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【キャンプレポート】開幕戦まで10日 「戦闘モード」にギア入れる ※一部無料
第2次鹿児島キャンプ第16日の15日、午前練習を鹿児島県立鴨池補助競技場で行った。トレーニングキャンプも大詰めの時期に差し掛かり、徐々に「戦闘モード」へとシフト。球際のバトルにフォーカスするなど、コンタクトプレーを多く取り入れたメニューとした。選手たちからは盛んに声が飛び、雨天の重苦しさを感じさせない活気ある時間となった。
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開幕戦まで10日。前日夜に爆発的噴火をした桜島は厚い雲に覆われて見えず、断続的に強い雨が降るコンディションとなった。串本で始まったキャンプからちょうど1カ月が経過し、心身ともに摩耗もしている時期。しかしこの日のトレーニングは、そうしたマイナス要因を吹き飛ばす空気に包まれた。
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「戦術だけではなくて戦う部分が必要になってくる。どうキレイにサッカーをやるかだけではなく、どう勝つか」と霜田監督は話す。身体をぶつけてボールを奪い合うデュエルは公式戦で必ず起こる現象。短い時間でハイパワーを出す1対1のセッションから、見守る周囲から盛り上げる声が湧き出る。
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最終セッションもコンパクトなフィールドでの6対6。狭いスペースの中で激しい奪い合いが随所で起こり、ゴール前のシビアな局面も再現される。ピッチ内からは鼓舞と指示の声が活発に出ており、雨の冷たさを感じさせないトレーニングとなった。霜田監督は「インテンシティも雰囲気も、勝負にこだわるゲームができていることも含め、全体的なレベルは去年より上がっている」と感触を口にする。
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この日はセットプレーの攻守も時間をかけて確認。勝負のシーズンへ、ギアを1段階上げて「戦闘モード」を呼び起こした。常田は「シモさん(霜田監督)のやりたいことを全員が意識してできている。それでも去年は優勝できなかった。同じ失敗を繰り返さないために、去年よりもう一段階自分がやれることを増やしていきたい」と話していた。
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霜田監督と選手2人(高橋、菊井)のコメントは以下の通り。
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霜田 正浩監督
――コンタクトプレーが多いトレーニングとなりました。
戦いの準備です。開幕が近くなってくると、戦術だけではなくて戦う部分が必要になってきます。そういう意識付けも含めていました。どうやってキレイにサッカーをやるかだけではなくて、どう勝つか。戦闘モードに少しずつ入っていきたいと思っています。インテンシティも雰囲気も、勝負にこだわるゲームができていることも含め、全体的なレベルは去年より上がっています。フェアな競争が起きていると感じます。
「チームで戦う」という準備はだいぶできてきたと思います。あとは相手がいるスポーツなので、対戦したときに何が起きるか。ただうまくなる、強くなるだけではなくて、相手に勝つ。そういうことがこれからは必要になってきます。
――明日でキャンプのトレーニングは一区切りとなっています。概ね想定していたところまで上がってきましたか?
あまりイメージ自体をしていなかったです。「このくらいはできる」というイメージを決めると、リミットが決まってしまいます。どこまで行けるかと思って日々積み上げていますけど、選手の理解度もだいぶ上がってきています。