
【試合後コメント】第32節 相模原戦

安藤 翼(FW)
――7カ月ぶりの復帰となりましたが、ピッチに立ってみていかがでしたか?
ピッチに立ったときは負けていたので、点を取ろうという思いと、帰ってきたという思いを感じました。素直にうれしかったですね。
――動ける状態まで復帰してもメンバーに入れなかったり、もどかしさも抱えていたと思います。古巣戦も重なりましたが、どんな思いで試合に入りましたか?
「もう出れるのに…」と悔しい思いもあった中で、ハヤさん(早川監督)だったりチームがいろんなことを考えてくれて、今日が復帰戦ということになりました。相模原も前期の試合で僕の横断幕を掲げてくれていて、思い入れのあるクラブだったので、この試合で復帰できたことはうれしかったです。
――サイドハーフの位置に入りましたが、なるべく前でプレーする意識もあったと思います。
なるべくFWと近い位置で関わりながら、(林)誠道が競って抜け出したシーンもそうですけど、ああいう形をどんどん作らないといけない。それはここ数試合を見ていても思っていたところではありました。前線の距離感は意識して入ったつもりです。
――チームとしては無得点での3連敗となりました。最後の質だけでなく、そこにどう届けるかという課題もあると思いますが、どんなプラスをもたらしていきたいですか?
まずは一つ起点を作るというところで、誰かが起点を作らないと攻撃は始まらないと思います。そういうところのクオリティは一つ出していきたいし、あとはフィニッシュワークの部分でクロスの数が少ないところもあります。
僕が入ることでクロスを上げ切るとか、シュートを打って終わるとか、量も増やさないといけないと思います。そこは自分がプラスな部分を出していけるようにしていきたいです。
――アウェイでの相模原戦は去年も苦い経験をしましたが、その中でもご自身が復帰したことは好材料でもあると思います。
こうやって復活できたのは、本当にいろんな人の支えがあったからです。チームメイトもそうだし、スタッフもそうだし、いろんな人がいてくれたおかげでこのピッチに立てました。すごく感慨深かったし、そういう人たちに支えてもらって自分がいるんだと再確認できました。
残り7試合ですけど、ピッチに立てることは当たり前ではありません。その感謝をピッチで表現できるように準備していきたいと思います。

宮部 大己(DF)
――入りとしては悪くなかったと思いますが、全体を振り返っていかがですか?
流れとして、前半の立ち上がりとかは特に得点が入る雰囲気はあったと思います。流れも良かったです。
途中15分は徹底して前にひっくり返して相手陣地でプレーしようと話していました。それを過ぎてから、これで流れを崩すのももったいないのでこのまま続けていこうというのは統一してチームの中では前半特にできていました。
セカンドボールを拾って押し込むとか、徹底してチームとしてやるべきことは統一できて、流れ的には良かったと思います。
――後半で修正した部分と失点しまった部分はいかがですか?
失点は崩れた後のスペースを使われて…というところですし、あそこの対応もディフェンスがその前に寄せ切るとか、ラインを消すところはやっていかなければいけません。
徹底してやるという部分では後ろで繋ぐことはしないで、後半も終盤にかけて相手に押し込む時間ができたので、その良い時間で得点をする。
ああいうサッカーになると後ろにスペースが空いてしまう部分もあるかもしれませんが、そこは後ろのリスク管理を含めてやっていかなければいけないと思います。
――得点が取れなくて0―1で3連敗と厳しい状況ではありますが、引き続き徹底するところを増やしながらやっていくイメージになりますか?
形がそこまでうまく見つかっていない中なので、こうやって振り切ってとか徹底してチームで統一してやることは必要だと思います。この少ない期間でああいう時間帯を作れたことだけはポジティブに捉えていいと思います。
守備では今日も(大内)一生が止めてくれていましたが、あそこで寄せ切って身体で当てるとか、そういう守備の部分の徹底も必要だと思いました。

滝 裕太(MF)
――立ち上がりからチームとして良い入りができていた中で、ご自身も持ち味を出せていたのではないでしょうか?
チームの約束事として良い入りはできたと思います。そこで点を決めていればもっと勢いをもって押し込めたと思いますけど、決めきれなかった結果としてこうなってしまいました。それは反省点ではあります。
――アタッキングサードでクロスを上げても中に人がいなかったり、上げざるを得ない状況というのもあったと思います。仕組みとして難しい部分も感じましたか?
中がいなくてもあえてふんわりしたボールを入れて、クリアボールを跳ね返させないとか、それで(安永)玲央がシュートを打った場面もありました。そこでアイデアはさらに必要になってくると思うし、決めていれば全然違う試合だったと思います。
――先発の機会が増えている中で、個人として改善していきたい部分はありますか?
積極的にシュートを打つことと、アタッキングサードでどんどん仕掛けること。そこは自分の特徴でもあるし、取られても切り替えればチャンスにはなると思います。積極的に仕掛けることはやっていきたいです。
――無得点での3連敗となりました。要因は一つではないと思いますが、どんなところが課題だと感じますか?
やっぱり点を決められていないので、最後の質というのは大事になってきます。あとは思い切ったシュートとか仕掛けとか、そういうプレーは流れを変えることもできるし、チャンスにも繋がると思います。
あとは守備の部分で失点が安いというか、もったいないと思うところはあります。そこはチームとしてより強度を求めてやっていきたいです。
――当然ながらクオリティは求められる一方、チームとしてどう点を取っていくかという仕組みも見えないところはあります。
それも一つあると思いますけど、自分も含めていろんな選手が中心となって、近い人とコミュニケーションを取ったり、そういうところはいつも以上にできていると思います。
自分に入ったときにミチくん(林)が顔を出してくれたり、そこは常に言っています。ワンタッチフリックを出すのも伝えているし、ミチくんも分かっているし、個人の特徴はしっかりリンクできていると思います。それでも点を決められていないのは課題でもあります。

小川 大貴(DF)
――今日の試合の結果を踏まえて振り返っていかがですか?
まずはこの結果を受け入れることはすごく難しいです。僕個人もそうですし、チームとしても、このアウェイの地まで応援に来てくれたサポーター、松本や色々なところで応援してくれているサポーターの方々に対して本当に申し訳ない気持ちです。
――改善していくためには日々の練習を含めて何が必要だと思いますか?
下を向かずにやっていくことのみだと思います。勝てていない試合が続いて、悲観的になってしまう選手が出てくるかもしれませんが、僕たちはこのエンブレムをつけている限り、応援してくれているサポーター、山雅に関わる全ての人たちのためにも最後まで戦うのが僕たちの使命だと思っています。
今日もそうですが、アウェイの地にこんな状況でもたくさんの方が駆けつけてくれました。そういった人たちの期待に応えるためにも、僕たちは残り試合を死に物狂いで戦うことを諦めてはいけないですし、続けなくてはいけません。
それは練習からやり続けることが大事だと思うので、最後まで一丸となって関わる人たちのためにも全力で戦いたいと思います。
――来週はホームゲームですが長野Uスタジアムという特殊な試合にもなります。そこで試合ができることも含めてファンの方にメッセージをお願いします。
(長野)パルセイロのピッチでやるということで、色んな思いを持っている方もいるかと思いますが、まずはこういう状況で貸してくださったパルセイロさんと長野市の皆さんに感謝の気持ちを忘れずに全力で戦いたいと思います。
ここまで結果を残せていないので、まずは全員で勝点3をつかむことを目指して、練習から誇りを持って戦う準備を1週間していきたいと思います。