
【試合後コメント】早川 知伸監督 第11節 金沢戦 ※無料配信
――本日の試合の総括をお願いします。
まず勝利できたことを本当にうれしく思っています。約12,000人とこれだけ多くのサポーターが来てくれた試合の中で、選手たちもすごく昂る気持ちを持ちつつ、最後まで粘り強く戦えた良いゲームだったと思います。
内容的にはまだまだ改善の余地はあるものの、前節(北九州戦)の劇的な勝利から今日の試合で連勝できたことは、選手たちの自信にもなると思います。ここから連戦にはなりますけど、続けていきたいと思っています。
――田中想来選手が第9節・讃岐戦に続く2ゴールで、しかもホームで決めることができました。点の取り方も含めて非常に良い形だったと思いますが、彼への評価を教えてください。
やはりFWなので得点するということをミッションに頑張ってもらっています。2得点できたこと、冷静に決められたことはすごく成長を感じます。
今まではああいうチャンスをGKに当ててしまうとか、決め切れないようなイメージがあったところで、自分で課題に取り組んでやってきた成果が結果として出ていると思います。
――ピンチもありましたが、最終的にはシュートブロックなどでやらせないという姿勢が出ていたと思います。
まず後半に勝ち越せたというところは、相手のスカウティングをしている中での狙いでもありました。1点目もそうですけど、相手のハイラインをどう自分たちが崩していくかというところで、イメージできていた部分でした。すごく良い形で(山本)康裕だったりキク(菊井)だったりがアシストしてくれたと思っています。
最後は粘り強く守る中で、ピンチはもちろんありました。ポストに当たって運も味方しましたけど、しっかりと身体を張って、気持ちを込めて、ボール中心にプレッシャーをかけることができたのは本当によかったと思います。
それは前節に引き続きできていた部分だと思うので、続けていきたいです。
――内容的には改善の余地があるという話もありました。どんな部分を優先して取り組んでいきたいですか?
自分たちが意図的に相手を崩していく中で、最終ラインをどうブレイクしていくかは、もう少し狙っていきたいところではあります。ボールの出どころまで運んでいくのももちろんそうですし、運んだ後に誰が関わっていくか、どう突破していくか。より共有できるといいと思います。そこは続けてやっていかなければいけない部分です。
――田中想来選手も含めて背後を突いていく意識が強く見られました。どのような狙いがありましたか?
相手のハイラインをはがしていく中で、シャドーの佐相だったりキク(菊井)だったり、前の3人が合わせて背後に飛び出していこうというところではありました。それが何度か出せたのは非常によかったと思います。
そこからもう一個崩しに入って、サポートに入って、より厚い攻撃をしていくのは課題として持っていきたいところではあります。ただ、意図的に狙っていた部分でもあるし、それが結果的にゴールに結びついたのはよかったと思います。
――2得点とも小川大貴選手が起点として絡んでいました。
攻撃のところで起点になってくれて、しっかり収めてくれるところからの配球になるので、すごく重要なタスクを担ってもらっていると思います。
今日の試合に関して言えば、相手の西谷(和希)選手が張ってくるところに対して、経験則も含めて素晴らしい対応をしてくれていたと思います。そこが破綻しなかったことで、相手の左サイドから崩されない形を作れたのはすごくよかったと思います。本当に欠かせない存在ではあります。
――直近4試合で3勝となりましたが、どのようなところが改善できていると感じますか?
自分たちがやるべきことのベースを正す中で、選手たちが真剣に取り組んでいる成果が見えていると思います。それが安定した試合運びも含めて、勝点を拾っていける形になっていると思います。
もちろん理想にはまだまだ遠いですけど、少しずつ自分たちがやるべきことをやりながら、勝点をしっかり取っていく形ができていると思います。それを続けていきたいですし、勝って課題に取り組んで…というポジティブな状況に進めていると思います。
――試合後には選手たちが輪を作って喜び合っていました。チームとしてベクトルが一致してきているというのも感じられますか?
自分たちがやるべきところで、今日の最後の場面で言えば守り切る、勝ち切るというところにみんながフォーカスできたと思います。そこにベクトルを合わせて、途中から入った(國分)龍司にしても宮部にしても樋口にしても、タスクを守ってやってくれているのはすごく大事なことだし、チームとして同じベクトルを向いてやっている証拠になると思っています。
――今季初の連勝となりましたが、どのように受け止めていますか?
やはりうれしいのは間違いないです。ホームでなかなか勝てていなかったというところも、皆さんに言われながら意識をしていた部分ではありました。
ただ、連勝できたことは一つの通過点でしかなくて、これを続けていくこと。粘り強く、辛抱強く、今日の試合のように続けていきたいと思っています。勝点を取っていく、拾っていく形を続けていければと思っているところです。
――ここから過密日程が続きますが、この連勝というのは良いアクセントになりそうでしょうか?
もちろんその通りです。まずは良いスタートが切れたと思いますし、勢いに乗って残りの4連戦でチーム全員で勝点を取っていく、勝利していくことを目指したいと思っています。