【キャンプレポート】いざ鹿児島 実戦の連続でブラッシュアップへ ※一部無料

第2次鹿児島キャンプが31日、スタートした。2月16日まで17日間の日程で、短いインターバルでトレーニングマッチを繰り返しながら完成度を高めていく。初日は鹿児島県立サッカー・ラグビー場で午前と午後の2部練習があり、身体を再起動させながら横浜F・マリノスとの練習試合に備えた。

2日間のオフを挟んで30日に松本から鹿児島へ移動。到着した当日から軽めのメニューで身体を動かしていた。この日は2部練習で、午前はあいにくの雨天。ただ気温自体は10時時点で14℃と肌寒さはなく、ペース走やボールトレーニングなどで心身をアクティブに上げていく。

最後のセッションでは戦術的なトレーニング。両サイドの敵陣深くまでボールを運んだあと、どのようにフィニッシュまで至るのか。サイドバックとサイドハーフの連係、ゴール前に入り込む人数や位置、タイミングなどを再確認していた。

午後は時おり日差しがのぞく天候に回復。セットプレーのブラッシュアップに取り組み、最後のセッションはビルドアップを確認した。オフと移動を挟んで息つく間もなくJ1ビッグクラブとのトレーニングマッチ。より多くの収穫を得るため、相手の陣形やスタイルなどを前提にどうボールを前進させるのかを落とし込んだ。

新戦力を含めて「融合」と「復習」をテーマとしていた第1次キャンプのフェーズは終了。第2次鹿児島キャンプでは中2日の日程でJ1横浜F・マリノス、J2藤枝MYFC、JFLミネベアミツミFCとのトレーニングマッチが発表されている。実戦を通じてより多くの改善点と収穫を洗い出しながら、徐々にメンバーを絞り込んでいくという。

霜田監督と選手2人(住田、米原)のコメントは以下の通り。


霜田 正浩監督

――鹿児島キャンプは中2日でのトレーニングマッチが多く組まれています。どんなテーマを掲げていますか?

これだけ立て続けに試合があるので、実戦経験を積むということです。「復習」「融合」とばかり言っていられないので、勝つために全力を尽くす。相手がどこであろうと、内容も結果も取りにいく。その姿勢で取り組んだ中でいろんな課題や成功体験が出てきて、開幕を迎えられればと思っています。

――昨季はプレシーズンマッチで神戸と対戦しましたが、今季は横浜F・マリノスと戦います。

いい力試しです。失うものは何もないので、準備してきたもの、積み上げてきたものがどのくらいできるか。できることもあるだろうし、できないこともあるだろうけど、ポジティブも改善も両方あればいいと思います。

――鹿児島キャンプが始まったばかりの段階で、コンディションが難しい状況でもあります。

それでもやるほうがメリットは大きいと思っています。マリノスと練習試合ができるのであれば、宮崎まで行く価値はあります。

――今日は相手の出方を踏まえた中でのビルドアップも行いました。

最初はその練習をやるつもりはなかったですけど、何もしないでやってみるよりは、共通の絵を描いた中で(横浜FMに)トライしたいと思いました。成功すれば成功体験ができるし、何もやらないでただ頑張るだけにしたくはないです。ディビジョンは関係なく「相手がこうやってきたらこうする」という引き出しを増やす作業は、このキャンプのいちばんのメリット。多少疲れていようが、移動しようが、引き出しを増やすチャンスがあれば貪欲にやっていくスタンスが大事になります。

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