【試合後コメント】第34節 YS横浜戦 ※無料配信

高橋 祥平(DF)

――試合を振り返っての印象はどうですか?

1人少なくなった時の守備の対応もそうですし、ひとりひとりのテンション感が落ちてしまったように感じます。

10人と11人になるとサッカーはけっこう難しくて、そこはもっと引き締めないといけないところでした。

(後半は)入りがよくなかったので、2点、3点やられてもおかしくなかったところはありました。チームとして課題は出てきたと思うので、次の週は直していくことが必要です。

負けてはいけないと思うし失点もしてはいけない。自分にはプレッシャーをかけてきたつもりなので、そこはチームのために勝たないといけません。サポーターがこれだけ来てくれるチームはなかなかないので、サポーターのために勝たなければいけないと思います。

――序盤で数的有利になってリードすると、「絶対に負けてはいけない」というたぐいのプレッシャーもかかっては来ませんか?

それは人それぞれの感覚だから(他の選手が)どう思ってるかは分からないですけど、僕は普通に11対11だろうが落とせる試合は一つもないと思っています。

先週も出ましたけど結局は結果が出ていなくて、サポーターの皆さんも思ったことは絶対あると思うし、不満も正直に言えば分かります。

ただ、今日勝った時にはサポーターから「諦めてない」という言葉があって、それは俺らにちゃんと聞こえています。

最後の最後…どういうサッカーになるかは分からないですけど、プレーオフに絡んで(昇格する)チャンスはまだあります。

チャンスを潰すか潰さないかは自分たち次第だから、そこはどんなプレッシャーだろうが立ち向かわなければいけないと思います。年下も年上も関係なく、それぐらいのプレッシャーをかけてもおかしくないし、そこに勝ったチームが上に行けると思います。

――相手の2トップに対して3バックがいて、プレスが来る前の左足フィードからPKを引き出しました。

自分がやられて嫌なことを相手にやっているだけであって、蹴ったとしてもラインを割ったりGKに行ったりするのはDFにとって楽です。

だけど止まるボールとか、裏に落とされて追い付かれてしまうボールはGKも出づらいしDFも後ろ向き。そういうところは意識していました。

ただ俺が狙ったところは(安藤)翼の左前。翼に馬力があって一人でどうにかしてくれたからああいう得点になったと思うので、自分よりは翼を褒めた方がいいと思います。

思っているパスではなかったですけど、ああいうボールを宮部もノノ(野々村)もときどき出しているのを俺は見ています。それはトキ(常田)もそうですしハシくん(橋内)もそう。今は誰が出ても選手層が厚いチームだと思うから、そこは気を引き締めて長所を出していければいいと思います。


安藤 翼(FW)

――絶妙な裏抜けからPKを引き出しました。

キク(菊井)がちょっと右のセンターバックの選手を引き連れてきた時に、その背後のスペースが空いた瞬間に(高橋)祥平くんがうまくボールを供給してくれました。そこに走り込んでうまく入れ替われたので、シュートを打てる形でしたけど、相手が後ろから来ているのも分かっていました。

PKをもらえて退場にできてなおかつ得点も取れたので、チームとしてのゲーム運びがうまくいったかなと思います。

裏抜けは得意な部分ではあるし、入れ替わった瞬間に、「これ、後ろから来るな」というのは分かっていました。打てたけれど、「でもPKをもらった方がいいかな」と考える余裕もありました。コースに入れば倒してくる感覚があったので、それがうまくハマりました。

――後半は耐える時間帯もありました。

最後のキワの部分でポストに当たったヘディングのシーンも、樋口がしっかりついてくれてたからポストに当たったと思います。(大内)一生が止めたシーンも含め、集中力を切らさなかったことで最後の2点目に繋がるゲーム運びができたとは思います。

ただ、守備のところはもっと整理していかないといけません。3-4-2-1のフォーメーションは公式戦ではかなり久しぶりのゲームだったので、難しい部分もありました。ゲームの中で修正しつつ、今回出た課題を次に向けてしっかりやっていく必要があると思います。


山本 康裕(MF)

――相手が1人少なくなって以降の試合運びについて、選手たちの判断はどうだったのでしょうか?

相手がプレッシャーをかけてこなかったので、後ろでずっと回していればよかったし、来たら差せばいいと思っていました。

「相手が1人少ないのに後ろでチンタラ回すな」「もっと前に行けよ」という声はスタンドから聞こえてはいましたけれど、その声でみんなが「行かなきゃ」となったかもしれません。

でも、僕は「別に後ろで回していればいいのにな」と思っていました。何を言われようがやっているのは僕らだし、どういう状況かは自分たちが一番理解しています。

後ろで回しながら相手が来たら差せばいいだけであって、「1人少ないからどんどん行こう」みたいな感じになってしまったと思います。それも間違いじゃないとは思うし、そこにクオリティが伴えば全く問題なかったですけど、相手もそんなに動いていなかったし、動いていないところに自分たちが突っ込んでいました。自分たちが立ち位置なりボールの距離なりで動かせればいいんですけど、まだまだだと思います。

――チームとしてもフォーメーションを変えて臨んだ一戦で、数的有利になって以降も4バックにはしませんでした。モードが変わったようにも感じます。

昇格を目指すチームや残留を目指すチームが(今後の対戦で)控えている中で、勝負どころというか、勝負強さはそういうところに宿ると思うし、技術や戦術以外のところで勝負が分かれることもあると思います。

そういう世界である以上、「気持ち」は大前提として持っていなければいけないもの。YS横浜さんが10人になって気迫を持ってプレーして僕らのゴールに襲い掛かったところを僕らは見習わなきゃいけないし、その姿勢を僕らも見せていかなければいけない。それを教えてもらったと思っています。


中村 仁郎(MF)

――2点目のアシストについて振り返ってもらえますか?

練習から自分でもクロスの質はいいと思っていたし、チャンスがあればどんどん入れていこうと思ってやっていたので、結果得点に繋がってよかったと思います。

今日はゴールに絡めたのは自分の中でもよかったです。なかなか自分の思い通りにはできていないんですけど、サッカーはそういうもの。日々勉強していろんな人に話を聞いて、自分がどうやったらいいか、チームとしてどうしたらよかったのか、もっと勉強しなければいけないと思います。

――具体的にはどんな部分ですか?

全部です。ボールの受け方もよくないし、チームとしての回り方もあるかもしれないですけど、最近はなかなか自分でチャンスを作るシーンを作れていません。クオリティを高めて、ポジション取りとかボールを受けてからの質にこだわっていきたいです。

――残り4試合となりました。

今日を落としたら本当に終わっていたと思います。今日勝ってまだまだ望みは繋げたと思うし、チーム全体でも諦めている選手はいません。上を目指して日々サッカーと向き合って試合に臨みたいと思います。