
【試合後コメント】早川 知伸監督 第28節 金沢戦 ※無料配信
――本日の試合の総括をお願いします。
0―1の敗戦になった責任を強く感じています。勝たなければならない試合の中で、立ち上がりに失点してしまったのが一番残念なところです。
平日のナイターにも関わらず、約200人ものたくさんのサポーターが来てくれたことに対しても申し訳ない気持ちでいっぱいです。選手たちもその部分を前面に出して戦っていこうという形でやってくれたものの、結果が伴わなかった責任は全て自分にあると感じています。
ただ週末に試合が連戦であるので、「切り替えて次に行こう」と話をしました。
――立ち上がりの失点は取られ方も含めて良くなかったと思います。中の人数も揃っていましたし、どこかしらで緩さが出たようにも見えましたが、現時点で監督からはどのように受け止めていますか?
しっかりと見直さないといけない部分ですが、「緩さ」「甘さ」という表現になるのかもしれません。そもそも立ち上がりで少し受けてしまった形になってしまったと思っています。パトリック選手が出てきたことによってクロス対応という自分たちのウィークの部分を受けてしまう形で、ラインを早く下がってしまいました。それによってクロスを簡単に上げさせてしまったし、最後の寄せの甘さもあると思っています。
ペナルティエリアの中でラインが下がることで、こぼれ球も含めてあそこに落ちてしまうのは原理的にもあるので、やはりボールにプレッシャーをかける、クロスにも下がりすぎずに対応する、身体を寄せる、相手より先に触る、といったできるところで対応したかったです。それが立ち上がりのところでなってしまったことで受けてしまったと思っています。
――受けてしまったというところで言うと、金沢はプレスが非常に強いとわかっていながらの試合だったと思いますが、なかなか思うように前進できていなかった印象もあります。その辺りはどのようにご覧になりますか?
相手はスカウティング済であのように来るのはわかっていました。その中で自分たちが使える、優位になれるスペースを共有したものの、なかなかそのスペースに出すことができなかったことでペースを相手に持っていかれたと思っています。そこはしっかりとそろえる必要があると感じています。
――自動昇格の可能性がなくなってしまいましたが、ここから先は何を目指して、どのように残り8試合戦っていくかを聞かせてください。
当たり前ですが、残り8試合になった中でプレーオフ圏内を目指してやっていくしかないと思います。そこは昇格するために最後まで諦めるつもりも全くありませんし、一戦一戦になりますが勝点3を取っていかなければならないと思っています。
――前々節のあとから「前へ」と攻撃的な部分を強調しながらトレーニングしてきた中で、ゲームの中で体現できなかったのは何が足りなかったからできなかったという見立てになりますか?
一つは共有する部分が足りなかったと思っています。もっと前に行くために相手を裏返さなければいけないので前へ走っていかなければいけません。前半で言うともっと相手の背後にボールを流して、蹴って、走ってと純粋にやるべきだったと思っています。そこはしっかりと伝えていかなければならないと思っています。
後半は2トップにしましたが、形上だけではなく前進するために前にボールを運んでいく、蹴っていくというところでセカンドボールの回収も含めて相手を後ろ向きにさせたことで押し込めたりチャンスになったりした部分はあります。そこを出していかなければならないと思っています。
自分たちで相手を見ながらサッカーをできると思っていましたが、まだまだ共通認識の中で足りないと思っています。そこは反省した部分と次に繋げる部分としてやっていきたいと思っています。