【試合後コメント】霜田 正浩監督 第37節 讃岐戦 ※無料配信

――まずは試合の総括をお願いします。

今日もたくさんのサポーターが来てくれて、本当にホームもアウェイも僕らの背中を押してくれていました。改めて感謝の気持ちを伝えたいと思います。その中で、自分たちが今まで積み上げてきたサッカーを残りの試合でちゃんとやり切ろう――という話をして臨んだので、ある程度ボールを握り、あるいはボールを運び、前からプレスをかけ、僕らのやりたいことがいくつか出た試合だったと思います。それでも最後のゴール前での精度、強度、クオリティ、そういうところがまだまだ足りずに勝点1しか取れない。それが僕らの実力だと思っています。僕も含めてもっともっとうまくならなければいけないし、こういう試合でちゃんと得点を取ってゼロで抑え、勝点3をちゃんと取るチームにしていかなければいけないと思います。

――鹿児島が最初にゲームを終えていて、ゲーム中の時点で昇格の可能性が消えていました。まず今年、J2に昇格できなかったという結果についての受け止めはいかがですか?

内容もチームの成長も個人の成長もスタイルの確立もいろんなことをやりながら、でもやっぱり結果が欲しかったので、1試合を残して結果が出せなかったことに関しては本当に悔しいし、情けないし、今まで応援をしてくれた山雅のサポーター、スポンサーの方々、山雅に関わる全ての人たちに対して申し訳ないという思いがあります。残り1試合がホームでありますが、そこでもちゃんと今年の積み上げたサッカーを見せたいと思います。

――総括の中でも「こういう試合を勝ち切るようにしないといけない」という話がありました。個人であってもチームであっても成長があると思います。今年は昇格、優勝という目標に届きませんでしたけども、成長させてきたチームをもう1年かけて、来年こそはまた新しい目標に導きたいという思いがあるのでしょうか?

もちろんそれはクラブが決めることなので、これからいろんな話をしていきたいと思います。けれどもやっぱり強いクラブ、強いチームを作るのは簡単ではないし、そこには時間もお金も手間もかかります。ただそこに信念がなければ、なかなか強いチームはできないと思っていますので、今年は選手の成長、それからチームのスタイルの確立、そして結果を追い求める。その三兎を追うチャレンジの年でした。そういう意味では大きく成長してくれた選手もいますし、良い時と悪い時の差は激しいですけど、チームの目指すスタイルはだいぶ浸透してきたという手応えもあります。

1試合を残して昇格の可能性は消えてしまって結果には手が届かなかったですけど、その結果を出すためにいろんなことを積み上げていかなければいけないと思っています。クラブといろんな話をしながら、来季の話はこれからしっかりしたいと思います。ひとまず最終戦、ホームで奈良戦があります。一つでも上の順位で終わるように、一つでも今年やってきたことを出して、ちゃんと結果を出して、「やってきたことが間違いではなかった」という終わり方をしたいと思います。

――「良い時と悪い時の差が激しい」という話がありました。おっしゃる通り、そこが安定して勝点を積めない要因でもあったと思います。そうなった理由にはさまざまな要因が絡み合っているのが大前提だとは思いますが、内容が安定しなかった理由はどのように分析していますか?

いろんな要因があります。平均年齢が若いので選手はまだまだ経験がない。主体的なサッカーをやってきましたが、どちらかというとリアクションのサッカーの方が安定した成績あるいは安定した戦い方をやりやすいと僕は思っています。相手に関係なくしっかりリアクションをして守ってカウンターで点を取る、セットプレーで点を取る。そういうスタイルで勝点を稼いでいくチームの方が、自分たちの気持ちとかモチベーションとかに関わらず結果を得やすいという気持ちもあります。

ただやっぱり次のステップに進むためにも、自分たちからアクションを起こして、ボールを握って、ボールを運んで、相手のボールを奪いに行って――と、アクティブにアクションを起こすサッカーをやろうとすると、それがうまくいかないときにやっぱり少し元気がなくなってしまい、うまくいかないときに失点をしてしまいます。そうやって勝点を落としてしまうというのが今年すごく見られた現象だったと思います。自分たちのやりたいことをやる、やりながら勝点を拾っていくしたたかさ、あるいは経験、そういう勝負強さ。人を代えるのか我慢してやり続けるのか、いろんな方法ありますけれども、「良いサッカーをやる良いチーム」ではなくて、「良いサッカーをやる強いチーム」にならなければいけないと思っています。

――その意味では今日の試合、特に後半は讃岐がDFのフォーメーションなどを変えてきた中で、なかなか背後に対するアクションがなく足元が多くなり、アクティブさやダイナミックさが欠けてたと思います。そこに対する振り返りはいかがですか?

今日1点も取れなかった原因はそこに尽きると思います。ボールを動かす、相手を動かす、ボールを握る、相手陣地に侵入する、前進していく。そういう部分は非常にできたと思いますが、最後の最終ラインをブレイクしていくには勇気とアイデアが必要です。そこがまだまだ僕らはチーム全体として足りない。僕の落とし込みが足りないのももちろんそうですけど、やっぱりボールを足元で受けるだけではなくて、相手のゴールに向かっていく姿勢だったり積極的なアクションだったり、そういう部分がまだ足りなかったと思います。それでもチャンスをいくつか作れたので、そのうちの一つでもちゃんと決められるようにしなければいけないと思っています。

――試合後の円陣で選手に伝えたことはなんでしょうか。

「もっとうまくなろう」。それだけです。今日は僕らがうまければ確実に勝てた試合だと思います。自分たちがうまくなる、常に自分たちに矢印を向ける。勝てなかった理由はいろいろありますけれども、もし僕らがもっともっとうまかったら、ちゃんと点を取れて勝てた試合になったと思います。なので満足することなく下を向くことなく、もっともっとうまくなりたい。うまくさせたいと思っています。

――最終節のホームゲーム、サポーターの前でどんな試合を見せたいですか?

1年間の感謝の気持ちをちゃんとプレーで見せたいと思います。コメントで「感謝しています」ではなくて、ピッチ上でしっかり戦って、走って、松本のために戦っているんだというプレーを見せたいと思っています。