフィールドで3対3。チャレンジアンドカバーを意識しつつ、周りの選手を動かしながら守る。ボールとゴールを結ぶ直線上のラインは、やはり最も留意したいポイント。逆に攻撃側は、意図的にほころびを作り出して小さなゴールに流し込む。基本はやはり「相手が嫌がるプレーをする」ということに尽きる。

判断を伴うフィジカルメニューを挟んだあと、セットプレーのトレーニングに移行。左右のCKとFK、直接FKなど一通りのバリエーションを攻守ともども網羅した。セットプレーの得失点は全体の3割前後を占める重要なファクター。サイズのある選手を生かしながらどう守り、どう攻めるか。智略をぶつける準備を整えた。

最後はペナルティエリア幅のフィールドで11対11。自陣では2タッチ以内、ハーフウェーライン以降は自由だが、シュートはワンタッチ限定とした。それでもテンポよくボールが回り、狙いを共有した形からゴールも。守備は獰猛にハイプレスをかけて自由を奪い、目まぐるしく攻守が入れ替わる高強度のメニューとなった。

全体練習の後は自主トレーニングに取り組んでいる。それぞれが自分の課題と向き合いながら、スキルアップを期す。若手には前日からプラスアルファのメニューが課されており、新たなスタイルを体現するための土台を粘り強く築いていく。

この日56歳の誕生日を迎えた霜田監督のほか、選手2人に話を聞いた。

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