【試合後コメント】霜田 正浩監督 第7節 岐阜戦 ※無料配信

――試合の総括をお願いします。

非常に良いコンディションでゲームができて、たくさんのサポーターに来ていただいて本当に拮抗したゲームだったと思いますが、最後の最後でこちらが点が取れず相手に点を取られてしまう。非常にサッカーの残酷さが出たゲームになってしまったと思います。

ただショックはショックですけれども、できたことも多かったです。新戦力も久しぶりのゲームだったとはいえ、しっかり走ってくれていろんなオプションが増えたと思っています。

結果が結果なので喜ぶことはできませんが、ポジティブな面もたくさんありました。そういう面を次のゲームにちゃんと生かしていきたいし、反省するところは反省をして、できたところは続けていきたいと思っています。

――新戦力のジョップ選手を先発で起用しました。チームに与えた影響と評価について聞かせてください。

戦術的には2日ぐらいしか練習をやっていないので、彼に期待しているのはゴールの前のチャンスメイクであったり得点であったりアシストであったりセットプレーの高さであったり。初めてのゲームにしては、そういう部分をいかんなく発揮してくれたと思います。もっと行けるところまで行こうと思っていましたけども、90分走れるようになれば本当に戦力として考えられると思います。ビッグチャンスがあったので、あれを決められるような、相手に怖がられるようなストライカーになってほしいと思っています。

――ジョップ選手は90分間のプレーを長くしていない状況ではありました。合流して間もないことも含め、ベンチスタートではなく先発とした判断はどのように見極めたのでしょうか?

彼が何をうちのチームにもたらしてくれるのかが短い時間ではわからないと思いました。コンディションは悪くないし、走れるし戦えるし、気持ちもギラギラしています。それが確認できたので、長い時間をやらせた方がうちにとって何がプラスで何が足りないのか、アジャストできているところと足りないところがわかるのではないかと。最後の10〜15分ではわからないだろうと思ったので思い切って先発で使いました。まず使ってよかったと思っています。

彼は得点を取るだけではなくて、つぶれることによって周りにボールがこぼれていく。そういう反応の速さで点を取れるストライカーがうちにはいますので、前半のように押し込んだ形で(ペナルティ)ボックスの中に入れれば、チャンスはよりたくさん作れると思っています。

――2ボランチは前向きにアグレッシブなプレーを見せていましたが、2失点に絡んでしまいました。

1点目の(山本)康裕も2点目の(安永)玲央も、ゲームを通してすごくいいプレーをしてくれていました。ミスが失点に繋がってしまいましたが、そういうところでミスが起きるのがサッカーです。トラップミスをした瞬間に失点しているわけではないので、あとはどれだけ周りがカバーできるかだと思っています。

――失点をさらに減らしていくためにアプローチをしている矢先でした。どうしても安い失点が繰り返されて勝点を失う結果になっていますが、そこについて改めて働きかけていくことはありますか?

開始15分は絶対やられないようにしようと気持ちも入っているし、そうやって選手を送り出しました。それでもミスが起きてしまうのがサッカーなので、ミスが起きてしまった後にどうやってリカバリーをするかというところにもっともっとフォーカスをして集中しなければいけないと思います。(失点に絡んだシーンは)周りもミスするとは思っていない選手なので、ミスが出るとみんなが焦って冷静に判断ができなくなってしまう、あるいは飛び込んでしまう。1点目はかなりシュートが遠かったので、何とか防ぎたかったと思っています。2点目を取れなかった自分たちに矢印を向けた方がいいと思ってます。

――前半は山口選手と樋口選手の左サイドからチャンスメイクをしました。中と外の使い分けやバランス感覚も良いイメージだったのではないでしょうか?

前半は失点を除けばほとんどピンチも作られていないし、守備もハマっていたし、非常に良いゲームができました。先に失点してしまいましたけれども、僕らも狙っている形で得点が取れました。それ以外にもクロスから何本もチャンスがありましたが、そのクロスの質は上げていかなければいけないと思っています。よりチャンスをたくさん作って得点が1点だけだったので、そこが本当に反省点です。ただおっしゃるように、中と外の使い分けが非常に良いイメージで選手たちはアタックできたのではないかと思っています。

――上位進出の上で非常に大きなゲームを落とした中で、次にどう向かっていきますか?

今選手たちにも話をしてきましたが、サッカーの世界では勝ちと負けが必ずあって、この試合の重要性は試合前でも試合後でもみんながわかっていることです。それでも勝てないときもあります。勝てないときにどうするかが一番大事だと思っています。もう1回ファイティングポーズを取って、次に勝つための準備をする1週間にしたいと思っています。