【試合後コメント】早川 知伸監督 第21節 長野戦 ※無料配信

――本日の試合の総括をお願いします。

まず、信州ダービーという大事な一戦において敗戦したことは自分の責任にあると思っています。

非常に残念な結果になったことを申し訳なく思っています。すみませんでした。

結果以上に内容も含めて、課題が残るゲームとなったということは間違いないと思っています。

自分が一番感じているもので、サポーターとも試合後に話しましたけども、「戦えていない、走れていない、変わっていない」。まず言われたことを真摯に受け止めて、全てそこも含めて自分の責任であると思っています。

この信州ダービーに3,500人を超えるサポーターが来てくれて、ホーム以上の雰囲気を作ってくれたにも関わらず、こういうふうになったこと、本当に申し訳なく思っています。

――特に前半は局所で球際に勝てている選手はいたと思いますが、全体としては相手の方が勢いや気迫があったように感じました。言葉を選ばずに言えば、相手は「殺しに来ている」くらいの勢いでした。試合の入りの部分ではどのように選手たちを送り出したのでしょうか。

ダービーなので、やはり興奮して前のめりになっている選手たちが多い中だったので、そこも含めて「しっかり最初のところは大事にして入っていこう」と冷静に伝えて送り出したところにはなります。

結果的にその入りが悪かった形にはなりますけども、顕著だったのはセカンドボールだったと思います。前半10分までの間にほとんどセカンドボールを拾われて、全て前向きに持たれて、全て打ち返されて、自分たちが受けに回ったような形になってしまいました。

それによって前にも進めないですし、前に蹴ってもグラウンド(のコンディション)も含めて拾えないですし、間延びするし、また押し込まれるし…という形で、相手の思うような入りをされてしまいました。

それが相手の長野さんからしたら意図的に行ってきたものなのか、勢いで持ってきたのか。逆に言ったら自分たちはその具体的なものをあえて明確に与えずにゲームに入らせたところもありました。そこは選手たちの成長も含めて、自分たちで考える主体的にやっていくというところを含めてやらせたところもあるというところです。

そこに対してもやはり反省というか、自分の中でも、もう一度考え直すべき部分があると思っています。

――「考え直す」っていうのはダービーに対する捉え方であって、通常のゲームでは主体的に考えさせたいところを、こと信州ダービーに関してはそうではなくしっかりと提示をすべきであった…ということでしょうか?

その通りです。

――後半は並びとやり方を変えたと思いますが、なかなか意図通りに変わらなかったように見えました。その意図と効果を聞かせてください

後半から少し立ち位置を変えながら、自分たちは点を取りにいきたいので2トップ気味にしました。押し込む形を作っていきたいというところでした。後ろでビルドアップしてしっかり後ろからボールを運んでいくことよりも、やはり前線にボールを運んでいって、敵陣でサッカーしようと。その効果はあったと思っています。

後半になったら多少なりともセカンドを拾える状況になりましたし、敵陣でサッカーする時間は前半よりも明らかに増えたというところでは効果はあったかと思います。

ただ最終的にはどのようにして自分たちがゴールを奪いに行くか、もしくは(ペナルティ)ボックス内に入って相手の危険なエリアまで入っていけるか…というところは、だいぶ課題があると思ってます。

そこに対しては、続けてですけども、まだまだやらなきゃいけないことにはなってくると思っています。

――前節良い形で勝利しても、連勝できない流れが続いてしまっている中で、今日もそのような結果になってしまいました。どのように次に向かっていくかを教えてください。

今終わったばかりなので、特に大きく具体的に話をすることはできないかもしれませんが、一つ変えるのであれば、サポーターから言われた通り、本当に自分たちがやるべきこと、大事にしていた部分、「ベース」の部分にもう一度立ち返る必要があると思っています。

まずはそこがなかったら試合にもなりませんし、勝ちに持っていけることはできないと思います。選手たちにも今はそのようなことを伝えたところでした。

――実際に選手たちにはどのような言葉を伝えたのでしょうか。

そのままサポーターから伝えてもらった叱咤激励の部分をしっかり伝えました。「戦えていない、走れていない、自分たちがやることができていない」と伝えたところです。

そこを選手たちには、しっかりと自分自身が反省して、どう変えていくのか、どうしていくのかにフォーカスしてやっていきたいと思っています。

――試合が終わった後に監督自らがサポーターの方へ行ったように見えましたが、どのような思いがあったのでしょうか。

今も話しさせてもらった通り、全ての責任は自分にあると思っています。選手が戦えない、走れない。それも含めて全て自分の責任であると思っていますし、特に敗戦したときには全て自分の責任だと常に思いながらやっています。なのでそれも含めて謝罪に行ったところでありました。

サポーターに対して、いろいろ言われたことに対して自分も伝えたいことは伝えさせてもらいましたけども、もちろん偉そうに言ったつもりも全くありませんけど、ただ自分たちがやるべきこと、やっていることもしっかりと見てほしいと思いますし、それがまだまだできていないのはその通りだと思っています。

そこも含めて話をして、サポーターに謝罪をしに行ったところでした。

――信州ダービーという性質も考えてダメージが残る敗戦だったかもしれませんが、次にどのように向かっていくのか、どのように効果をあげていくのか、アプローチを教えてください。

選手たちにも同じように言ったんですけど、やはりこちらが主導である程度のベクトルをそろえてやっていきたいものの、(選手が)それを全てやるようなロボットではないと思っているので、選手たちは自ら考えて、自分たちで行動してほしいと思っています。

そんな問いかけでしっかりと跳ね返って、戻ってきて、そのリバウンドのメンタリティを持ちながら、次に向かっていける選手を中心にしながら、次のゲームに向かっていきたいと思っています。