【試合後コメント】霜田 正浩監督 第6節 北九州戦 ※無料配信

――まずは試合の総括をお願いします。

遠路はるばる400人のサポーターが来てくれたことが、確実に今日の勝因の一つだと思っています。それともう一つは先に失点をしましたが、誰一人下を向くことなくゲームをちゃんとコントロールし、前半悪かったところを後半修正できました。特に今日は久しぶりに先発で使ったメンバーと、途中から出た選手が本当に躍動感を出してくれてチームの勝利に大きく貢献してくれました。チーム全員の勝利だと思っています。

レギュラーを固定するメリット・デメリットはありますが、シーズンの序盤はやっぱり戦えるメンバーを増やしたいということで、普段の練習から頑張ってる選手、あるいは練習試合で結果を残してる選手。そういう選手を信じて使うことがやっぱり大事だと、改めて今日また一つ学びました。非常にいいシュートがたくさん出て、遠くまで来てくれたサポーターと勝ち点3とともに帰れるのが非常に大きな喜びです。

―小松蓮選手がハットトリックを達成しました。今シーズンの彼の役割を踏まえた中で、きょうのパフォーマンスについて評価をいただけますか?

3点取ってくれたFWがあんなに前からプレッシャーをかけたり守備をしてくれる。それが彼の一番の持ち味だと思っています。特に得点は取れるときもあるし取れないときもありますけれども、そういうチャンスを作ること。彼がペナルティエリアの中でボールを触るシーンを多く作るのがチームの仕組みです。けれどもチームの仕組みだけでは点が取れないので、ああやってきちんとボールをゴールに運ぶ技術が今シーズンはすごくフォーカスされて、いい形で来てると思います。

センターフォワードはやっぱり点を取ってナンボなので、守備を頑張っても点が取れないとなかなか結果がついてこなかったり、あるいは味方の信頼を得られないというのはあるかもしれません。ただ、あれだけ守備をしてくれて、あれだけ前で頑張って身体を張ってくれて、それでハットトリック。もう何も言うことはないです。これを毎試合とは言わないので、チームの起爆剤にしてもらいたいと思っていますし、彼のこうしたひたむきな姿勢は山雅のスタイルに合っていると思っています。

―小松選手とは山口時代にも一緒でしたが、当時と比べての成長などはどう感じていますか?

3年前の小松蓮は、何人かいるFWのうちの一人でした。でも今の小松蓮からは「自分がチームを引っ張っていくぞ」という決意や責任感がすごく普段の練習態度から伝わってきます。チームの中の立ち位置が、さらに成長させているなと思います。

―GKを村山選手に、左サイドバックに山本選手を起用しました。その意図などを教えていただけますか?

プレシーズンからずっとレギュラーで使っていた選手をベンチに置いておけるというのは、とても心強いと思っています。もちろん調子の良し悪しはありますし、ずっとレギュラーで使っていた選手をベンチに下げて新しい選手を使うということは、それなりにチーム全体のレベルが上がっているということ。今日初めて使った村山も(山本)龍平も、とてもいいプレーをしてくれました。レギュラー争いというよりは、誰が出ても僕らのサッカーができる。誰が出てもパワーを落とさず我慢比べのようなゲームになりましたけれども、最後にちゃんと点を取り切って勝ち点3を取れるということに繋がったのは非常に大きな収穫です。

―前節までゴールを取れていない中でも、ゴール前でのシビアさを求めるのではなく「何も変える必要はない」というアプローチをされました。ある意味でそれが不要な力を抜ける要因になった側面もあるかもしれませんが、その狙いはいかがでしょうか?

長くサッカーをやっていると、こういうたくさん点が入る試合もあるし入らない試合もあります。チャンスを作ったけど決め切れず、点が取れない試合もたくさん経験しています。なので決められなかった選手を責めるよりは、「決められなかった分だけまた成長しているな」と意識を変えることで、選手たちがまたより成長してくれればいいと思っています。決して僕は彼らがへたくそでシュートが入らない選手だとは思っていないので、「それがまだ入っていないということはまだ打ち足りないのではないか」という話を選手たちもしました。打って、外して、打って、外して。外した分だけ決められるような選手になってくれればいいと思っています。

―その中で今日はセットプレーとクロスという形でも点が取れました。キャンプから狙っていた形、さまざまな仕組みから点が取れるのは今後にもつながるのではないでしょうか?

プレシーズンからずっと準備をしてきた形で点が取れるというのは非常に僕はうれしいです。ただ僕がうれしいと思うよりも、選手たちがそれでもう一つ階段を上がってくれれば、自信を持ってセットプレーを狙ったり、あるいはクロスに飛び込んでいったりすることができます。仕組みだけではなくて仕組みプラス個人の能力が一緒になれば、更にもっともっと点がたくさん取れるという実感はあります。

―4点とも素晴らしいゴールでしたが、特に評価している点はありますか?

どれもなかなか見られないようなゴールもありましたし、1年に1回出ればいいなというスーパーゴールも出ました。それはもう間違いなく、この400人のサポーターの気持ちが乗り移ったのだと思っています。こうやって長くやっているとたまにそういうシーンに巡り会えることもあるし、それでスーパーゴールが出ても試合に勝てなかったら仕方がないので、勝負を決める3点目、4点目がやっぱり僕は勝ち点3を手繰り寄せた得点だなと思っています。

ゲームの内容的にはこんな大差がつくようなゲームではありません。もっともっと僕らもボールを動かしたいし、今日は全然前からプレッシャーに行けず、前半はかなり押し込まれてしまって、ミスから2点を取られてしまいました。そういう反省点もすごく大きな中で、スーパーゴールなどで4点が入ったからといって全部帳消しにはならないので、そこは冷静に考えます。

とはいえやっぱり僕はサッカーは点を取るスポーツだと思っているので、そういう意味では準備してきた形と本人たちが努力をしてやっと実を結んだスーパーゴールが、見られてよかったと思います。