【試合後コメント】霜田 正浩監督 第32節 沼津戦 ※無料配信

――まずは試合の総括をお願いします。

とても大勢のサポーターをまた失望させてしまったことが本当に悔しくて、情けなくて、涙が出ます。ああいう試合の後だからこそ自分たちの成長をちゃんとピッチで表したかったし、結果で表したかったです。できたことはたくさんあったと思いますが、まだまだ僕らは未熟だし、技術がないし、球際も戦えていませんでした。今日こういう結果になってしまったのは、アプローチの仕方がどこかで良くなかったかと反省しています。もう1回ちゃんと試合を見直して、次の試合に向けてファイティングポーズを取りたいと思います。

――なかなか守備がハマらず、相手陣内でサッカーをできる時間帯が少なかったと思います。その辺は選手ができなかったのか、チームの戦術としてうまくいかなかったのか。どう感じていますか?

「ハマらなかった」というよりは、フリーな選手ができてしまって、そこにボールを運ばれるとなかなか思った形で取れないというのが前半の15分ぐらいはありました。それを修正してちゃんとプレスがハマるようになってからは自分たちのペースでサッカーができると思いましたけど、今日は自分たちがボールを持って主導権を握ることがなかなかできなかったと思います。

――前半のうちに追い付いて、後半は1-1からスタートする展開でした。描いていたゲームプランと、それが結果的に遂行できなかった要因についてはいかがですか?

1-1で折り返してまたゼロからのスタートでした。後半は気持ちも新たに、前半の修正点と後半どうやってパワーを上げていくか、ギアを上げていくか。交代選手も含めて上げていきたかったんですけど、ミスで失点をしてしまい、そこから追いかけるのがなかなか難しくなってしまいました。自分たちでゲーム難しくしてしまった印象です。

――普段はピッチ上で行っている試合終了後の円陣ミーティングを、今日は室内に移動して行いました。その理由と、どのようなことを話されたのかを聞かせてください。

今日はもう来てもらったサポーターに頭を下げて、応援の感謝と、勝てなくて申し訳ないという気持ちをちゃんと伝えるのが先決だと思いました。円陣は今、ロッカールームでやってきました。

――技術のミスは仕方ないにしても、球際で戦えるかどうかは意識次第だと常日頃からお話しされています。前節のいいパフォーマンスのイメージがある中で、そこが出せなかったことについての理由とアプローチについて教えてください。

決して誰か手を抜いているとか緩んでいるとか、そういう選手はいなかったと思います。ちゃんとみんな真面目に走っていたし、ただ球際のところで競り負けたり、こぼれ球が相手に転がったり。そういう、いろんな意味でのセカンドボールが相手に行く回数が多かったので、それでなかなか自分たちのリズムが作れなかったという反省です。

――沼津は山雅から見て左サイドを執拗に攻めてきていました。そこについての分析と対応について聞かせてください。

右サイドにサイドバックが中に入ってきて人数をかけるという彼らのやり方は前もってスカウティングしたので、そこをどう止めるかはうまく機能できたと思います。けれども逆に左サイドのところでトップ下の持井(響太)選手がどんどん降りてくると、それを誰が捕まえるかという部分で、ちょっとうちが全体的に少し早く行き過ぎてしまったところがあって、人数をかけられたところに入ってしまうことが前半の15分ぐらいはあったと思います。それに対して行くときと行かないとき(の判断)、それからコンパクトにしてから行くということを修正できたと思います。そこに関しては前半の中で失点をしたけれども得点を取ってイーブンで終われたので、ちゃんと修正ができたと思っています。

――沼津に対してはどのような分析をして臨みましたか?

しっかり後ろからボールを繋ぐチーム、ショートパスが多いしGKのキックの飛距離も含めて最終的には裏を取ってくる。この両方をしっかりケアしなければいけないという準備をしてきました。僕らは前からプレッシャーに行きたいけれど、行くと蹴ってくるだろう。あるいは行かなければ後ろで繋がれるだろう。あるいはやらせていいところといけないところをはっきりしようということで、向こうのポゼッションで3バックがボールを繋いでる分には全く気にしなくていいという話はしていました。前半に修正できてからはそんなにやられなかったんですけれども、自分たちの失い方が悪くて、相手にチャンスをあげてしまい、それを決められてしまったのが一番大きな反省点です。

――残り試合や勝点差を考えた中での敗戦の受け止めを聞かせてください。

戦わなければいけないし、残り試合どんなポイント、どんな順位も関係なく、やっぱり松本のために僕らは戦わなければいけません。今日みたいな試合をやってしまった後は特に、もう1回いい準備をして次の試合に臨みたいと思います。