【試合後コメント】第9節 讃岐戦 ※無料配信

馬渡 和彰(DF)

――5試合ぶりの勝利でした。率直な気持ちを教えてください。

本当にお待たせしてしまって申し訳ないと気持ちと、ここから勝ちを重ねていけるようにという、身が引き締まる思いです。

――後半は右サイドからチャンスメイクをするシーンが多くありました。

前節から自分が内側のレーンを取るようになりました。そこを自分がタイミングよく取って、村越選手が開いていて、菊井選手も絡めながら流動性を持って出して動くというところ。崩せる自信はあるし、今日はうまく出ていたと思うので続けていきたいです。

――村越選手との関係性というのは、どんな話し合いをしていましたか?

滝選手にしても村越選手にしてもサイドに張ってもらって、内側のレーンを誰が使うのか。滝選手だったり村越選手が使うのか、僕が駆け上がっていくのか。張らせておいてタイミングよくそのレーンを取って、そこからゲームメイクしたり、フリーマンのような形でできればと思っていました。

サイドバックでもフリーマンはできると思うし、守備のリスク管理も考えながら局面を変えて、そこからチャンスメイクもできました。左サイドまで行くシーンもあったし、右サイドで長い距離を走ってクロスを上げるシーンも数多く作れました。そういう機会を増やしていきたいです。

――そういった意味では、キャンプから培ってきた形が出せたように思います。

久しぶりに攻撃の部分で手応えのあるゲームができました。これを継続していきたいし、より良くしていきたいです。

――うまくいかずにフラストレーションが溜まる時間帯もありました。今後に向けてはいかがですか?

回数を増やしていくこともそうだし、簡単なミスからボールをロストしなければ、右サイドはチャンスが作れる自信があります。攻撃で主導権を握れる試合が数多くできればいいと思うので、簡単なミスをしないようにして、なおかつ相手が嫌がるプレーをすること。自分だったり村越選手、菊井選手のポジショニングで、相手をうまく混乱させられればと思います。


菊井 悠介(MF)

――まずは試合全体を振り返ってください。

疲れてあまり覚えていないですけど、前半は自分たちがやりたいようなことをなかなかできなかったです。ただ、失点しないで終われたので、後半にもう少し自分たちの形を出せれば、チャンスも増えていくという話はしていました。もう少し内容のあるゲームにしたかったところはあります。

――中2日での試合でしたが、個人的には出し切れなかった部分もありますか?

足りなかったです。1週間で300分に近い時間をピッチで過ごしたにもかかわらず、1点しか取れませんでした。まだまだ足りないと思います。

――先制点のシーンを振り返ってください。

ごっつぁんゴールです(笑)。来るかなと思っていましたけど、うまく折り返してくれたのを押し込むだけでした。

相手が嫌がるところに自分が入っていかないと、チームとしてチャンスも生まれないと思います。(ルヴァンカップ)福岡戦からより前でプレーすることを意識していたし、今日も何度か背後に飛び出して行けていました。もう少し相手の嫌なところにいられるようにしたいし、「ここは出していい」「ここは出さなくていい」というコミュニケーションを取って準備していきたいです。

――勝ち越した後に中断もありましたが、どんな声掛けをしましたか?

ほぼしていないです。ハシくん(橋内)が声をかけてくれていたので、自分が言うことはあまりなかったです。わざわざ付け加えていう内容もなかったと思います。

難しい入りになるのはわかっていました。できれば相手陣内に押し込めればよかったですけど、まずは守って、前で起点を作って、相手陣内で自分たちの攻撃をしようと話していました。

――次節以降に向けて意気込みをお願いします。

しっかり回復して、チームとして修正するところを修正したいです。ホームではもう絶対に負けられないので、ここから連勝街道を進めるように頑張りたいと思います。


橋内 優也(DF)

――前半はなかなかうまくいなかったですが、結果的に勝ち切ることができました。

右サイドハーフの選手(下川太陽)の食い付きが早かったので、樋口のところで解放できそうなところはありましたけど、そこでイージーなミスが多かったです。そのミスを減らすことで、もう少し相手にダメージを与える攻撃ができたと思います。とはいえなかなか勝ちがなかった中で、久々に勝点3を取れました。チームにとって大きな収穫です。

――ミスが増えてしまった原因はどう捉えていますか?

自分にボールが入ってきたときに、相手がどこから入ってきて、どこが空いているのか。そこの認知の問題が大きいと思います。あとは自分たちがニアゾーンを取っていこうという中で、そこへのボールの質。そのまま流れていってしまったところもあったし、そこからプレッシャーをかけられるような際どいボールを出せれば、もう少し前からプレッシャーをかけられたと思います。イージーなミスで相手にボールを渡して、ファウルでセットプレーを与えて――。そういう流れがあったと思います。

――守備では大野耀平選手に対応できていましたが、スローインの流れから失点してしまいました。

チーム全体として安い失点が続いています。前線の選手は今回も2点取ってくれましたけど、(直近2試合で)1勝1分にしかできていません。自分たちが極力(失点)ゼロの時間を長くしていけば、前線の選手が点を取ってくれる自信はあります。

例えば福岡のウェリントン選手が強くて、わかっていてもやられてしまったとか、納得できるような失点の仕方だったらいいです。ただ、自分たちのミスだったり、「なんでそんな失点の仕方をするのか」という場面は減らしていかないといけません。優勝・昇格という目標を置いている中で、そういうチームがそれを達成できることはありえないです。

――スローインから深い位置を取られて、橋内選手が引っ張り出される形になりました。

僕は正直認知していなくて、ノノ(野々村)から名前を呼ばれていましたけど、探したときには深い位置を取られていました。中断のときにも話しましたけど、間があって遠いのであれば、まずは捕まえること。そこも含めて安い失点だったと思います。そういう失点を減らしていかないと、自分たちは上に上がっていけません。

勝ったからOKという試合は一生ないと思います。3-0とか5-0で勝ったとしても、「ここはこうできた」と思ったほうが絶対にいいです。ただ、あの失点で1-1で終わらないで、2-1で勝って修正できるのは大きいです。

――勝ち越した直後に中断もありました。難しいシチュエーションだったのではないでしょうか?

僕も初めての経験でした。さらにリードもしていたので、後ろに重たくなる状況も仕方ないと思って割り切っていました。ミスがあって危ないシーンもありましたけど、そういう中でも勝って修正できることは大きいです。これ以上負けていたら「本当に上を目指しているのか」と言われかねない状況だったので、しっかり勝ってまだまだ上を目指せるところにいられるのは大きいと思います。

――逆のあの時間ができて助かった部分もありますか?

それはよかったと思います。そのまま推移したとしても、自分たちが点を取った後の5〜10分は失点したくないところはありますけど、中断して話す機会があったのはよかったです。そうではなくても、ピッチの中でコミュニケーションを取るべきだとは思います。


米原 秀亮(MF)

――ルヴァンカップから中2日で再び先発でした。自分自身のパフォーマンスはいかがでしたか?

なかなか自分たちのペースにできなかったことを反省しないといけません。相手があまり前からプレッシャーに来ていない中で、自分たちのミスで苦しい状況になりました。そこは中2日とかは関係なく、自分たちのクオリティを上げていかないといけないところです。もっと突き詰めてやらないと思います。

――チーム全体としても、特に前半は裏へのアクションに対してボールを供給できないシーンが多かったように見えました。ピッチ内ではどのような感触でしたか?

裏に走るけど手前にボールが行ってしまったり、走っていないのに裏にボールが行ってしまったり――。そういう部分を練習から合わせていかないといけません。そこの精度を上げることによって、2―1以上の試合ができるはずです。ただ、苦しい中でもこうして勝点を拾っていきながら修正できるのはうれしいし、こういう反省を次に生かさないといけません。

――相次ぐケガから復帰して、練習試合も含めてなかなか満足にプレーできない中での実戦でした。キャンプでも離脱期間が長かったので、山本康裕選手と合わせる機会も多くはなかったと思います。そうした中でどんなことを意識してプレーして、これからに向けてはどんな意気込みで臨みますか?

個人としてはもっと上げないといけません。連戦とかは関係なく、もっとボールを受けてさばくことを自分が中心になってやらないといけないし、ボールを動かすところはシモさん(霜田監督)も求めている部分だと思います。(山本)康裕くんも気を遣いながらやってくれる選手の一人なので、ぶっつけ本番だからといって関係性も全く悪くなかったし、あとは精度を高めていくところだけだと思いました。