【試合後コメント】早川 知伸監督 第19節 群馬戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

1-3で惨敗だと思います。前節に続いて同じスコアになってしまったことを含めて、やはり自分の責任であると思っています。7,700人を越えるサポーターが来てくれたにもかかわらず、そしてホームゲームにもかかわらずこのようなゲームになってしまったことは本当に申し訳なく思っています。

難しい状況ではあった中で選手たちは最後までよく踏ん張ってくれたと思っていますし、それも含めて次につなげていかなければならないところです。切り替えてやっていくしかないです。

――難しくなる状況の前の守備で、本来であればもう少しはめたいプランがあったのではないかと思いますが、その辺りの出来栄えとプランはいかがでしたか?

もともと自分たちが準備してきたものがしっかりハマり切らなくて難しいところではあったと思っています。立ち上がりから思ったよりも特に中盤に人が多くいる中で、つかみ切れずに食い付くような状況が多くなってしまって、押し込まれるような、CKを取られるような状況になっていました。

徐々に自分たちが準備してきた形よりもノーマルの形で進んでいたものの、対応して微調整するまでに少し時間がかかってしまいました。失点した後にはなってしまいますが、失点から自分たちがなかなかペースをつかめない状況にはなってしまったところです。

ただ途中で少し順応ではないですが、相手に対応できるような形から奪えたところまでは良かったですが、そこから最終的にはカウンターでシュートまでいけなかった、やり切れなかったところは課題があります。

あそこでシュートも含めてやり切れるところがあると、相手にも脅威を与えられる部分にもなったのではないかと思っています。

――1失点目もそうですが、ボランチの背後を使われてしまってそこからサイドに展開される形でした。本来であれば中を締めたかったのか、あるいはボールを動かす相手に対して多少通されるのは目をつぶる部分もあったのでしょうか。

人数は難しいところで、入ってしまうのは仕方ない部分でもあると思っています。ただボランチのバランスとか、前にかかりすぎていると割られてしまうところも含めて課題はあります。

それがセンターバックを含めて3ラインでしっかり形成する中で、想定内の中で入ってきているのか、それか入っていなくてセンターバックもいけない、簡単に入る、ターンされると難しい状況にはなるし、前から奪いに行ける形はなくなってしまうと思っているので、結果的にはあそこを通させずにいかせたいのはあったものの、前が消すのか、ボランチが締めるのかという連係はまだまだ必要だったと思っています。

――前半戦は6勝5分8敗で折り返すことになりました。受け止めと後半どのように修正をかけていくのか、現状での考えを聞かせてください。

まずは開幕からなかなかエンジンがかからなく勝ちきれない試合が続いている中で、少しずつ守備が安定し始めて、若手の頑張りもありながらチームとしても徐々に勝ち星を重ねてきたところではありましたが、守備がある程度でき始めたからこそ、攻撃に少し針を振っているところもありました。

そこを極端ではないですが、振ったことによって守備が破綻したりということが続いています。この結果を踏まえて、やはり勝ち切れたゲームとか引き分けで終われるゲーム、勝点を取れるゲームが何試合かあったと自分では思っています。

そこを確実に取れるような戦い方というのをもう一度整理しながらやっていかなければならないと思っています。特に守備はもう一度再構築する必要があると思っています。

――2失点目に繋がった一発退場のプレーは今の段階ではどのように分析していますか?

単純な連係ミスです。どんなコーチングをしてどんな連係をお互いしていたかわかりませんが、それも含めて致命的なミスではあるし、それがセットプレーから失点してしまうところもやはり課題ではあると思います。セットプレーの失点も続いているところをもう一度見直して修正しなければならないと改めて感じています。

――若い選手を使って成長も見えましたが、最近は致命的なミスが見えてきているところもあるかと思います。若さのエネルギーと経験を求める部分のバランスはどのように取っていきますか?

バランスを取るというよりも、当の本人が一番感じている部分もある中で、クオリティを上げていかなければならないのはあると思います。

後半にメンバーが代わってベテランの選手たちが多く出ましたが、質の違いというのは見てわかる通りだと思っています。ベテランの力ももちろんありながら、若手の気づきだったり本人たちの取り組みを含めて質を上げていく、チームとしてもこだわって質をいかに上げていくか。自分たちが攻撃にもっとクオリティを出せる、得点を奪う形にしていきたいと思っています。

――前にパワーを見せたところはありましたが、エンジンがかかるのが遅かった印象があります。要因としてはメンタルなのか技術的な部分なのかいかがですか?

両方あると思っています。メンタル的なものというよりも、自分たちが「行けない」と思ってしまっているところに問題があると思っています。それが仕組みなのか、そもそも行く勇気がないのかというところの両方があると思っています。

そこはもう一度考えなければならないですが、単純に「走ろう」というところです。やはり越えていくこと、追い越すこと、仕掛けることがなくて、すぐバックパス、安全な方を取りながらという形になっているのはずっと変わってない部分です。

こちらのアプローチもまだまだ足りないと思っています。

――シーズンの前半戦が終わりました。現在地の受け止めとシーズン後半への意気込みを改めてお願いします。

現在地の受け止めとしては、自分たちが不甲斐ない、思ったような形にはなっていないところではまだまだ足りないと思っています。
それが現実であって、一気に上位に食い込んでくるわけではないと思っています。自分たちの目の前に置かれている課題を、攻撃守備ともにしっかりやっていきたいと思っています。

しっかりと課題に取り組みつつ、自分たちがやはり質を上げていかなければいけない。置かれている現状から、自分たちが昇格するというミッションを達成するためにはまだ半分あると思っています。

「もう半分」ではなくて「まだ半分」あると思っています。そこはメンタル的なところも切り替えて進めていくしかないと思っています。

――1人少ない状況の中で最後まで声をからして応援してくれたサポーターに向けてメッセージをお願いします。

本当にいつもたくさんの応援をいただきまして本当にありがとうございます。
皆さんの叱咤激励がなければ選手たちも我々も最後まで戦うことができていないところではありますので、すごくありがたく、感謝の気持ちしかありません。

僕らは言い訳をするつもりもございませんし、必死になって戦うだけです。勝つために一緒に頑張りますので、引き続き応援をしていただければ助かります。